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「師」と「士」
資格にはその名称の末尾に「師」と付く”医師””保健師””助産師”と「士」と付く”保育士””介護福祉士””理学療法士”などふたつの表記がありますが、使用に際して、どういう意味の違いがあるのでしょうか?(また、看護士と看護師はどちらが正しいのでしょうか?)
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国家資格の名称で「師」と「士」の違いは、基本的には法律の条文の違いです。国家資格は法律で規定されているので、法律の条文に書かれた名称を使わなくてはなりません。現在、「かんごし」は「看護師」で、「看護士」は誤りです。理由は、法律がそう変わったからです。 日本語の意味としては、「師」に教え導く人といった意味があります。まあ、「師」といえば、えらい人ですね。「仰げば尊し、わが師の恩」という歌もあります。「士」にはそのような意味はなく、「~する人」といったイメージです。「運転士」などは、そうです。 では、なぜ「理学療法士」はそのままなのに、「看護婦・士」が統合されるときに「看護士」ではなく「看護師」になったかというと、歴史的な問題と、関連団体の運動が影響していると思われます。 看護師は、最初は「看護婦」でした。女性だけの職業だったのを、それは性差別だということで男性も資格がとれるようになったものの、男性が「看護婦」ではおかしいということで、じゃあ男性は「看護士」と付け足されたのです。理学療法士は、看護婦ほど古い資格ではないし、もともと女性に限定された仕事ではないので、最初から理学療法士でした。 また「看護婦」は、むかしむかしは、医師のお手伝いといった感じで、あまり地位が高い仕事ではありませんでした。それを、古くから看護婦として働いてきた人たちが、地位向上のために運動し、いまのような地位を築き上げてきたのです。 そして、看護婦の地位向上のためにいっしょうけんめい働いてきた人たちにとっては、医師や薬剤師が「師」なら、看護だって「師」にするべきだ。自分たちは、それだけの存在であるという思いがあります。やっぱり「師」は「師匠」ですから。 そういう人たちの思いが政治家への働きかけとなり、法律が改正されるときに、「看護士」ではなく、「看護師」となったわけです。「保健師」「助産師」も「師」なのは、これらが看護師と同じ法律で規定され、看護師資格を取った人でなければとれない、看護師と仲間の資格だからです。 理学療法士は別の法律ですし、政治家に働きかけても数的に少なくて、効果が薄いでしょうね。また、医師の指示は受けますが、もともと独立した専門家というイメージが強いので、いまさら地位向上という悲願のために、名前にこだわる必要もないわけです。
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- sakuji
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私も詳しいことはわかりませんが、「士」業に携わる一人として興味を持ったことがあります。 接尾語の「士」は、主に公的な資格を保有する者と、軍隊関係に使われるようです。 もともと階級を表す語で、どちらも国家体制の中での職業という意味合いです。 資格と関係ない職業の場合、「師」つまり技を極めた人という称号が使われていたようです。 看護師、助産師、保健師は例外的に「師」を使うようですが、これは本来「婦」だったものが 職業性差別解消のために改称されて、後からつけられたことに由来するようです。 実際にこの3つでは「師」と「士」が混同して使われていることも多いようで、 検索しても相当数がヒットします。 看護師については変換しても「士」と出ることがありますが、 厚生労働省の国家資格の名称は看護「師」です。
- riripasu
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以前は、女性は「看護婦」・「婦長」、男性は「看護士」と呼び方が区別されていました。 現在では、性別に関係なく「看護師」・「師長」という呼び方に統一されています。
- aco_michy
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「かんごし」については 「看護師」が正しい表記となります。 「看護士」は、謝った表記ですl
- huruihito
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こんばんは☆ 以前同じような質問がありましたので下にリンクしておきますね。 これを見た限りだとおおきな意味の違いはなさそうです。 現在では、看護師と看護士においては「師」の方が一般的でしょう。 「士」は看護婦と対照して男性を指すんだと思います。 雇用機会均等法で呼称が変わった現在では、性別に関わりなく「師」を使用しています。 参考になれば幸いです。
- geyan
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こんなサイトがありました。 http://www.ne.jp/asahi/jun/icons/miya/word7.html