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大量保有要因と大量保有報告は別物ですか?
そんなにすぐに困っているわけではないのですが、違いがよくわからないのでどなたか教えてください。 先日、会計士の友人から、アメリカの会社では、株式を大量に持っている時は、開示の際に大量保有要因のことを考えなくちゃいけなくなるとか言っていました。「大量保有要因」って何でしょうか。「大量保有報告」の間違いではないのでしょうか?
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回答が遅くなりました。 大量保有要因と大量保有報告は別物だと思われます。 大量保有要因という言葉は、日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、その元の英語であるblockage factorなら、アメリカの会計基準などで目にしたことがあるかもしれません(それでも、かなりマイナーな会計用語ですが)。 blockage factorとは、有価証券を非常に多く持っている場合の相場に与える影響のことを言います。アメリカでは、有価証券をfaie valueで測定する際に、報告企業がその有価証券を相場に影響を与えるほど沢山持っている場合に、その相場の影響を考慮しながら評価するという会計処理が、証券会社など一部の業種で認められています。しかし、これを一部の業種だけに認めてよいのか、全面的に禁止すべきではないかという意見が出されたため、アメリカの会計基準を作っているFASBが公正価値測定の議論の中で検討したというものです。今のところ、blockage factorを全面的に禁止することでほぼ結論が固まっていますが、公正価値測定の基準公表自体が当初の予定よりも遅れてしまったため、正式には決まっていません。 アメリカでは、結構議論になっていますが、日本ではこのことを扱ったものはほとんどありません。ご参考まで、このことを扱った数少ない日本語文献とアメリカのFASBのページ(英文)を紹介しておきます。 http://www.imes.boj.or.jp/japanese/jdps/2005/05-J-24.pdf http://www.fasb.org/project/fv_measurement.shtml