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三単現のs
わざわざ三人称単数現在の場合だけ述語の動詞部分にsやesを付けるのは英語を必要以上に煩雑にしているだけのようにしか思えませんが、このようなことがある背景に英語圏の文化が関係しているのでしょうか?また、日本語の場合,これに相当するようなことがあるのでしょうか?
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他の回答者も仰っていますが、昔はもっと複雑だったんですよ。 古英語でstelan(steal)の変化を見てみましょう。 不定詞 stelan 直説法現在 一人称単数 stele 二人称単数 stilst 三人称単数 stilð 複数 stelaþ 昔は不定詞には-anという語尾が付いていたんですね。そしてそのうち、二人称単数は消滅しました。英語では音韻変化の過程で母音は落ちても子音が残る傾向にあるようです。 英語は動詞の活用も単純化する中で、語尾が落ちて 3人称単数を除く直接法と不定法が同じ形になってしまいました。その点、北欧の言語のように不定法だけ形が違った方が混乱が起きなかったかもしれませんね。
- lupinletrois
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英語史かフランス語かドイツ語などを勉強した人なら、現在形に 限らす過去形などでもすべての人称で語尾があると知ってます。 ただ、デンマーク語やスウェーデン語では昔あった人称変化が 現代語ではなくなってます。英語の be に当たるデンマーク語の vaere でさえ、現在形は er [アー](are に似てます) だけです。 英語は三人称単数現在だけが残ったのです。残った理由は、学者 さんなどの本当の専門家でも有力な説はないようですが、私個人 の説を書きます。 ノルマン人の征服以降フランス語の影響を受け、大量のフランス語 系の語彙が入ってきました。その影響もあって名詞や動詞の変化も 大幅に簡略化されました。たとえば複数形も man/men , tooth/teeth など母音変化は少なくなり、フランス語と同じ -(e)s がほとんどに。 動詞の人称語尾もなくなっていき、名詞・動詞の同形の語が多くなり ました。主語が名詞で一般動詞の現在の場合、修飾語が多くついたり すると述語動詞が簡単にわからなくなることが多くあります。それで 三人称の語尾で動詞らしさが残ったのです。三人称複数は名詞が複数 になるため、わかります。 三人称単数の -(e)s と複数の -(e)s は、偶然同じですが ・The star shines. // The stars shine. [ shine : 動詞 ] バランスがいいと思いませんか。 日本語の外来語でも動詞らしい語尾がつきますよね。 (→「ダブる」「サボる」「キャンセルする」「チェックする」) デンマーク語では人称語尾がないと書きましたが、原形と現在形が違い 一般動詞では現在語尾 -r で述語動詞がわかるようになってます。 英語にもどって、一般動詞の否定文・疑問文で助動詞 do(es) を使うの も構文をわかりやすくするため発達したと思います。 日本語の場合ですが、主語によって動詞を使い分ける例があります。 ・人がいる。// 物がある。 ---主語が人・動物・人形など擬人化したもののとき、「いる」。 ---主語が物(上記以外)のとき、「ある」。 「ある」という動詞は特別ですね。否定は「あらない」にならない。 英語でも否定命令 Don't be ~ のように。 ただ、関西弁では「あらへん」を使いますが。
- wind-sky-wind
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http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1903237 において,さまざまな方が回答しているのを参考にしてください。 決して,英語が煩雑なわけではありません。 ドイツ語にせよ,フランス語にせよ,ヨーロッパ系の言語は主語に応じて動詞が変化する,というのが大きな特徴です。英語はその活用が最も単純であるといってよいと思います。 英語も昔は,主語が I, you, he, they などによって動詞の形はすべて異なっていました。それが今では,be 動詞の現在形の is, am, are,過去形の was, were という変化と,一般動詞の三単現の s にだけ残っているのです。 He puts ~と,He put ~で現在形と過去形の区別ができるので,三単現の s がつく意味がある,と言う人もいるでしょうが,they なら同じ they put で区別できないわけで,実際,エスペラント語のように,現在形はすべて同じ形にすることも可能だと思います。 現代の日本語でいうと,用言(動詞・形容詞・形容動詞)は,未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形と活用しますが,たとえば「書くない」でも,「ない」があれば意味はわかるので,いいわけです。 このように,英語などでは主語によって活用する,日本語では後に続く語によって活用する,というのは言語の根幹的なものとして,割り切ってしまうしかないと思います。
- kazu1986
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以前テレビでやっていましたが、三単現のsというのは全く必要ないものそうです。 なので、mathsanの仰るとおりで、英語を必要以上に煩雑にしているだけのようです(笑) ネイティブから言わせればそれがなければ何とも不自然で、「必要だ!」と感じるようですが… 中世の時代、英語は一つの単語にあたり18にも活用したそうで(現在は現在・過去・過去分詞の3つですよね)、その名残だそうです。 日本語にも古語の名残はたくさんあると思いますが、専門でないので詳しく説明できません^^;
昔はもっと複雑だったんですよ。英語をずうっと遡ると印欧祖語に行き着くんですが、代名詞が未発達で動詞の語尾で人称を表していました。英語はそれでも他のヨーロッパの言語に比べるとかなり簡単なんですよ。