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動詞の人称による変化について
一口に、動詞の人称による変化はインド・ヨーロッパ語族の共通の特色だといいます。素人判断ですがラテン語系では、将来は動詞の人称による変化がなくなるであろうことを英語(三人称単数現在のみs)が暗示しているように思えます。英語では動詞に人称による変化がないからといって動作の主が不明になることはありません。 ということは最初から動詞の人称による変化がない言語もあって、それはそれで合理的なのだと思います(日本語、中国語も?)。 さて、質問です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%81%AE%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7 によれば言語の系統は30もあります。判る範囲で動詞の人称による変化の有る言語と無い言語で仕分けしていただけますか。動詞に人称による変化があることの必然性が理解できないので、実はこれの無い言語も多いのではないかと密かに期待しています。また、嘗てはあったが無くなる方向に移行中であると認められる言語が英語の他にあれば挙げて下さいませ。 よろしくお願いします。
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30 といっても下3つ (28.29.30) は、分類ではないです。 また、27もその他4諸語で、同列ではないですね。 私の知らない語族も含めて推定では、動詞の人称変化あり、 あるいは同等以上の変化があるのは、この語族の約半数です。 以下、いくつかの言語を書きますが、スペースの関係上、簡潔にします。 基本的に語形変化のない言語は当然、人称活用もないですね。 (シナ・チベット語族中国語、タイ・カダイ語族タイ語 オーストロアジア語族ベトナム語・クメール語(カンボジア語) オーストロネシア語族インドネシア語・マレー語) ニジェール・コンゴ語族スワヒリ語は、名詞に8つのクラスがあり、人称変化 以上に主語が名詞では、そのクラスにより、述語動詞が変化(語頭接辞で) します。また、目的語の人称も動詞に組み込まれることがあります。 アフリカには、このクラスが、20種を超える言語も多くあります。 コーカサス諸語グルジア語では、主語・目的語人称のほか、副詞的な接辞も 動詞変化に組み込まれます。コーカサス諸語は、同様な動詞の多人称変化 が特徴です。 アフロ・アジア語族アラビア語では、単数2人称3人称では、男性・女性に わかれ、一時制に、8つの人称形があります。名詞にも人称語尾をつける ことが可能で、所有語尾になります。 ウラル語族フィンランド語・エストニア語は、近い言語で動詞が6つに人称変化 します。否定では、フィンランド語は 「否定詞人称形+動詞語幹」になりますが、 エストニア語の否定詞が不変で人称変化はなくなります。 ハンガリー語では、他動詞の活用が、目的語が固有名詞か定冠詞付きでは 定活用とその他の不定活用、一人称主語かつ二人称目的語の特殊活用の 13の人称変化になります。(自動詞は6) アルタイ語族トルコ語は、6つに人称変化し、連体形・連用形などもあり。 名詞にも人称語尾をつけます。アゼルバイジャン語・ウズベク語なども同じ。 インド・ヨーロッパ語族で、デンマーク語は、スウェーデン語・ノルウェー語と 同じく現在では人称変化がなくなってます。また、フランス語は、多くの動詞で 単数の人称形が発音上同じです。 >>「ラテン語系では、将来は動詞の人称による変化がなくなるであろう・・」 >>>>「動詞に人称による変化があることの必然性」 →言語の変遷は、生物の進化に似ています。環境の変化に合わせて進化 していく。ラテン語が滅んで分裂したのも、ローマ帝国にシンクロしてます。 アイスランド語は、人称変化がなくなった他の北欧語と違って、千年前と ほとんど変わらず、北欧神話が現代人でもそのまま読めるくらいです。 フランス語が他のラテン系言語と異質な感じなのは、ケルト系のガリア語や ゲルマン系語の影響を強く受けたからです。英語は、むしろ特殊なのです。 ノルマン・コンクエストで、古英語の文法を維持できないくらいの大きな変化 を受けたのです。だから、英語の例は、当てはまらないのです。言語は、 生物の多様性のように別の方向に進化します。(簡素化とは限りません) 英語では、進行形や完了形が周囲の言語より発達しました。比較変化では ドイツ語ではどんなに長い語でも -er,-st で、フランス語では plus (more) を 前置ですが、英語では、短いゲルマン系語は -er,-est 、フランス語系その他 は more, most と併用です。 そんな中、人称変化が退化していったのに、なぜ、三人称単数現在だけが 残って安定しているかの方が英語の言語体系で象徴的です。 日本語では、文法的に名詞と代名詞の区別がないのです。複数もそうです。 乱暴に言えば、単複関係ない3人称の主語と変わりないのです。しかし、 日本語には、主語によって動詞を使い分ける例があります。 ・人がいる。// ・物がある。//[古語]昔、男(をのこ)ありけり。 また、目的語によって動詞を使い分ける例があります。 ・帽子をかぶる/服を着る/靴下を履く →英語ではすべて wear トルコ語では、「スープ/タバコを<飲む>」といいます。 さらに、主語・対象者の関係で使い分けるのが、 ・あなたは私に贈り物を与える。→くれる ・私はあなたに贈り物を与える。→あげる 動詞が主語・目的語・対象者によって形を使い分けるのは、不思議なこと ではありません。 この言語は難しいぞ!という外国語は? http://oshiete1.goo.ne.jp/qa973462.html 三単現のs http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1958317.html ノルマン・コンクエスト http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88
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No.2です。低地ドイツ語でも二人称の単数は”du"です。 "du"は動詞の中に吸収されるか、"de"あるいは”'e"に変わります。 Weest wat? = Weisst du? Wat makst? = Was machst du? (makenが不定形でモーケンのように Wat makst de? 発音されます) Wat makste? ik wi, he などは全く消えることはないと思いますが、'k,w', 'e に、また se は s'になる。”du”だけが完全に省略できるようですね。
お礼
このご回答は読む人が読めば宝の山なのでしょうが、私にはこれによって日本語と比べてどの程度、主語の人称代名詞が省けるのか掴め切れませんでした。当方の基準が日本語しかないので説明しにくいであろうことは十分理解できます。 それに今回の質問は、もともとが「動詞の人称による変化の有る言語と無い言語で仕分け」にあるので、これに直結していない派生した話題で食い下がるのは遠慮いたします。 再度のご回答有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。
No.3です。 スペイン語の主語の省略 動詞の人称変化があるため、強調(te amoにyoをつけるようなケース)、丁寧(あなた ustedを使うケース)以外の場合では主語を省略し簡素化する心理が働くのでしょう。主語の省略はあくまで人称と既出の(繰り返しの)主語(具象、抽象)であり、初出では省略不可です。 エスペラント 名詞の格はドイツ語の影響だと思われます。(当時ポーランドはロシア領。ロシア人、ドイツ人、ポーランド人、ユダヤ人が雑居していた)エスペラント語の語彙の7割弱がラテン語起源、他はヨーロッパの主要語の影響を受けています。格を省略すれば英語のように語順が厳格となったでしょう。
お礼
1動詞の人称変化があることが原因、主語を省略できるのは結果。これは予想通りでよく納得できます。 2 Mi vin amas, Vin amas miの件は、日本語と共通した機能をもたせようとする意図が見えて興味があります。素人の直感でいうと日本語にも結構合理的な面があると薄々感じています。 再度のお答、有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。
#1です。 >この意味は、動詞の人称による変化によって英語を含むヨーロッパの言語は日本語と同程度に主語を省略できるということですか。 英語の場合は省略できません。日本語の場合は省略と言っても 質問者さんも仰る、謙譲語・尊敬語の高度な発達や助詞の使用で区別できます。また、日本語の特徴として、代名詞をあまり使わない点にも注目すべきです。つまり、2人称に関しては 名前を呼ぶ場合が多いし、疑問文で主語を省略すると普通は2人称で、普通の文なら1人称を指す場合が多いです。
お礼
ご回答を加味して以下の理解をしました。これが当たらずといえども、まぁまぁ許容範囲に入っていればご返事は有っても無くても一任します。ご回答から逸脱した看過できない誤りがあればご面倒でもご指摘下さいませ。 動詞が人称によって変化する言語や変化しなくても何らかの方法で主語を特定できる言語では主語を省略する場合があり得るし、動詞が人称によって変化しない言語では主語を省略しようがないという当たり前の現象が起きていて、この点ではどちらの言語もそれなりに合理的なのだと思いました。 再度のお答、有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。
No.3です。 補足します。 質問の要点が「動詞の人称による変化の有る言語と無い言語で仕分け」にあることは分かりますが、その前に個人の考えがいろいろ述べてあるため、求められている回答と同時に、回答者もいろいろコメントしたくなる(せざるを得ない)質問形式になっています。 さて、30系統の言語を仕分けするほどの知識はありませんので、ロマンス語系(イタリア語、 スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ルーマニア語)及びエスペラント語に限ってお答えします。 ロマンス語はすべて人称変化します。簡素化、省略化の兆しはありません。フランス語以外は主語が頻繁に省略されます。しかし、言語は話す人の意思が反映されるので、すべて、如何なるときも省略されるわけではありません。日本語にかなり近い省略と考えていいでしょう。スペイン語では「あなた、Usted」は三人称扱いでかつ丁寧語なので、あえてusted を入れる(使う)ケースがあります。 エスペラント語は動詞の変化をなくし時制だけ残しています。Mi amas vin(私は君が好きだ) Vi amas min(君は私を好きだ)Ni amas vin(私たちは君が好きだ) このように英語以上に整理されていますが、主語は絶対に欠かせません。語順に柔軟性を持たせるために目的語の格変化を残しています。Mi(私)min(私を)格変化を残したためにMi vin amas, Vin amas miという事が可能です。同じことをスペイン語ではYo te amo(私は君が好きだ)または主語を省略して単にTe amo(君が好きだ)と言えます。なくても意味の通じる主語を使えば強調になります。
お礼
興味深く読みました。お蔭様で発展的に次の疑問をもちました。読後感ですからお答を要求するものでも拒否するものでもありません。 1日本語にかなり近いほど主語の省略があるとは意外でした。これでは動詞の人称変化が簡素化、省略化しないのは道理だと思います。主語の省略があるために動詞の人称変化が簡素化しないのだとか、動詞の人称変化が簡素化しないから主語が省略されるのだとか因果関係がわかっているのだろうか。 2 例外としてフランス語は動詞の人称による変化があるにも拘らず、主語の省略をしないと読み取れるが、この理由には定説なり仮説なりがあるのだろうか。 3 エスペラント語では >>Mi(私)min(私を)格変化を残したためにMi vin amas, Vin amas miという事が可能 だそうだが、この発想をザメンホフがどの言語から得たとか、彼の独創であるとか、何か分かっているのだろうか。 ご回答、有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。
もしこのような分野に興味があるなら少なくとも自ら主要言語の解説書を読むべきです。図書館に行けばいろいろな参考書があります。最低でもゲマン語系とラテン語系の違いが分かれば、英語の位置づけが分かるでしょう。 米国の台頭により現在英語が世界の共通語の位置を占めていますが、 それは英語が他の言語に較べて勝るからではありありません。 言語的には英語は非常に中途半端な言葉だといわれます。ヨーロッパ人は英語が如何に特殊な学びにくい言語か理解し易い環境にあります。 しかし、 日本では外国語と言えば英語であり、英語がもっとも優れた進んだ言語だと思いこまされる環境にあります。英語が特殊な言語になったのは11世紀にノルマン人(現在のフランスの一部)がイギリスを征服し、ラテン系のフランス語がゲルマン系の英語に大きな影響を与えたためです。英語の単語の6割強はラテン語(フランス語を通じて)やギリシャ語系かそれらの造語法に基づく合成(複合)語だといわれます。日本語がやまと言葉系と漢語系および漢語を真似た造語から成り立っているのに似ています。お互いに自国語を学ぶのに倍以上の語彙が必要となっています。(例:get=obtain, 手に入れる=獲得、入手) 英語の変遷の歴史は他の言語には参考になりません。どの言語も時間を経て変化はするでしょうが、単語や表現レベルで500年、文法に なれば英語に起こったように多民族(他言語)の征服でもない限り千年たっても骨格まで変わることはないでしょう。 言語学よりも実用的な解説書があります。 「世界の言語ガイドブック」全二巻 1はヨーロッパ・アメリカ地域、 2がアジア・アフリカ地域 東京外大語学研修所編 三省堂刊
お礼
「世界の言語ガイドブック」全二巻 は拝借してきました。イタリア語にもオランダ語にも人称による変化がある旨の記述があったので、他の言語にも明示してあるか否かは別にして何処かしらに何等かの記述があるのであろうと予想します。よってこのご回答は質問文に結びつくことが今、判りました。 人称による変化の無い言語を探すほうに重心があるので馴染みの無い言語を優先して読もうかと思います。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。
補足
>>もしこのような分野に興味があるなら少なくとも自ら・・・ 何と限らず、このような分野にも興味はありますが人生の持ち時間、生活、能力、関心の在り処を総合すると優先順位は相当下位です。だからこそ知識が手薄で他人様にお尋ねしなければならない状態なのです。残念だし済まない事です。 猫に小判なのかも知れませんが、ご回答が質問にどう結びつくのか今は、よく分かりません。質問は >>動詞の人称による変化の有る言語と無い言語で仕分け です。Ano.1の >>デンマーク語だと動詞による人称変化はありません。 こういう文章が混じっている回答を基本として希望します。混じっていなくても参考になることが、しばしばあるのは承知していますから拒否はしません。 「世界の言語ガイドブック」全二巻 は週末にでも手にして見ます。お礼の欄はそれから埋めます。
"素人判断ですがラテン語系では、将来は動詞の人称による変化がなくなるであろうことを英語(三人称単数現在のみs)が暗示しているように思えます。英語では動詞に人称による変化がないからといって動作の主が不明になることはありません。" 先ず、英語はラテン系ではないことを、申し上げておきます。 それと、英語でも、一人称、二人称及び複数形では主語を省略すると、動作の主が不明になりますよ。 Go to school.誰が学校へ行くのですか? お答えになれますか? これは、揚げ足取りではありません。 ラテン語系というか”イタリック系”の言葉をちゃんと習ったことはありませんが、スペイン語では動詞の活用形によって人称がはっきりすすので、一々主語の人称代名詞を付けないでもOKのようですね。 ドイツ語系統でも、低地ドイツ語で、二人称単数の時、主語を省略する場合が結構あるようです。 私も言語学者ではなく物好きですので、勘違いもあるかもしれません。
補足
>>先ず、英語はラテン系ではないことを、申し上げておきます。 門外漢で知らない事ばかりですが英語がゲルマン語派であることは知識として承知しています。自説として述べるほどの見識はありません。 (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E8%AA%9E >>インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、) 本当は質問文を "素人判断ですがインド・ヨーロッパ語族では、将来は動詞の人称による変化がなくなるであろうことを英語(三人称単数現在のみs)が暗示しているように思えます。英語では動詞に人称による変化がないからといって動作の主が不明になることはありません。"・・・(*) としたかったのです。しかしインド・ヨーロッパ語族とまで拡張してしまっては回答が得られ難かろうと推測し、インド・ヨーロッパ語族のうち堪能者が多くいると予想されるラテン語系に限定したのです。 ラテン語系も英語も同じインド・ヨーロッパ語族の仲間なので、という意味だったのですが、よくない質問文であることは認めます。質問文が英語をラテン系だと述べていると受け取る方は(*)で置き換えて下さいませ。済みません。 >>それと、英語でも、一人称、二人称及び複数形では主語を省略すると、動作の主が不明になりますよ。 主語を省略する話は質問文の何処にもありません。省略したいという気持ちも全然ありません。話の行きがかりで主語の省略に話が及ぶか否かは回答者の自由です。 質問は >>動詞の人称による変化の有る言語と無い言語で仕分け です。 嘗ての日本語は、謙譲語・尊敬語の高度な発達によって主語のない文章であっても動作の主を特定する事が可能でした(典型例として源氏物語)。 >>スペイン語では動詞の活用形によって人称がはっきりすすので、一々主語の人称代名詞を付けないでもOKのようです >>ドイツ語系統でも、低地ドイツ語で、二人称単数の時、主語を省略する場合が結構あるよう これらの意味は、動詞の人称による変化があることによってスペイン語も低地ドイツ語で、二人称単数の時も、日本語と同程度に主語を省略できるということですか。それとも主語を省略できる場合があるという程度ですか。もちろん代名詞で置き換えただけでは省略とは呼びません。 事情が許せば、ご返事を下さいませ。有り難うございました。
言語は形態から、屈折語、膠着語、孤立語に分けられます。英語を含むヨーロッパの言語は屈折語に属し、動詞による人称変化が見られます。 動詞による人称変化のおかげで主語を省略できます。 デンマーク語だと動詞による人称変化はありません。動詞の変化はフランス語だと複雑ですが、ドイツ語は英語よりは若干多いものの、フランス語よりはシンプルです。
お礼
>>デンマーク語だと動詞による人称変化はありません。 分かりました。この点ではデンマーク語に親近感がもてます。デンマーク語は文法書が少ないのでしょうか。本日はまだ確認できていません。済みません。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。
補足
嘗ての日本語は、謙譲語・尊敬語の高度な発達によって主語のない文章であっても動作の主を特定する事が可能でした(典型例として源氏物語)。 >>動詞による人称変化のおかげで主語を省略できます。 この意味は、動詞の人称による変化によって英語を含むヨーロッパの言語は日本語と同程度に主語を省略できるということですか。それとも主語を省略できる場合があるという程度ですか。もちろん代名詞で置き換えただけでは省略とは呼びません。英語の場合、劣等生としての体験からいえば日本語と比較したとき主語を省略できるとはとても言えないとの印象をもっています。 事情が許せば、ご返事を下さいませ。
お礼
ご回答の重要度に関係なく読後感を記すことによってお礼とします。正しく読み取れたか否かは当方の責に帰します。1000字に減るまで、どんどん削りましたので抜けている番号があります。 2動詞に人称変化があるのは、全ての語族の約半数と読み取りました。思っていたより少ないのは、動詞に人称変化がないことにも合理的理由があると考えている人間にはうれしい情報でした。 私が人工語を創るとすれば動詞に人称変化はさせなそうな予感があります。 5 デンマーク語・スウェーデン語・ノルウェー語に人称変化がないのは全く意外でした。うんざりするほど変化するのだと思っていました。かつてはあったと読み取りましたが無くなった経緯には強い興味を覚えます。しかし、学識のベースがあまりに違うので何故なくなったかを問い合わせるのは遠慮します。とても残念です。 6 千年前のアイスランド語が読めて、それは例外と聞けば意外ですが、考えてみれば邦文も古文は読めないし千年どころか戦前の漢字の多い日本語に、しばしば梃子摺っている我が身が在る訳で納得できる話です。 7 フランス語の特異な面をフランス人の特質に安易に結び付けたくなってしまうのも自戒、自戒。 8言語の変化が簡素化とは限らないのは意外でした。文法の上からは単純化を歩むのだと思っていました。階級差、身分差、性差、長幼の序、こういう要因がなくなり社会が平等化するに連れ文法は単純化するであろうとの仮説を現在は捨てられません。高度に専門知識をもつ方と門外漢の質疑ですから時に物分かりが悪いのは勘弁して頂けるものと思います。単純化するためには過去の何処かで複雑化の頂点にあった筈で複雑化の過程にも、また強い興味があります。 9動詞に人称変化がないことによって不利な点が生じるのは理解できます。将来、このことによる有利・不利を考えてみたいと思っています。 10 こんな簡単な質問文なのに、例えに英語を持ち出したのは失敗でした。反省しています。英語をあたかも言語の代表の如くに考えている訳ではないのに質問文には、そういう雰囲気が出ているのかなと読み直しました。 ご回答が生かされた読後感であるか否か不明ですが有り難いことだと感謝はしています。またの機会にもよろしくお願いします。 ANo.3にお礼をしなくてはならないのでどんなに早くても、これを実行するまでは締め切れません。ご了解下さいませ。