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『問題な日本語』
去年のベストセラー『問題な日本語』はでご存じですよね。 先日、あるラジオ番組に著者の方が出演しており、 「食べる」の尊敬表現を「召し上がる」にせず、 「お食べになる」「食べられる」とするのは間違いだとおっしゃっていました。 もちろん、その通りだとは思うのですが、私は敬語にも 敬度のニュアンスによる微妙な使い分けがあると思うのです。 助詞のみの尊敬表現は、軽い尊敬表現だとよく云いますよね。 「れる」、「られる」……。 たとえば、最近の武部幹事長のセリフです。 「(逮捕された)堀江氏は、以前からそう言っておられた。」 こんなときは、「おっしゃっていた」を使うより、この方がふさわしいと感じませんか? まだ容疑が確定したわけではないので、敬語は使いたいが、 敬意の高い表現もはばかられる。 確かに「言われた」「食べられた」は、受身なのか尊敬なのか、 はたまた自発なのか、文脈なしにはわかりにくいとは思いますが、 それだけで間違いになるのでしょうか。
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質問者が選んだベストアンサー
間違いとするかどうかはさておき, 「召し上がる」「おっしゃる」「なさる」などの敬意語を嫌って, 敬意を表すつもりで,お手軽に「れる」「られる」「~される」を乱発したり,なんでも「お~になる」とするのが,現今の「日本語の乱れ」の特徴のひとつです。 また,敬意を特に表さなくてもいい対象にも,やたらにそのテの敬語表現を用います。 「最近の武部幹事長のセリフ」の例でいえば, 堀江氏は幹事長より年若であり目下です。その人に面と向かっていうならまた別ですが,第三者に言うのに,(質問者さんもおっしゃるように)そんなに高い敬意を表する必要はないでしょう。一応「氏」を付けて敬意を表していますから,「以前からそう言っていた」で十分です。 以上,早々と「問題な日本語」も購入して読んだ一老人の意見です。
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- reny
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わたしの感覚からすると「問題な日本語」と言う表題自体に違和感がありますが、これはわざとそういう表現を表題に使っているのでしょうか? それはともかく、口語表現の変遷は文法がどうの、前例がどうのと言ったから止まるものではありません。年配の方々が耳慣れずに違和感=不快感を抱かれることがあるかもしれませんが、同じ事を若い時に当時の年配の方々に批判されています。「近頃の若いやつは口のきき方も知らん!」と言うお小言は何百年も前から言われ続けていることですから・・・。 ですから、このような表現が一般的になっていけば「間違いでなくなる時期」が来ます。現状では「間違いである」と言う人と「違和感を感じない」と言う人がいると言うことでしょう。 口語の表現ではいくつもの研究があり、母音の数自体が変化していることや子音の発声の変遷が判ってきています。 また、希少性を求められる、良い状態を言う言葉や謙譲・尊敬などに用いられる言葉も、頻繁に用いられ使い古されるとそのニュアンスが伝わらなくなり、他の言葉に変わっていったり、用法が変わっていく様子が判ります。 まぁ無理して若者言葉や流行の表現を使う必要はありませんが、文章や会話の意味とニュアンスが伝わるのなら、ある程度言葉の変化は受け入れていかないと、自分の身に付けた日本語内で立ち止まってしまうことになりますね。
お礼
回答ありがとうございます。 正しいかそうでないかは、その時代が決めていくということですね。
- hannchann
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この「問題な日本語」はベストセラーになる前に買って読みました。 読んだから、ベストセラーになったからと言って何か日常の日本語に変化があったでしょうか? 相変わらず店頭のレジでは「○○円からお預かりします」、ウエイトレスは「お待たせしました!ラーメンになります」は健在そのもの。 まさに「荒れる日本語」です。 若い世代の男性が「○○です」を「○○っす」という変な流行も極めて不愉快で耳障りです。 第一にこの本の「問題な日本語」の「日本語」自体が「ニホン語」なのか「ニッポン語」なのかも疑問です。 神経質になればなるほど「訳が分からなくなる」のが日本語と申せましょう。 失礼いたしました。
お礼
おっしゃる通りかもしれませんね。 このような愚問をする私こそが神経質なのかもしれません。 たいへん参考になるご意見に感謝いたします。
お礼
敬語のインフレですね。 あまり過剰なのもうるさく感じます。 貴重なご意見、たいへん参考になりました。