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亜鉛めっきをしているのですが・・・・
亜鉛めっきをしています。このめっき浴中に水酸化物(OH)を加えるとどうなるか教えてください。よろしくお願いします。
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kasaguranding さんありがとうございます。先を越されてしまいました。 硫酸亜鉛鍍金は,現在手がけています塩基性炭酸塩を使った物に比べ,個人的に短時間できれいにできた経験がありません。 一時話がそれますが,同じ条件でアルミナを抜いて試されてはと思います。 硫酸亜鉛では鍍金面の表面処理をしっかりしないと,鍍金面のムラが目立ちました。均一電着性は,電流効率が良過ぎると,悪くなるようです。尚,当方は工業的実験ではなく,実験室環境の話であることを付記します。 余談ですが,塩基性炭酸塩を使った場合,僅かな手脂や銅酸化物の除去が見られ,楽をしています。 kasaguranding さんのお話しは,こちらの机上の空論では やはり,錯体がらみと思います。下記URLの光沢剤も錯体を安定させそうなものばかりのようです。 [Zn(H2O)2 (OH)2]→[Zn(OH)4]2- または, [Zn (OH)3 (OH2)3]2- & [Zn (OH)4 (OH2)2]2- というように,塩基性炭酸塩ではジヒドロキソテトラアコ錯体よりは,テトラヒドロキソジアコ錯体がより形成されるような環境で鍍金が高速・堅牢・均等に形成されます(ビンボなので,未だに浴を一晩寝かせます)。 光沢剤で解決しない場合は,前回ご紹介した論文など,錯体面から試されてはと思います。 ついでながら,亜鉛は結晶性が他の金属と異なり,また,容易に酸化被膜を作ります。こんなところも禍っているような気がします。酸化被膜は塩基性環境か,硫酸を使わず,還元剤添加で可能でしょう。近年千葉K高のN先生が,安価で高効率な燃料電池を開発しましたが(200円で,5万円の製品より高効率&長寿命。資料はあちこちに出回っています。),ステンレス網をビタミンCで還元しながらパラジウム鍍金したことが成因です。 尚,光沢剤については下記URLや,kasaguranding さんのお話しにあった,「ジンケート浴 亜鉛」で検索されていかがでしょうか。
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- kasaguranding
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水酸化物の影響と言うよりも、分散させているアルミナが電析表面への亜鉛イオンの供給を妨害している為であると考えられます。 つまり、めっき光沢剤の役割と同様です。めっき光沢剤を添加するしないでは亜鉛の析出挙動は全く変わってきます。光沢剤(有機物)を添加した浴のカソード分極挙動をみると、同様に亜鉛の析出が大きく抑制されます。 これは、光沢剤成分が表面に吸着する為です。 ちなみに、亜鉛めっきにはジンケート浴という種類があり、これは高濃度の苛性ソーダベースのアルカリ浴です。
お礼
ありがとうございます。アルミナ自体が光沢剤となるのははじめて知りました。私はアルミナを入れていたのはこれを加えることで析出を抑制させる働きがあるかもと思って入れていました。考えたとおり析出は抑制されたわけですが、逆に抑制しすぎてしまって、アルミナに含まれている水酸化物が原因ではないかという考えを生んだしだいでございます。たしかにいわれてみると光沢が出てるようなきがします。もっと皮膜の構造を観察するために、カラーマッピング法などで皮膜の成分を色分けしてみようと考えています。 ありがとうございました。ぜひ参考にさせていただきます。
- Ligandable
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1/20日のRyifa様のご質問へ,駄文申し上げました。 下記URL 亜鉛メッキも,様々な方法がありますので, まずは其処をお教えください。 また,ご紹介しました,文献もご検討ください。
補足
お返事送れて申し訳ございません。亜鉛めっきは試薬に硫酸亜鉛水和物を用い、それにアルミナを加えた分散めっきです。電解して行っています。 硫酸亜鉛水和物単独の電解めっきに比べて、アルミナを加えたほうは分極曲線で確認すると少し亜鉛析出の抑制を受けている結果が繰り返し確認されたので、アルミナについている水酸化物の影響ではないかと考えています。ただ水酸化物の影響だとしても、水酸化物がどのような影響を及ぼして亜鉛の析出を抑制しているかわかりません。その点についてよろしくお願いします。あくまでも水酸化物が亜鉛析出を抑制しているというのは私の勝手な仮説ですので間違っていたらご指摘よろしくお願いします。
お礼
ありがとうございます。一応、硫酸亜鉛単独液でもめっきをしたんですが低い電流密度から高い析出挙動を示し、ほとんどの電流密度で電流効率が100%を超えてしまうという結果になってしまいました。この点に関しては調整が非常に難しく、なかなか100%に近い値は出てくれません。 問題の硫酸亜鉛+アルミナなんですが、単独の場合と比較してみると大きく違いがでました。大幅に抑制され、電流密度によっては鉄板の半分にしかめっきがされていないという抑制力を示し、電流密度は大幅に低下しました。次回はポリエチレングリコールでも加えてみようかなって考えています。いろいろなご指摘ありがとうございました。参考にします^^