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「炎」と「火」の違い
タイトルの通りなのですが、「炎」と「火」の違いについて教えていただけないでしょうか。 外国人の友達に質問されたのですが、すぐに答えられず答えを保留にしてもらいました。 自分としては、「火」は全体で「炎」はその一部なのかな、と思ったのですが。 よろしくお願いします。
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「恋の炎」や「火がついたように泣く」や「火遊び」「火の手が上がる」などの慣用句的なものは除いてお話しします。 「ライターの火」と「ライターの炎」。どんなものを思い浮かべますか?「炎」の方が大きい感じがしませんか?ガスが切れかけてちょろっとしか火が出ない時は決して「炎」とは言いませんよね。 でも、質問者さんの外国人のお友達には、私なら「『火』を使っていれば安全。『火』を使ってね。」とも言います。 なぜなら、質問者さんも他の回答者の方もおっしゃっているように、「火」の方が使える範囲がぐっと広いです。 例えば「火をつける」「タバコの火」などは、その火がいくら大きくても「炎をつける」「タバコの炎」とは言いませんよね。その逆に「炎」で言い表せるものは全て「火」でも言い表せます。 特に日本語を研究しているわけではない外国人なら「炎」は読んだり聞いたりした時に理解できればいい言葉、話す時に使うのは「火」だけで十分だと思います。 燃焼時間は関係ないと思います。 「一瞬炎が上がった」なんて言い方もしますしね。やはり火の大きさではないかと。 最初に書いた「火遊び」などの慣用句的表現も外国人には大切ですよね。これは、何故「火」?何故「炎」?と考えるよりも丸暗記してしまうことです。
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- mannequincat
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炎は仮名で書けば「ほのお」です。歴史的仮名遣いなら「ほのほ」です。地方によっては今なお「ほのほ」と実際に発音する人たちもいます。 「ほのほ」とは「火の穂」にほかなりません。火は大昔の日本語では「ほ」だったのです。 新明解国語辞典第五版で「ほのお」を牽くと、「ろうそく・ガスなどが燃え立つ時に揺れ動いて見える、火の先端部」と説いています。明らかな間違いです。これじゃ「火の穂先」のことだ。 要するに炎とは火の中でも植物の穂に喩えたくなるような形をしたものです。静かに直立することもあろうし、風に煽られて激しく揺れることもある。穂が花軸の先端に現れ出るように、炎は燃料の上に現象する点も同じ。化石燃料の登場以前、燃料の主流は言うまでもなく木や草でした。 そう言えば火花も植物による比喩ですね。「火が降っても槍が降っても」なんて成句もありますが、これってもしかして両方とも穂と縁語だからかな。
- soramist
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物質の急速な酸化現象が「燃焼」ですが、燃焼にはロウソクのように「炎」を出して燃焼する場合と、炭火のように「赤熱」したままで、燃焼する場合があります。 また、電気火花や、溶接の火花のように、ごく瞬間的に赤熱状態を作る場合もあります。 「火」はこのすべてを指します。 「炎」はロウソクの燃焼のように長い燃焼ゾーンを作る場所に限られます。 いうまでもないことですが、未だ燃えていない(赤熱状態になっていない)物質や、煙などを「火」と呼ぶのは間違いです。 (煙を伴った火は「火煙」と呼ばれます) 蛇足ですが、電線に通す電流を徐々に増やしていくと、電線の温度は徐々に上がっていきます。 400℃くらいになれば、ガソリンなどに着火させる能力がありますが、色はまだ黒いままです。 ですから、「着火」は必ずしも「火」によって起こされるものではない、ということになります。
「炎」とは酸素と炭素が化合して高温で光を発しているガスの状態を指します。「火」は「炎」も含め、「煙」や燃えている物質全体を言います。 英語なら「炎」はflameで、「火」はfireですね。
お礼
回答をくださった方々、丁寧に答えていただきありがとうございました。 みなさんのお答えをもとにわかりやすく説明したいと思います。