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ソ連はなぜ超大国になれたのでしょう?

タイトルそのままです。付け加えると、 もともとロシアはヨーロッパの中では遅れていた国だし、 後進国の日本にまで戦争で負けてるし、 革命後もシベリア出兵などの被害を受けているし、 第二次世界大戦でも一番の被害を受けたし、 味方の国は全然あてにならないし、 経済体制もよろしくないし(現にソ連以外の社会主義国って全然うまくいきませんでしたよね) 大粛清とかで国力はどんどんそがれたろうし、 (伝説によるとスターリン以外の中央の政治家はほとんど殺されたとか、これで有能な人材を確保するのには相当無理がある) でも世界初の人工衛星とか宇宙飛行とか成し遂げたし、 GNPがアメリカについで世界2位だったりしたんですよね? どうしてでしょう?

みんなの回答

  • yumihiko
  • ベストアンサー率50% (76/152)
回答No.3

実のところ、旧ロシア帝国~ソ連地域の人口と資源はアメリカのそれに匹敵しますから、国家運営さえよろしきを得ればアメリカに匹敵する国家を築き上げるのは十分可能です。 それができなかったのはやはり政治体制の問題と、その前提となる政治的風土・文化の問題でしょう。ロシアの政権は大抵が強圧的な独裁政治か寡頭政治に近いもので、ゴルバチョフ政権や古くはエカチェリーナ2世のような啓蒙専制君主といった自由主義的な政権は1世代(30年前後)以上長続きしたことがありません。 で、宇宙飛行の技術水準について若干。  実は地球軌道~内惑星くらいまでの間の宇宙飛行は化学ロケットをエンジンとして使っている限り、強力なロケットを開発できるかどうかの一点勝負です。ごく大雑把に言えば、広島型原爆を搭載できるICBMなら、有人人工衛星を地球の低軌道へ送り込めます。  無論それはそれで一定の技術水準を要求されますから容易な技ではありませんが、ソ連~ロシアが火星の表面へ探査機を着陸させられず、また木星以遠の外惑星へ向かう探査機を全く打ち上げていない点は、彼らの技術水準の限界について何かを語っていると思われます。 (といっても、木星以遠へ届く探査機を独力で打ち上げ、火星表面へ探査機を軟着陸させられたのはアメリカだけですが)

  • cse_ri2
  • ベストアンサー率25% (830/3286)
回答No.2

共産主義が一時的にせよ成功したのを成功するのを説明するのは、けっこう 難しいのですが、思いついた内容を幾つか述べます。 1)重工業への傾斜生産 明治時代の日本もそうですが、国家予算の大半を、工業の分野に投資 すれば、それなりに成長します。(官主導ですから、限界はありますけど) 最もその代償として、人口の多くの割合を占める農民は搾取の対象となり、 貧困から脱せずにいました。 2)ドイツからの人材確保 20世紀のドイツは、アメリカと並ぶ程の最先端科学技術立国でした。 ドイツの国土の一部を占領したソ連は、同時に多くの科学者や技術者を 確保します。 それらの人材が後に、ロケットや弾道ミサイル、また核兵器などの開発 に携わったようです。(リソース忘れましたが、レンズやカメラといった 機械もソ連で作れるようになったとか) 他にも色々とありますが、20世紀は科学技術が発達した時代とはいえ、 ぶっちゃけた話、1980年代に入って電子技術が進化を遂げるまで、第二次 世界大戦当時の技術の延長でした。 既存技術の改良くらいであれば、非効率なソ連方式でも何とかやっていけ たのですが、1980年代に入って電子技術が格段の進歩を遂げるように なると、ソ連方式ではついていけなくなり、やがてゴルバチョフが本格的 な路線変更を決断せざるを得なくなったわけです。

回答No.1

それ以前のロシア帝国は仰る通り、確かに他の欧州諸外国に比べ“遅れて”はいました。 しかしながらシベリアを含む広大な大地を領し、またそこには膨大に眠る様々な地下資源(近現代にそれは大きな武器と化します)・物産があります。また現在のように情報化社会ではないので皇帝に権力が集中しており、それ故進歩・発展させたいところに簡単に国全体の総力を傾けられます。そのような傾向を実際に見せ始めるようになったのはピョートル大帝の治世以降ではありますが、これらは徐々にロシアの発展土台となり、英・米・仏・独などはそれぞれ次第に警戒感を見せ始め、その政策方針としても如実に露としていきます(「ロシアの南下政策」対英・米・仏などの妨害)。 またいわゆる「ロシア革命」等も一見“帝政が民衆によって打ち倒された”ようにも見えますが、実は一部の狂信的共産主義者たちによって国家元首が打ち倒されてその地位を“乗っ取られた”だけであり、国家体制とロシア特有の国家的風潮は、あくまで表面的部分と革命家たちにとって都合がいいところだけが変えられその本質的部分はほとんど残されていきました。 そのような意味で「大ロシア」というポテンシャルは(他国からすれば)“無限大∞”に近いくらいもともと凄まじいものであり、そこの上に乗っかってできた「ソ連の発展」はある意味“当然の帰結”ですらあったのです。多少使い方が悪くても例えば“第2次大戦でも一番被害を受けた”、もしく国民が“大粛清”を受けていたとしてもそれは支配階層である共産主義エリートたちからすれば、その分“敵対勢力”及びそうなりうる可能性をもつ被支配階層の人々の数を減らすこと、またその恐怖により半ば洗脳していくことに過ぎないのであり、それだけでロシア発展の未来までもが全て削がれてしまうことなど考えられないのでありました。 (もうお分かりかと思いますが)科学的な分野等でも大きな業績を上げられたのは帝国時代の頃と何ら変わらない事実上中央集権・権力一点集中的という政府の性格上、好きなだけ有能な人材も集められたし(ロシア国内は勿論、傘下の東側諸国から。またかつてドイツ人技術者なども)、併せて資本的にも物質的にも発展させたいところへ好きなだけ投資できたからです。

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