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資料組織概説のオススメ本を教えてください。

現在私は図書館司書の資格をとるために勉強しているのですが、資料組織概説での課題で共同目録作業と集中目録作業の違いや意義について書かなければなりません。 しかし、なかなか参考になるような資料が探せなくて困っています。 何かこの課題についてオススメの書籍はありますか? よろしくお願いいたしますm(._.*)m

質問者が選んだベストアンサー

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  • puni2
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回答No.3

本題です。 >何かこの課題についてオススメの書籍はありますか? こういう質問を時々このサイトでみかけますが,なかなか答えるのが難しい質問です。 なぜなら,その先生がどういう文脈(あるいは考え方)のもとにこの課題を出されたかがわからないからです。 「私が自分の授業でこの課題を出すとしたら,この本を薦める」という本はいくつかありますが,それがその先生の考え方と合致するかどうかはわかりません。 その点では,No.1さんの言われる「悲劇」には同意せざるを得ません(なるべく悲劇を生まないように注意しているつもりではありますが)。 そんなわけで,アドバイスその1は(No.1さんと同じになりますが)「担当教員にきこう」です。 ただ,この時期ですと冬休みでしょうから,聞くに聞けないかも知れません。 そこで,その2。 「教員に聞けたとしても,聞けなくても,図書館に行って探そう!」 >なかなか参考になるような資料が探せなくて困っています だそうですが,実際に図書館に行って探してみましたか? 大学図書館や公共図書館で,014の近辺をブラウジングすれば,いろいろな文献があると思います。 その上で,授業で話されていた内容に合いそうなものを探してください。 さて,本当なら「あとは自分で探せ!」と言い切ってしまうところですが,せっかくなので少しヒントを。(ああ,甘いなあ) まずは,資料組織概説の授業なのですから,『資料組織概説』という題名のテキスト(4つぐらいの出版社から出ています)を開いて,関係のある説明がないかどうか,探してみてください。(本当は,このぐらいのことは思いついてほしい) たいてい,何か書いてあるんじゃないかな。 ただ,これはあくまでも概説のテキストなので,説明は「広く浅く」です。 あとは,レファレンスコーナーに行くと,図書館関係のハンドブックが何冊かあると思います。 これも,1冊で図書館情報学の全範囲を扱うので,どうしても広く浅くになりますね。 もっと詳しく知ろうと思ったら,「狭く深い」本にいくつか当たってみる必要があります。 キーワードは,まずはもちろん「共同目録作業」と「集中目録作業」です。 あとは, ……ほら,いくつもの図書館をネットワークで結んで,共同目録作業ができるようにしたシステムを,何と言いましたか? それを取り扱った本に,何か書いてありそうです。 (仕事用の本は研究室に置いてあって,いま手元に全然本がないので,確認できませんが) 他にも目録関係の本を手にとって,探してみましょう。 No.1で紹介された「情報の科学と技術」を始め,図書館関係の専門雑誌を読むのは,悪くないですし,時間に余裕があればどんどん目を通しましょう。 ただ,資料組織概説を履修中の人がいきなり読んでも,ちょっと難しいんじゃないかな,という気がします。 こういった専門誌に載っている論文や記事は,それぞれの著者が各々の問題意識をしっかり持って,その上で書かれていますので,なにが問題なのかというポイントをきちんとつかんで読まないと,結局何が言いたかったのか今ひとつ分からない,ということにもなります。 そして,一つ一つの記事や論文に見えている問題意識は,通常非常に狭い範囲のものなので,主張していることを図書館全体の問題の中でどう位置づけたらいいのか,最初はなかなかつかめず,自分の意識の中で宙ぶらりんのままになったりします。 全体的な視野を養っていくには,月並みですが,まずは図書で学習することをお薦めします。たとえ時代遅れといわれようとも。 それに,最近の司書課程のテキストは,かなり頻繁に改訂されています。 そんなに「時代遅れ」と言われるほどひどいものは,少なくとも資料組織概説に関しては,ないと思います。 ただ,図書館にきちんと新しいものが入っているかどうか,そちらのほうが問題ですが… それ以前に,お住まいの地域に公共図書館がなかったり,あっても小さかったりしたら,ちょっと大変ですね。 (一般に,公共図書館の蔵書をみてみると,蔵書数のわりに図書館情報学関係の本は比較的揃っていることが多いのですが…) 長くなってすみません。 最後に,(これだけ書いておいてこんなことを言うのもなんですが)その3。 司書課程なんだから,なるべく自力で探そう!

makuri
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。puni2さんは教員さんの立場なんですね。厳しいお言葉も沁みました。 図書館へは何回も通いましたがレポートを書くにはどうも浅くて・・・しかも通信教育でこの教科はスクーリングではないので教科書を買って独学しています。直接学校には行ってないので友達もなく窓口が教科書だけなので資料組織概説に関して情報不足な部分もあるかもしれませんね。 詳しい説明ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • awahiko
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回答No.4

puni2先生 ご高説拝見いたしました。awahikoです。 一々ごもっともな解説で、質問者makuriさんも反省しつつも溜飲を下げたと思います。 私が「悲劇」と呼んだ現象は“先生のような(真面目な?)方が少ないと感じること”と言い表せることができます。 ちょっと気になったので書きますが、最近「ネット神話依存症」の学生があまりにも多いことです。国、公的機関、大学、名のある企業などは、その精度に一定の評価を与えても良いと思うのですが、検索エンジンにひっかかったもの(ブログに代表されるもの)を「正しい」と信じる傾向です。 学総目こと学術雑誌総合目録でも、古い版(昭和46年版)には記載があるものが、最新版・ネットでは削除されている(この年数の間に準貴重書的にコレクションに加えられたので、削除したなどの理由)逐刊も少なくありません。 更に、マシンのOSではWindows2000以降多言語対応となりましたが(大御所LCがロシア語の「翻字」を止めていませんね)、それでもなお、マシンにすべてを託せない資料群の存在があります。例えば、漢籍(四部分類)や古文書(東大史料編纂所は二次情報のデータ化に力を入れておられるようですが)などです。 要するに私が申し上げたいことは、「何だかんだ言っても、最後は“活字”だ」ということです。最近の学術論文の「注」にURLが載っていることが多くなってきましたが、個人的には「それでいいのか?基本は“活字”ではないのか?」と思い続けております。 本題からずれて大変申し訳ありません。 makuriさんに知っておいていただきたいと、ついリキが入ってしまいました。 最後にpuni2先生!「学生に甘いなあ」ですよっ!!(笑)

makuri
質問者

お礼

確かに最近はネットに頼り過ぎて情報過多になってしまっていることが多いように思います。図書館学を学ぶ者としては、ここはやっぱり足で図書館に通い活字に慣れなければと反省いたしました。awahikoさん、ありがとうございます。

  • puni2
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回答No.2

前の回答者に「腹立たしい」と言われてしまった担当教員です。 実は,ちょっと前どころか,今でも「手書きの目録の作成方法」を(も)授業で扱っています。 私自身も,講義の内容については,状況の変化に遅れないように絶えず勉強しているつもりですが,まだまだ不十分なところが多いなとよく実感させられることがあります。 しかし,手書き目録を扱っているのは,考えがあって行なっていることです。 今日の目録規則の基本的な原理や,NCRとAACRとの違い等を理解するには,目録規則の歴史を学ぶ必要があります。 そのためには,目録の媒体の歴史,基本記入と記述ユニット方式との発想の違いなどを学ぶ必要があります。 その中で,カード式目録を作らせたりもします。 確かに,NACSISの端末機に向かって日々目録作成を行なう現場の立場からすれば,こういった講義は「時代にそぐわない」無駄話と映るかも知れません。 しかし,単にOPACのデータが作れればいいといのではなく,もっと深く理解して欲しいという気持から行なっていることなのです。 学生にどれだけ通じているかは分かりませんが…。 ちなみに,釈迦に説法かもしれませんが,今でも『日本全国書誌』(電子版を含む)をはじめ,冊子体の目録は,カード目録の書き方に準拠して表記されていますので,決して時代遅れのものではありません。 また,日本より10年以上早くMARCプロジェクトが始まったアメリカでも,AACR2の記述の仕方が(2004年改訂版でも)従来通りになっており,MARCフォーマットは別個にMARC21として定められています。 >NIIの情報が全国のMARC(書誌データ)のメインになろうとしていますが NACSISの世界だけにひたっていると,目録イコールNACSIS cat(という一つのMARC)と見えるかも知れませんし,実際NACSISのマニュアルもそういう発想で書かれているといっていいでしょう。 それは当たり前であって,それで構いません(そのマニュアルを読む人はまさにMARCをつくる作業をしているから読むわけで,カードを書いている人が読むことはないでしょう)。 しかし,公共図書館では,むしろ取次MARCのほうが一般的ですし,学校図書館に至っては,取次MARCを買う予算もなく,今でもカード(!)でとっているところもあります。 さらには,大学図書館でも遡及変換の済んでいない書誌データは結局カードをひくしかありません。 そういった現状を,遅れているといって批判するのは簡単ですが,目録規則としては,そういったさまざまなメディアを包括したものである必要があるわけです。 日本でも米国でも韓国でも,まず目録規則が一般論として定められ,MARCはその一表現形として位置付けられて,別個にMARCフォーマットを定めているのは,そういった考え方からといえるのではないでしょうか。 目録の演習で,MARCデータの入力用コーディングシートに記入する練習だけをさせている先生もおられます。 おそらく,これから手書きのカードを作ることはそうそうないだろうという考えなのでしょう。 しかし,上記のように,手書きのカードと同じ表記方法で書かれた目録を「読む」機会はしばしばあること,また,手書きが作れるようになっていれば,MARC入力もちょっと教えただけでできるようになることを考えると,多少でもいいから手書きカード方式にも触れさせるべきだと私は考えています。 長くなりましたので,いったん切りますね。

  • awahiko
  • ベストアンサー率39% (291/734)
回答No.1

こんばんわ。 資料組織論に限らないのですが、図書館学のテキスト的な書籍は意外とないものです。 おまけに、この分野はIT化とでもいいましょうか、ネットに代表されるインフラの整備とともに、どんどんと内容が変わってきています。 ご質問の目録作業についても同様で、NIIの情報が全国のMARC(書誌データ)のメインになろうとしていますが、ちょっと前までは、それこそ「手書きの目録の作成方法」なんてのをマスターしなければならない、時代にそぐわない講義も行われていましたよね。 ですから、サイトに関しては、その精度に「優劣・浅深」などがありますが、そちらの方が早いデータを提供していますね。 準結論的には、「図書が時代の流れに追いついていない」ということです。ですから、専門雑誌の方がお勧めです。たとえば↓ http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=AN10005857 などですね。 その為には雑索↓ http://opac.ndl.go.jp/Process で該当事項の論文調べる方法がありますね。 で、ご所属の大学で「ジーニィ」や「マガジンプラス」といった論文検索データに契約していれば、雑索とは違う絞込みで、ご希望のテーマの論文をGetできます。 結論としては、担当教員に「おすすめ」を聞くのがBestです。どんなに講義の内容が今の時代にそぐわなくても、(ここが腹立たしいのですが)教えているのも、そのテスト・レポートなどに評価を加えるのは「その教員自身である」という多少なりとも「悲劇」があるからです。 あんまり教えちゃうと、「先生」に怒られちゃう(図書館学の質問はレファレンス係は“回答”をしない、が大原則ですから)ので、このあたりで止めますね。 ご参考まで。

makuri
質問者

お礼

ご回答ありがとうござます。なるほど!専門雑誌ですね。 確かに評価をするのは担当教員ですものね。直接聞くのもベストだと思いました。ありがとうございます。

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