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ブーゲー異常について
誰か教えてください。 ブーゲー異常についてですが、地下構造が一様ならば異常はなしという記述を目にしたのですが、マントルや核があるということは、地下構造が一様なんてことは決してないのではないでしょうか。それともただ周りとの相対的な数値で正負を言っているだけなのでしょうか。いったい何が基準なのですか。 教えてください。お願いします。
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No.1です。 > もしマントルの影響がないのならば 失礼しました、前回の記述は不正確でした。 私が意図していたのは、「マントル内部の構造」についてです。 RHCTさんのご指摘の通り、「地殻とマントルの境界位置」については ブーゲー異常として現れてきます。 > 海は正負どちらの異常なのでしょうか。 一般的に、ということであれば、「正」です。 但し、海溝部は例外的に「負」になります。 なので、引用されている例は、どちらも正しい記述です。 以下、海溝部が例外となる理由を簡単に説明します。 海溝では、例でも触れられている通り、プレートの沈み込みによって、 本来岩盤であるべき部分が海水に置き換えられています。 海水は岩盤に比べ比重が小さいため、それによって発生する重力も 小さくなります。 この結果、重力測定値は小さくなるので、ブーゲー異常が負の方向になる、 というわけです。 なお、海洋部が一般に正になるのは、 大陸部の地殻では密度の小さい花崗岩質の層が厚くなっているのに対し、 海洋部の地殻では密度の大きい玄武岩質の層が主であること、 さらに地殻自体が薄く、その下のより密度の大きいマントルの比が高くなること によります。 (標準重力値は海洋部と大陸部の平均になるため、 相対的に大陸部が負になり、海洋部が正になる、ということ) http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/ES_Y_03.html#anchor1557795 http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/ES_Y_03.html#anchor1738470
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- DexMachina
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ブーゲー異常は、水平方向(というか円周方向)について不均一の 場合に見られる重力異常です。 一方、核やマントルというのは垂直方向(半径方向)についての 不均一性なので、話は別、ということになります。 なので、 > 周りとの相対的な数値で正負を言っているだけなのでしょうか というのは、「周り=水平方向での位置の違い」なので、 確かにその通りだと言えます。 なお、ブーゲー異常が論じられる場合、 実際に数値に現れるのは地殻部分の構造になります。 重力が距離の二乗に反比例するため、地殻よりも遙かに深くにある 核やマントル部分での「ちょっとした不均一性」は、 地上からでは、差が小さくなるため観測できません。 (なお、原因がマントルや核にあるかはわかりませんが、「地球全体の 形としては、完全な回転楕円体ではなく歪んだ洋梨型」といった、 「全体的な歪み」は観測されています : 話がずれましたが)
お礼
ありがとうございます。よく分かったのですが、もしマントルの影響がないのならば、「海溝部分では海のプレートが下に潜り込んでいるために負の異常がでる」や「深い海洋などの地殻の薄い部分では正の異常となる」という記述は、深い部分まで考えているように思えます。すみませんが教えてください。また結局海は正負どちらの異常なのでしょうか。よろしくお願いします。
お礼
ありがとうございました。