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教えてください。
日本語を勉強している学生です。わからないところがあります。次は文章の一部分です。よろしくお願いいたします。 帰る途中で、わたしに話した。 「あたし、妹が二人いるのよ。お母さんも、死んだの。だから、あたしが、しっかりしなくては、ならないんだって。あたしは、泣いてはいけないんだって。」小さい手を引くわたしの頭の中を、その言葉だけが何度も何度もぐるぐる回っていた。 どうなるのであろうか、わたしはいったいなんなのか、何ができるのか。 戦争は、大きな、大きな、何かを奪った。 悲しみ以上の何か、かけがえのないものを奪った。 わたしたちは、この二つのことから、この悲しみから、何を考えるべき であろうか。 わたしたちは何をすべきであろうか。 声なき声は、そこにあると思う。 質問1.「あたし、妹が二人いるのよ。お母さんも、死んだの。だから、あたしが、しっかりしなくては、ならないんだって。」の「だって」は何の意味ですか。文法の上でわからないのですが。 質問2.「声なき声は、そこにあると思う。」の「こえなきこえ」具体的に何を指すのですか。
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質問1。これは#1さんの回答は失礼ながら間違いです。会話で人から物を言われ、それをそのまま別の人に言うとき使います。恐らく「だと言って(いる)」「だと言われて(いる)」の退化した形ではないかと思います。 この状況は、多分大人から、この少女が「お母さんもいないし、下に妹が二人もいるんだから、おまえがしっかりしないといけない。だからもう泣いてはいけない」というようなことをいわれた。そのことをそのまま言っているのです。 質問2は結局「戦争は二度としてはならない」という事だと思います。 そうはっきり言ってないが、そういうことが読み取れる。それがそのまま「声なき声」だと思います。
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- edie
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まず1についてですが、この女の子が誰かに言われたのか、自分でそう思ったのかは分かりませんが、母が亡くなり悲しいのだけど「妹二人を私が守らなくては」。という(その子にとっては)重大な決意を表している。と僕は思います。次に2についてですが、自分(読者)に内在する{内なる声}だと思います。最後に、言葉はどんなものでもそうですが、文法で捉えようとすると往々にして無理が生じてしまう場合があります。文章の前後の構成や登場人物の感情などを併せて考慮してみてはどうでしょうか?
これまでの#1さんから#3さんまでお三方のご回答でほぼ結論が出ているようですが・・・・・ たしかに、本来の文法的な流れから言えば、この文例の「....しっかりしなくては、ならないんだって」という部分は「.....ならないんだよと誰かからそう言われた」といった意味に受け止めるべきでしょう。 しかし、日本語はそんなに単純な言語ではありませんから、この文例にかぎって言えば、前後の雰囲気を推測した場合、このような状況に置かれたまだ幼い主人公が、まだまだ幾分かの戸惑いを自身の心の中に残しながらも、あえて「しっかりしなくては」と心に決めている、その両方に揺れ動く心根を実に上手に表現したものだと思うのです。 細かく言えば「....だって」は「....だと言われている」とか「....だそうだ」と解釈するよりも「....だと自分に言い聞かせている」と解釈するというこでしょうか。 そういった意味で受け止めるなら、#1さんのご回答の中に見えるものもあながち間違っているとは思いません。 また、「声なき声」はたしかに#3さんがご回答のように受け止められますが、ここにはまた、「誰からでもない、わたし自身のどこかから聞こえてくる声」も加わっていいのではないかと感じてしまうのですが。
- luune21
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1.品詞で分けると「だ」+「って」です。 「だ」:断定の助動詞 例)今日は雨だ。 「って」:終助詞、「…という」「ということだ」の意味に使います。 例)彼女、愛って名前だよ。 女心はわからないって。 「えっ、死んだって」というような意外なことを聞き返すときにも使われますが、今回の例文は、人から聞いたりしたときに使う「…だということだ(です)」の意味だと思われます。 2.「声なき声」は、何らかの理由で発言できない人(たとえば死者、強い権力などに抑えつけられた弱者など)の届くことのない意見、または発せられることのない意見を指すと思います。もう少し前後の文章を読みたいところですが、書いてある所だけでいうと、以下の2点が考えられます。 1) 狭義:亡くなったお母さんが「あたし」を励ます言葉 2) 広義:戦争の悲しさや悲しさ以上の何かに対しての行動を、戦争で犠牲になった人々が訴える声 試験回答的には2)、文学的には多層的に、1)を含む2)といったところでしょうか。
- akirameta
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質問1の回答 この場合の「だって」は終助詞です。相手の意外な言動に対する反応を口語で表現するときに多用されます。この場合、「あたし」は誰かに言われた、「しっかりしなければならない」ことはわかっていても、戦災に見舞われた状況になんとも言いようのない無力感を感じているというような情景でしょうか? 質問2の回答 戦争により奪われた「大きな、大きな、何か」、「かけがえ のないもの」に秘められた情念を指しているものと思われます。
お礼
大変ありがとうございました。助かりました。