国立大学の中学校教員養成課程音楽専攻を卒業して現在高校の音楽教諭をしています。
私の場合は、高校は公立学校の普通科卒です。同級生も全員普通科卒でした。
私の大学は、センター試験800点、実技200点でした。実技は、歌100点、楽器100点でした。歌は、「待ちぼうけ」を歌い、楽器はピアノを選択し、ベートーベンのピアノソナタを演奏しました。
小学校課程は、実技試験なし。特別教科教員養成課程(音楽)は、聴音・専攻楽器の実技・楽典・新曲視唱等があります。
聴音や楽典が試験にないとはいえ、全くやっていないと大学に入学してから授業についていくのが大変です。ほとんどの方が音大受験レベルの基礎知識を持って入学していたと思います。新曲視唱や初見演奏、ピアノなどは教員採用試験でも必要となりますので、やっておいて損はないと思います。
小学校課程とそれ以外の課程の違いは、音楽の専門単位が多いということです。小学校課程では、あまり専門の授業がありません。教員採用試験を受けるにあたって、中学校・高校は実技試験や専門試験で音楽の内容がかなり問われますので、中・高希望の場合は、小学校課程に行くとかなり独学で教員採用試験の専門試験の勉強をしなくてはいけなくなります。中学校課程と特別教科教員養成課程(音楽)は中学校課程のほうが専門音楽の単位がすくなくなりますが、そのかわり教職教養(教員になるのに必要な心理学や教育学など)の数が増えます。このあたりは大学によって違うと思いますので、大学案内や学校の先生に聞くのが一番だと思います。
それから、音楽はほかの教科と違いレッスンが多くなります。例えば数学専攻で入学した場合、レッスンを受けられない可能性があります。私の行っていた大学の場合、美術や音楽などの専門技術がいる専攻は、その専攻で合格した学生しかレッスンを受けられませんでしたので、実質音楽専攻生しか音楽の教員免許の取得はできませんでした。
また、実技のレッスンがかなり忙しいので、なかなか他の教科の免許まで取りに行く余裕がありませんでした。それも、気合と根性でなんとかなるかもしれませんが・・・小学校免許を一緒に取得する人はいました。
音楽の先生の採用数はたしかに少ないですが、全国を受ける気があるのならば、どこかにひっかかる可能性があります。がんばって音楽の先生を目指してください。
お礼
詳しく教えていただきありがとうございました。 本当に私が分からないところまで、理解することができたので良かったです。 私はとにかく音楽が好きなので、これからも夢をあきらめずにがんばっていきたいと思っています♪