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PEの成型物に印刷がのりづらい訳を知りたい!
ポリエチレンの成型物に 印刷がうまくのらない原因を 分かりやすく教えてください。 宜しく御願いします。
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ポリエチレンを化学式で書くと、 -(CH2CH2)n- となり、「C-C」と「C-H」の結合しかありません。 このため、通常の粘着剤・糊料で何かを貼り付けたとしても、弱い化学結合である分子間力(ファンデルワールス力)しか働きません。 顔料インキは糊料で顔料を固着させるので、ポリエチレンなどには印刷がのりにくくなります。 (インキに使用されている溶剤ともファンデルワールス力しか働かないのでインキが弾かれやすく、溶剤が乾燥した後も糊料との結合が弱いためはがれやすい) 一方、紙(セルロース)の場合は、水酸基(-OH)が多くあるため、ファンデルワールス力よりも強い水素結合を、糊料との間につくることができます。 このため、印刷がのりやすくなります。 (溶剤(水やアルコール)と親和しやすいため濡れやすく(浸透もする)、乾燥後も糊料との結合が強い)
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- char2nd
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回答No.1
ポリエチレンは化学変化に対する耐性が強いので、溶剤に犯されにくい性質があります。 印刷はインクや塗料を対象物に乗せる必要がありますが、そのとき塗料等が浸透するか定着させる必要があります。 ポリエチレンやポリプロピレンのように、耐薬品製の強い材質の場合、その性質のため塗料が乗りづらいのです。
質問者
お礼
分かりやすいご説明、ありがとうございました!
お礼
詳しく教えていただいて ありがとうございます!! 紙にインクが乗り易いわけまで理解することができました。