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日本の色付地形図は山が茶色のしか見ませんが
山は茶色で平野は緑と何か団体が推奨してるとか、決まりがあるのでしょうか。伊能忠敬もそうしてましたか。いつごろから山は茶が多くなってますか。
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地理学的な根拠のない、あくまで私見の憶測ですが……。 海抜が高くなると、そこには植物が生育できず荒野になることから、海抜が高くなるにつれて緑から茶へ色を変えているのではないかと思います。 日本は北海道島など(亜寒帯)ごく一部を除いて温帯なので、海抜の低いところでは(人工的に伐採して歳を造成したりしない限りは)森林や草原の豊富な、いわゆる「緑の世界」になります。 ですが、海抜が高くなると気温が下がります。海抜1000メートル前後程度であればそれでも木々が生い茂っていますが、たとえば日本アルプスや富士山など、3000メートルを超える場所になると、僅かながら高山植物こそありますが、岩や瓦礫で構成された荒野ですから、実際にも色は緑ではなく茶です。 ただ、厳密に海抜が1000メートル程度だから緑は豊富だから低地と同じ色で良い、とリアリティを追求すると、標高線のない(少ない)カラー地形図では視覚的に地形がわからなくなりますので、徐々に緑から黄土色を経て茶色にしていかないと(たとえ海抜500メートルで緑が豊富でも地図上は黄土色にしておかないと)地形図として使い物になりません。 諸外国が作成する地形図はそれを見たことがないのでわかりませんが、日本については、そういう経緯から低地は緑、高地は茶と着色しているのではないかと思います。その着色について推奨している団体についてはないのではないでしょうか。極論、高地が赤で低地は青という色つき地形図を作成することもできるでしょう。 ただ、地形図ごとに海抜の色の基準が違えば使いづらいですし、教育現場でも、学校を変わる(転校だけでなく進学なども含めて)ごとに(正確には教科書が変わるごとに、でしょうか)地形図の色分けが違うと児童・生徒が混乱しかねません。したがって、推奨などの能動的な結びつきで同じように色分けしているのではなく、慣習的にこうなっているからうち(出版社)で出す地形図もそれに合わせている、という受動的な結びつきがあるのではないかと思います。(1社だけ違う色分けの地形図を刊行しても、採用してくれる現場が少ないであろうことが容易に推測できますから) 伊能図は実物を見たことがないので色分け等についてはわかりませんが……。
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昨年、地図学の講義で聞いた記憶から書いてるので、あくまでも参考程度にお考えください。 地図を作るにあたり、自然のもの(海・川・山etc…)はこのフォントで、人工のものはこのフォントでとか、詳細な決まりがあるようです。斜体とか、太字とか。 色の決まりがあるかどうかは分かりませんが、青に負のイメージ、赤に正のイメージがあるので、一般に高低や大小の図を色で表すとき、小→大や低→高を青→赤で表すそうです。 これを地図に置き換えて考えると、 深海→浅海→低地→高地 青色→水色→黄緑→茶色 となるのではないでしょうか? #1さんの回答にもありますが、海=青、平野=緑、山=茶色とイメージしやすいという理由もあるかもしれません。