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生体膜は何故たんぱく質や脂質で構成されてるのですか?
いったい何がどんな利点があって蛋白や脂質で構成するようになったのでしょうか? 他の分子じゃ駄目なのですか?
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noname#13872
回答No.1
難しい問題ですねぇ まず、生体膜に必要な性質を考えてみます。 1,半透膜である 完全に密閉しては困りますし、逆に何でも素通りでも困ります。 2,頑丈だが柔軟で切り張りできる 簡単に破れては困りますが、曲がることすら出来ないのはもっと困ります。また、破れても修復できないと困りますし、開口放出などでくっついたり離れたり出来ないといけません。 3,水に強い 生息地が水中であったり、体の半分以上が水であったりしますから、水に溶ける膜ではいけません。 で、これらを実現するのに生体膜の疎水結合というのは最適な方法なのです。 そもそも水の反発を利用しているので水中で溶ける事はなく、 共有結合の様に完全に固まった結合ではなく、 かといって放置しても離れるような弱い結合でもなく、 脂質と脂質ですから近づけるだけで張れ、 分子自体は小さいのでどこでも切れ、 同じ様に疎水鎖を持っていれば何でも挿しておける、 と至れり尽せりです。 他の分子じゃだめという事はないでしょうが、 他の分子でこれ以上の特性をもった物質が見当たらないと思います。