- ベストアンサー
脂質っていらない?
三大栄養素なんて言われている脂質ですが、タンパク質だろうと炭水化物だろうと、余れば脂質に変わってしまうんですよね? だったら、脂質って食べなくても良いってことになりませんか? 他の栄養を余らせる形で食べれば済むだけの気がしますが。 三大どころか、摂る必要のないザコ栄養だと思うんですが、どうなんでしょう?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
結論から先に申し上げると、 『脂質は不要』 という ご指摘の内容は間違いです。 脂質は必要な栄養素です。 とはいえ、これは 「必要な種類の脂質を最低限、必要な量だけは摂取した方が良い。」 という意味であり、 「肉の脂身を過剰摂取しても 何の問題もない。」 と言っている訳ではありませんので、ご注意を。 ● 脂質はエネルギー源としての役割の他に、細胞膜の構成成分や生理活性物質の前駆体という 役割もあります。 また、コレステロールはステロイドホルモンや胆汁酸の基本構造であり、 コレステロールを摂取しないと これらの物質が体内で作れません。 ● ビタミンA ・ D ・ E ・ K の 4つのビタミンは脂溶性ビタミンであり、水には溶けません。 極端な低脂肪食ではこれらの脂溶性ビタミンの吸収効率が悪くなり、 最悪の場合はビタミン欠乏症となります。 ● 糖質を過剰摂取すると中性脂肪に返還されて余計な脂肪になる事はご指摘のとおりですが、 体内で必要な脂質のすべてが余剰糖質から合成できる訳ではありません。 いくつかの脂質(脂肪酸)は人間の体内で合成可能ですが、合成できない脂質もあります。 リノール酸 ・ リノレン酸 ・ アラキドン酸 などは 体内で合成できず、 これらの脂肪酸は 「必須不飽和脂肪酸」 と呼ばれています。 ビタミンF は これらの必須不飽和脂肪酸の総称です。 必須不飽和脂肪酸は細胞膜の構成成分のひとつです。 ● 必須不飽和脂肪酸はコレステロールの代謝に必要な物質です。 必須不飽和脂肪酸が欠乏すると高コレステロール血症となりやすく、 ひいては動脈硬化を惹起する原因にもなります。 また、プロスタグランジンの合成にも関与しています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3 ● 低脂肪食・高糖質食は、食後の血糖値や中性脂肪値を極端に増加させます。 「糖質のみ」 を摂取した場合と 「糖質 + 適度な脂質」 を摂取した場合の両方を比較すると、 後者の方が 血糖値の上昇曲線が緩やかになります。 ● 「糖質の過剰摂取により合成された中性脂肪」 と 「食事で摂取した中性脂肪」 を比較すると、 前者の方が脂肪肝の原因となりやすいです。 … とまぁ、思いつくままに書かせていただきましたが、 脂質が人体に必要な栄養素だという事が 少しでも解って頂ければ幸いです。
その他の回答 (1)
- mamafufu32
- ベストアンサー率35% (125/355)
必須脂肪酸 必須アミノ酸 といい、脂質、蛋白質は必要です でも、必須糖質とか、必須炭水化物という言葉は聞いたことはありません 検索窓に、釜池豊秋 整形外科医といれて,彼の糖質ゼロ理論を見てください
お礼
ご回答ありがとうございました。
お礼
中性脂肪と混同していたようです。 確かに脂溶性のビタミンの吸収には必要ですよね。 ご回答ありがとうございました。