国家財政の破綻は以下のようなプロセスで発生します。
財政の支出が増え、歳入が減る
赤字が増える
国債(つまり借金)を発行、乱発
国債の利子が払えなくなる
誰も国債を欲しくなくなり、国債の価値が下がる
赤字を埋められなくなる
その国の経済や通貨に対する信頼がなくなる
通貨が国外に出て行く
通貨の価値が下がり、インフレになる
通貨が紙くず同然になる
(金や宝石などのモノが通貨代わりに使われる)
(通貨が使えないので、企業なども海外へ)
(悪循環が始まり、経済がぼろぼろに)
破綻した経済を救済するためには、IMFやADBなどの国際通貨機関の介入に頼るしかありませんね。海外から一気に資金投入することにより、赤字を補填し、経済への信頼感をとりあえず回復します。
ただし、通貨機関は無条件でお金をくれるわけではなく、財政再建が条件となります。具体的には支出の削減と、歳入の増加ですが、つまりは入ってくるお金で自活できるようにする(海外からの資金には頼らない)ということですね。
今までアメリカや日本レベルの経済大国が破綻したことはないですが、実際に起きたとしたら世界的に影響が波及するので、想像もできませんね。これを防ぐのが中央銀行の主な役目の一つです。