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サン・ジェルマン伯爵(Comte de Saint-Germain)について

とある、不思議系サイトに掲載されていたこの人物に関しての質問です。 この英語読みからして、「聖なるドイツ人」って思われるので、ちょっとおかしなドイツ人詐欺師だったのではないだろうかと思いますがどうなんでしょ? 色々な文献があるようですが、この人って実在してたのでしょうかね・・・。不死な筈なのに葬儀が行われていたりとかしてたので、ちょっと眉唾ですが。 詳しい方、どうぞ教えてくださいまし。

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  • caesar-x
  • ベストアンサー率48% (101/208)
回答No.1

まず最初に言っておきますが 「サン=ジェルマン」は「聖なるドイツ人」という意味ではありません。 聖なるドイツ人と書くなら「Saint Allemand」となりますし、 基本的に”Saint-”名前は地名などが多いです。 中には特別な由来がある場合もありますが、 ヨーロッパ人にはすごく多い、平凡な名前の形態です。 サン=ジェルマン伯爵といっても同名の人物が何人もいるのですが (つまりそういうどこにでもありそうな名前なので詐欺師が借用した) いわゆる不老不死をうたった詐欺師のサン=ジェルマンならば実在します。 首飾り事件などにも関与して、フランス革命直前の フランスなど各地の宮廷で活躍します。 彼は、カサノヴァやカリオストロ、ノイホフなど 17世紀から18世紀にかけて登場した”アヴェンチュリエ”と呼ばれた人々の1人で 一攫千金をめざして各国を遍歴する山師です。 だからもちろん不老不死ではありませんし、未来も見通せません。 上流社会ではある種の退屈しのぎとして、 彼らのような口の上手く話題が豊富で世渡り上手の需要があって、 中世における国王の道化に近い存在です。 現代になって真面目に事実としてとらえるのは滑稽でしょう。

toranekosan
質問者

お礼

おお!聡明なる方! なるほど、つまりは、すごく平凡な名前だったわけですね。てっきり、ドイツの話があったので、このジェルマンってドイツのgerman(英語)の読みと関連するかと思いきや・・・違ったわけなんですね。気持ちよく疑問が解けました!!ありがとうございました!

その他の回答 (1)

  • pyon1956
  • ベストアンサー率35% (484/1350)
回答No.2

ついでですが、サン・ジェルマンという名前は、たとえばここ http://www.loyd.co.jp/features/silmo/shop/shop1.html にあるように、6世紀のパリ司教、聖ジェルマン(当時の呼び方ならゲルマヌスでしょう。フランス語がラテン語から分岐するのが9世紀頃、ジャンヌ・ダルクの頃もまだオック語とかは別の言語でしたから。あの鼻に抜ける、子音が発音されなくなっていくのはさらにずっと後です)にちなんだものです。 英語で言うとジャーマンじゃなくてジャーメインですね。 パリにはこの聖人の名にちなむ教会や地域があります。サン・ジェルマン・デュ・プレとかね。この場合は地名でしょうか。 まあ、ニュートンやライプニッツも17世紀~18世紀の人ですが、錬金術や魔術をやってましたから、(このあたりが最後ですが)別段こういう人物が評判をとったのも不思議ではありません。それと実際になにをやったのかは別問題です。時代の語り口、というものがあるわけで、近代より前の時代において人のありようというものは、こういう後の世にも伝わるような人物は神秘めかして語られるのが普通だったということでしょう。神話化というか。このことが、逆にこれらの人物についてのまともな研究を困難にしています。事績と伝説の区別が難しいので。

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