辞書的定義が全てか・・?
辞書と言うのは様々な言葉を定義していますが、そもそも辞書を作るのは人間であり、その事実が有る限り、その定義も完璧では無いのではないか、と苦悶する事が良く有ります。無論、言葉を辿って行けば、どこまで行っても言葉なのだから、結局メビウスの帯に成ってしまい、それを正確に定義すること自体疑問、と言うのは分かります。しかし、それを言ったら何も始まらないので、その類の話は抜きにします。
その中でも私が最近思い悩んでいる単語は「残念」です。
これを辞書(大辞林)で調べると次の様に書いてあります。
「 1,もの足りなく感じること。あきらめきれないこと。また、そのさま。」
もう一つ意味が有りますが、それはここでは置いておきます。
さて、この1番の意味ですが。
これだけで残念の説明に成っているのかな、と思ってしまいます。
勿論、本来はこう言う意味で、現在我々が日常的に使っている意味は恣意的に作られた非常に曖昧な意味である、というのが一つの事実かも知れません。
しかし、例えば、「モラルが低下して残念だ。」
こう思った時に、辞書の定義通り訳してみると、
「モラルが低下して物足りない。」
「モラルが低下して諦めきれない。」
と成りますが、物足りない、何て浅いものでもなく、諦めきれない、でも良い過ぎの様な気がするのです。少なくとも私がそう思う限りでは。
勿論、これは私の独り善がりに過ぎないと言う事も考慮の上です。
しかし、それでも何だかこの定義では腑に落ちない。そもそも、辞書を作っている人間は何を元に定義を決めているのだろうか?そう思うとますます疑問です。
そこで、出来れば専門家の方にお聞きしたいのですが、辞書の定義は必ずしも全ての意味を把握出来ているのでしょうか?それと、この「残念」の意味は、大辞林のこの定義が全てなのでしょうか?
宜しくお願い致します。
お礼
ありがとうございます。 両方の言葉を混ぜて使われているような気がして, 混乱していました。助かりました。