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二つの質問(発煙硫酸と、銀遊離の色)
一浪中、偏差値60強の者です。 基本的な質問かと思いますが、お願いします。 1) ハロゲン化銀は感光性を持ち、光に当たると銀を遊離して「黒色」になる。 とあるのですが、銀が遊離したら、銀色にならないのでしょうか? 2) 発煙硫酸 というのは、煙が実際に出てくるのでしょうか?
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1)について 念のために反応式を書きますと下記のようになります。 2AgCl → 2Ag + Cl2 このときに遊離する銀が、ある程度の大きさをもつ粒であれば、銀色に見えるかもしれませんが、通常は極めて小さな微粒子として得られてきます。そうしますと、金属光沢は見られず、黒い粉末に見えます。 要するに、粒子が極めて細かいためということになります。 2)について 濃硫酸は不揮発性ですので、発煙は見えませんが、発煙硫酸は濃硫酸にさらにSO3を無理に溶かし込んだようなものです。そのため、例えば炭酸水から二酸化炭素のガスが発生したりするように、SO3ガスがわずかに発生します。 SO3も水を吸い込みやすく、H2SO4になります。そのH2SO4も吸湿性の物質です(濃硫酸が乾燥剤になることはご存じだと思います)。そのために、空気中の水分を吸い込んむことによって生じた微細な水滴(硫酸の粒)による白煙が見えるわけです。
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- c80s3xxx
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ちょっと補足しておきます. ハロゲン化銀を光分解して黒くなるのはよく書いてありますが,実際に見た感じはもとのハロゲン化銀の大きさなどのさまざまな条件に依存します. 光分解の場合には,ほんとうに黒くなる場合はまれで,多くは灰色がかった感じになります.場合によっては紫がかっていたり. 銀色にならず黒っぽくなるのは,できてくる銀粒子の表面がでこぼこで,内部で乱反射しながら減衰してしまうためです.粒子の絶対的な大きさも重要ですが,表面のでこぼこ加減の方が重要です. 白黒写真の黒は,ハロゲン化銀を化学的に還元して得た銀粒子でできています.白黒写真の黒い色はできた粒子が銀のごく細いフィラメントを丸めたような形になっていることと強く関係しています. 一方,銀粒子をひたすら小さくしていき,数nm とかにすると,色は黒くなりません.むしろ茶色になります.ここまで小さくなる(光の波長よりずっと小さい)と,粒子表面での反射とかはすでにほとんどおこらず,また別の効果が出てくるのです (この場合は極端に小さいことによって,内部の電子の状況が大粒子やバルク金属とは根本的に変わってくることによる).
お礼
どうもありがとう御座います!! 粒子表面の状態が、色に影響している、ということを、覚えておきたいと思います。 これは、粒子の大きさと共に、色が黒色以外の色になる、ということは、問題集の記述にはありませんので、勉強になりました!
- uchinryo
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2)の質問ですが、実際に白煙がでます。 かなりコンク(濃度が高い)の硫酸に限りでます。 タバコの煙ぐらいにゆらゆらと。 申し訳ないですが1)の質問は分かりません。
お礼
どうもありがとう御座います!! 実際に見たことが無く、問題集だけの知識だったので、イメージが湧いて、勉強になりました!
お礼
どうもありがとう御座います!! 僕の質問に対して、その理由とメカニズムを分かり易く教えてくださり、大変勉強になりました。 しっかりと記憶しておきたいと思います!