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節足動物について
節足動物は、皆小さいですね。なぜ大きくならないのですか。教えてください。
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節足動物の巨大化には3つの壁があります。 1.骨格の厚みの限界 節足動物のキチン質の殻は大きな身体を支える為には厚みを増す必要があります。 厚みを増すと、「身」の入るスペースが無くなります。 これが物理的な巨大化の限界になります。 2.神経構造の問題 脊椎動物などは後口動物といって、胚に最初に出来たくぼみが肛門になります。 節足動物などは前口動物といって、胚に最初に出来たくぼみが口になります。 発生の違いから、前口動物の消化管は背中(例:エビの「背わた」)に、神経は腹に発生します。 ところが神経は眼と触角、消化管は口につながっているので首のところで交差します。 この部分で余分な容量が必要となり、この空間を確保できなくなるまで殻が厚くなった時点で節足動物は生きることが出来なくなります。 3.運動能力の限界 同じく筋肉が入らなくなるまで関節肢の殻が厚くなった時点で節足動物は動くことが出来なくなります。 「デブは歩きにくい」理屈で、関節肢で運動できる重量の限界もあります。 浮遊生物に転向すればこの限界を超えられますが、節足動物のボディデザインでは軟体動物より速く泳ぐことが不可能なので、成長する前にタコや魚の餌食になってしまいます。 巨大化への地平は厳しく遠いようです。
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- ARC
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「最大の節足動物」で検索をかけてみたところ、こんなのを見つけました。↓ http://nx.fish.gr.jp/CD/3d/room2/txt_html/5-Ekouyokurui.htm かつて生存した「ウミサソリ」は体長2メートルにもなったらしいです。 地上の方の最大は、記憶では「メガネウラ」だったと思います。体長は約70cmだったと記憶しています。 脊椎動物に比べると小っこいですが、その理由は #1,MasterJAKEさまがお書きになったとおりだと思います。
お礼
ご返答有難う御座いました。面白いお話ですね。早速拝見しました。 これからも宜しくお願い致します。
- MasterJAKE
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節足動物は外骨格ですよね。 自分の体を支えるのにあの硬い体を使っています。 しかし身体を大きくするためには脱皮しないといけません。 脱皮した瞬間は身体が柔らかいため大きくなる事が出来ますが、 逆にいうとあまり大きな体重は支える事が出来なくなります。 ですから水生の節足動物は陸生の節足動物より大きくなる事が出来ます。 浮力によって体重を支える事が出来るからです。
お礼
ご解答有難うございました。よく理解できました。これからも宜しく お願い致します。
お礼
詳細かつ専門的なお答え有難う御座いました。よく理解できました。 これからも宜しくお願い致します。