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芋虫の不思議な姿とは?
- 芋虫とは、昆虫の幼虫の姿のことです。昆虫は節足動物の仲間でありながら、芋虫は生まれた時から節足動物の特徴を持ちません。そのため、芋虫の姿は他の節足動物の幼虫と比べて非常に異なるものとなっています。
- 芋虫がなぜこのような姿を取るのか、その理由ははっきりとはわかっていません。一部の昆虫は芋虫の姿を取る種類と取らない種類があり、進化の過程で芋虫の姿を獲得したと考えられています。しかし、芋虫の姿は非常に単純な構造であり、他の生物と比べると進化の過程で獲得した機能ではない可能性もあります。
- 芋虫の姿を取る昆虫は、その幼虫の期間において特定の環境条件に適応するために芋虫の姿を進化させたと考えられています。芋虫の形態は、特定の生活環境での生存や摂食に適した形態となっており、それによって昆虫の生態系において重要な役割を果たしています。
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バッタやトンボといったサナギにならない不完全変態の昆虫も、卵の中であの芋虫に似た様な形態を経ているらしいです。 生物の進化の中には、幼形進化と言って、祖先の幼体にのみ見られる特徴的な姿で成熟を迎えるパターンがあります。 【参考URL】 幼形進化 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%BC%E5%BD%A2%E9%80%B2%E5%8C%96 例えば、頭が大きく、あごが小さい人の姿は、猿の子供に似ていますが、これも幼形進化の一例です。 実は、バッタやトンボといった不完全変態の昆虫でも、発生初期の檀家である卵の中において、脚の無い蛆の様な形態や、細長い体に多数の脚を持つ形態となっている時期があります。 チョウやハチの様な完全変態する昆虫は、不完全変態の昆虫から進化したと考えられており、チョウの芋虫やハチの蛆の様な完全変態する昆虫の幼虫の姿もまた、「祖先となった不完全変態の昆虫では卵の中で経ていた形態」のまま生まれて来るという意味で、幼形進化の一種とみられる事があります。 それでは、芋虫や蛆の姿の元となった、不完全変態の昆虫では卵の段階で経ていた形態は、何処から来たものなのでしょうか。 人間の胎児の初期段階(胎芽)の姿に尾や鰓に似たものがある様に、動物は誕生前の発生段階において、祖先となった生き物に似た形態が現れる事があります。 昆虫類が含まれている六脚類の仲間は、ムカデやヤスデといった多足類(との共通祖先)から進化し、多足類は節足動物の祖先から進化しました。 【参考URL】 昆虫 - Wikipedia > 2.5 進化 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%86%E8%99%AB%E9%A1%9E#.E9.80.B2.E5.8C.96 六脚類 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E8%84%9A%E9%A1%9E 多足類 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E8%B6%B3%E9%A1%9E 節足動物は、ミミズやゴカイといった環形動物が祖先とも言われています。 【参考URL】 節足動物 - Wikipedia >2 起源 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%80%E8%B6%B3%E5%8B%95%E7%89%A9#.E8.B5.B7.E6.BA.90 環形動物 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%BD%A2%E5%8B%95%E7%89%A9 そして、環形動物から分岐して進化したのが、有爪動物と呼ばれるもので、有爪動物として現生しているのはカギムシという余り聞きなれない生き物だけです。 カギムシは細長く軟らかい体をしており、多数の脚を持っています。 【参考URL】 有爪動物 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E7%88%AA%E5%8B%95%E7%89%A9 カギムシと歩く道 > カギムシとは http://www16.atpages.jp/sorazare/about.html 節足動物は、この有爪類から進化したという説も唱えられています。(異説もあって、どちらが正しいのかははっきりと決着はついていない様ですが) 不完全変態の昆虫も、卵の中では、これらの環形動物や有爪動物に似た形態をとっている時期があります。 私は確認はしておりませんが、ハチやハエの幼虫である蛆は、環形動物の頃の姿に似た姿にまで発生が進んだ段階で、外界に生まれて来た幼形進化なのかも知れません。 又、芋虫の形態は、有爪動物の頃の姿に似た姿にまで発生が進んだ段階で、外界に生まれて来た幼形進化だと言われています。 【参考URL】 筑波大学SSリーグ > SSリーグ通信 > 第07号 2009.04.24 http://mirai.biol.tsukuba.ac.jp/bsl20090417.pdf ※上記URLのpdfファイルの7~8ページ目
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- nitto3
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芋虫はサトイモの葉を食べているから芋虫という名がついたのです。 よく似た姿のものを皆芋虫と言ってしまっていますね。 蝶や、蛾の幼虫です。
お礼
ども、やっぱり言い方に問題がありましたね といっても「蝶や蛾の幼虫」では言い辛いので一つの単語にまとめてしまいたいところですね(汗 カタカナ表記で「イモムシ」とか毛虫を含めて「イモムシ、ケムシ」とか書いたら誤解がないのでしょうか… 良い単語の登場を望みたいところです
お礼
すごく原始的な頃の系統関係から解説されていて納得行くお話でした カギムシはハルキゲニアの話の中で見たことがありますし イモムシみたいな姿だけと、姿形が似ているのは 収斂進化の結果だと勘違いしていました そこまで遡ると共通祖先を持っているのですね! 環形動物とカギムシは口の形に共通点があるように見えますから 海底を移動するのに便利なように、ミミズの様に体をうねらせるのではなく、足を(体毛起源で?)獲得して その後、足を節足に、体をキチン質で守るようになって いった流れなのでしょうね 原始的な形がイモムシみたいな状態なら ムカデみたいに多数の節がある生き物が比較的原始的で 昆虫だと頭・腹・尻尾の3つだけとか、蜘蛛の様に2つ カニみたいに1つだけの体節の少ない種類は比較的進歩的なのでしょうね、推測なのですが