- ベストアンサー
なぜ、東京30km圏なの?
市場調査などでは首都圏では東京30km圏内、関西では大阪20km圏内の在住者で調査することが多いのですが、そもそもなぜ東京30km圏内の在住者を抽出するのでしょうか? 慣習的になっているので、東京では、なぜ20km圏または、40kmではなく、30kmなのか?とか、 大阪ではなぜ30kmではなく20kmなのか?とか、改めて考えることはなかったのですが、急になぜなんだろう?と気になり出しました。 どなたか、よろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
かなり以前にメーカーの商品企画部署にいてマーケティング展開の研究をしたことがありますが、その時に「マーケット(商圏)の形成は、文化の括りで形成される」という仮説を立てて検証を試みましたところ、比較的当たっておりました。 この私の仮説理論からすると、関西の大阪を中心にして20kmを超えたところでは、神戸・京都・奈良という別の文化圏が存在しているからではないかと思います。東京では30km以内は同一文化圏と見做して大丈夫のようです。 余談ですが、文化は人の交流により伝播されますので地理的に離れていても交流の盛んなところは、類似の商圏と見做せるところがあります。例えば、北陸や東北で昔大きな港があったところは関西の商圏と見做されました。最近は鉄道の陸路が整備され東京との行き来が盛んになりましたが、昔は日本海側の海路による行き来が盛んだったからと言えます。その証拠に随分以前の航空便の時刻表を見れば、それらの地域からの便は東京より大阪便の方が多かったことでも分かります。 更に余談ですが、女性のファッションの情報の伝わり方も追跡してみると面白いことが分かります。私の経験では、ある年に流行したファッションカラーを追跡してみたところ、東京の渋谷が情報発信源となりその情報は日本列島の北に向かって伝わり、その後関西方面に伝わりました。都内でも路線によりその伝わり方の速度と広がり方が違っておりました。
その他の回答 (2)
- Chuck_GOO
- ベストアンサー率64% (1018/1586)
No.1の者です。コメント有難うございます。 No.2さん仰るように、”文化圏”(これを何で定義するかがキモかもしれませんが・・・)の概念は、背景として非常に重要かと思います。 大阪ですと、20km超えると言葉も違いますし、またNo.2さん仰るように、より上位の都市として向いている都市(方向)も違いますよね。 東京ですと、やはりコメントいただいたように、地元定着率、というところかもしれません。 例えば千葉から先ですと、やはり通勤も千葉どまりの比率上がってきますし、厚木や飯能ですと仰るとおり、地元進学率&就職率かなり高まります。 ただ、40km圏の都市でも、山手線ターミナルから直通で10分に1本程度以上は電車ありますし、そういう意味では東京通勤圏と言い切ってしまってよいのでしょう。。。
- Chuck_GOO
- ベストアンサー率64% (1018/1586)
東京の場合はちょうど、国道16号がこの30km圏に大体重なる形で走っていることもあり、 東京近郊をわける1つの目印となっていることがあるのではないでしょうか。 16号上には ・横浜 ・町田 ・八王子 ・川越 ・さいたま ・柏 ・千葉 といった東京の主要ベッドタウンが並んでいます。 ただ、場所によっては40km圏といったほうが良いケースもあり、 市場調査では40km圏でとっているケースもあるようです。 http://www8.cao.go.jp/survey/s54/S54-12-54-23.html http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2000/0803/rad.htm 40km圏となると、山手線から凡そ1時間弱で着くような都市が並びます(厚木、飯能 etc.)ので、大凡東京通勤圏の外縁に近い、といってしまってよいかもしれません。 以上、1つの考えとしてご参考いただければ幸いです。
お礼
早速、ご回答いただき、ありがとうございます。 40km圏でとっている場合もあるのですね。 でも、感覚からすると、30kmの方がピンときますね。 厚木、飯能だと、半分ぐらいの人は、県内に勤めていそうなので。そんなことはないのでしょうか?
お礼
非常に参考になりました。 東京30km圏で調査をするのは、「東京に勤めていて、なんとなく同じ感覚で生活している人たちだからなのかなー」とは思っていましたが、『「同一文化圏」=マーケット(商圏)の形成は、文化の括りで形成される』ということだったのですね。 非常に納得できる回答でした。しかも、それをご自分の仮説で検証されたというところがすごいと思います。 ありがとうございました。 余談の話も非常におもしろかったです。