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バイリンガルになることの効用
外国語を学んで、母国語以外の言語で話したり、考えたりできるようになることは、認知にどのような影響を及ぼすのか・・というようなテーマでレポートを書きたいのですが、参考になる視点・文献などありましたらぜひ教えてください。よろしくお願いします。
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「言語学のすすめ」(大修館書店)の第6章で「二言語使用者」として紹介されています。ベルギー生まれでフランス語とオランダ語のバイリンガルで、ノートに向かう前に使っていた言語で書くそうです。無意識的に。 欧米の言葉どうしなので似ているからできるわざなのでしょう。 フランス語とオランダ語がどの程度似ているのかはわかりません。 aureliaさんの質問の題名の「バイリンガル」と、質問の中身の「外国語を学ぶ」というのは逆のことだともいえます。母国語以外の外国語として学んで「バイリンガル」になれるか、といことです。たとえば、帰国子女なんかは「外」と「うち」での言葉が違う。公共語のある国は「地元エリア」と「学校・会社」で使う言葉が違う。 というくらいの認識なのではないでしょうか。 私はもう大人なので「バイリンガル」ではありませんが、外国語を使う時はスイッチが切り替わる感じです。後で考えてみると「何語できいた情報かな?」って思う時もあります。でも脳みそ内で整理しているのは「日本語」(母国語)です。 martinbuhoさんのいうように「年齢」はレポートでのキーポイントになると思います。
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参考になる文献ということですので…こんな本はいかがでしょうか。 『バイリンガル教育と第二言語習得』コリン・ベーカー 大修館 『バイリンガルはどのようにして言語を習得するのか』 山本雅代 明石書店 『子供の異文化体験』箕浦康子 思索社 いっぱい調べて,いいレポートをまとめてくださいね。
お礼
ありがとうございます。早速読んでみますね。
母国語以外で考える力、即ち認知に影響を与えるほどの外国語能力は大人の語学勉強からは得られません。少なくとも13歳以前に母国語と同じかそれ以上その言葉に触れる(聞く、話す)環境が必要です。子供はそのような環境下に置かれた場合、外国語を試行錯誤を繰り返しながら自然に覚えて行きます。それは真似る能力と話される外国の中に一定の法則を見出して、未だ習っていない(覚えていない)単語や表現を”発明””創造”しながら覚えるからです。この能力は大人にはありません。 しかし、覚えた言葉を整理し文法的に理解するには小学校高学年か中学生にならなければ無理です。何故なら母語の知識が確立されていないからです。母語の能力が確立する前に帰国した駐在員の子供などは、帰国後1-2年で親も驚くほどだった外国語能力が僅かの単語を覚えているだけのレベルまで急激に落ちます。かろうじて 発音が同年輩の子供より優れるぐらいとなります。帰国後、毎日英語を母語程度の時間をかけて維持する努力をする場合は別ですが・・・ バイリンガル能力をを維持できた場合、思考経路が複数となるため問題解決能力が高まる(早く)のではないでしょうか。帰国子女が活躍したり注目を浴びるのは 流暢に話す外国語もさることながら、実は彼らの思考方式が日本人から見たら非常にユニークで、かつ結論を出すのが早いことがあります。 一方、高校・大学から学んだ外国語はあくまで知識であり、思考方式に影響を与えることは少ないと思われます。(その言語に浸る時間、母国語との関係によるので 一概にはいえないが)
お礼
早々の回答ありがとうございます。なるほど・・帰国子女の活躍の理由にについては私も同感です。とても参考になりました。ありがとうございました。
お礼
鋭いご指摘をありがとうございます。確かに、「外国語を学ぶ」と構えてしまう環境でバイリンガルはむつかしいかも知れません。考えさせられました。ありがとうございます。