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フェーリング液
フェーリング液についてお聞きします。 フェーリング液には一般にAとBがありますが、 その液Bに入っているロッシェル塩について、フェーリング反応を起こす際に入っていなくとも反応が起こると聞いたのですが、では何のために入っているのでしょうか? しかも、ロッシェル塩(酒石酸塩)は長間時間放置しておくと徐々に分解して、還元性物質になってしまいますよね?そうなると、余計に入っていない方が良いような気がするのですが・・・なぜ入っているのでしょうか? わからなくて困っています。教えてください。 よろしくお願いします。
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B液のロッツェル塩こと酒石酸ナトリウムカリウムは、塩基性条件下で銅イオンが沈殿しないような働きを持ちます。 通常、Cu2+は塩基性条件下でCu(OH)2の沈殿を生じてしまいますが、2価カルボン酸塩があると、銅が錯イオンを生成し水に溶けた状態のママとなります。フェーリングA液、B液を混ぜたときに深青色になりますが、これは錯イオンを生じているためです。 銅が錯イオンを生じれば良いので、クエン酸やエチレングリコールでも代用できます。
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- Ichitsubo
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代替できても、やはり酒石酸塩を用いる方が文献が多いからやりやすいのでしょう。また、クエン酸では使用する水酸化ナトリウムを増やす必要もありそうに思えます。 熊本県立第一高等学校化学部によるおもしろいテーマ実験がありますのでご紹介しておきます。 私はこれを見て、フェーリング反応のB液にはエチレングリコールを使うようにしました。なにせ水に溶ける速度が速いので……
お礼
追加説明のお礼が遅れてしまいました。すみません。 やはり文献に載っているほうがやり易いんですね。 参考URL先も覗かせてもらいました。ウチの学校でもこんなテーマで実験が出来ると良いのですが・・・まだ操作が単純で時間のかからない実験しかやれてません。 僕にはとても楽しそうに映りました。ありがとうございました。また、機会があったらご回答よろしくお願いします。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 ロッシェル塩にはそんな作用があったんですか!勉強になります。 しかも、代替品があるとは・・・ なんで変えないんでしょうね?クエン酸の方が手に入り易いと思うのですが。