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地質と土砂生産の関係
地質と土砂生産(流出)は関係があると本で見ました。私は、地質が軟弱だと地盤崩壊して土砂災害が起こり易いのだろうと考えていますが、それがどうやって、土砂生産(流出)に繋がるのかよく分かりませんでした。また、私が考えている土砂災害のほかにも何か要因があるのでしょうか?詳しく知っている方、またはそのことの詳細が載っているHPを知っている方がいましたら、教えてください。
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地質と河川の土砂流出はかなりの関連性があります。 ただ、「軟弱」地盤との関連性はほとんどありません。 軟弱な地質とは、粘性土やゆるい砂など「固結」していない文字通り柔らかい地盤の事を示します。 上越地震で山腹崩壊を起こした三紀あたりの泥岩や砂岩などを軟弱と表現する事もありますが、 一般的(?)には軟弱な地質というと、上述のような粘土や砂などの堆積物の事を示すので、 軟弱地盤=崩壊性地盤という認識は持たない方が良いかと思います。 堆積土砂の供給は、花崗岩地帯など風化に弱い(しやすい)地質が 集水域に分布する河川で特に多くなります。 風化に弱い地質だと山間部では、谷底に崖錐堆積物として土砂が多量に堆積します。 これが水と混濁状態(泥水)となって下流に一気に流れ下った状態が泥流もしくは土石流と呼ばれる現象です。 あるいは、風化し脆くなった山腹斜面が上載過重の増加(構造物の建設や盛土)や 大雨などによる間隙水圧の上昇などで滑り落ちる現象を 土砂崩れ(表層崩壊)とか規模によっては地滑りなどと言います。 この崩壊土砂が河川に流入すると、山古志村のような非常に大規模な土砂災害となります。 あと、長崎のように急傾斜地が多い地域では、山腹の保水能力が低いため、 大雨が降ると急激に河川の流量が増し、鉄砲水と呼ばれる土砂災害も発生しやすくなります。 この場合も、河床に土砂などが堆積してると、土石流となり被害が甚大化します。 ざっと説明するとこんなとこですが、いかがでしょうか?