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麻薬の快楽だけを取り除くことはできないのでしょうか?
薬学がなかったのでここでお聞きします 適切なカテゴリがあれば教えてください 麻薬は一度使えばその依存性と副作用から 人体を蝕む薬と言うのは分かっているんですが では今の研究でその麻薬の中の快楽?を齎す成分だけを 取り除くことはできないんでしょうか? 以前受験生がそれを使い使った日にはかなり効果があり 眠気は覚め気分は最高だったと何かの記事で見たことが あります この良い部分だけ取り除くことができれば 最高の薬だと思うのですが やはり不可能なのでしょうか? 効く薬には必ず副作用があると効きますが 逆のこの副作用をもたらす成分を摘出し除外する事も できないんでしょうか? 回答よろしくお願いします
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麻薬の中では有益な効能のあるものが色々ありますので、これは従来から副作用除去の為に努力はされています。 たとえば代表的な麻薬ではモルヒネがあります。モルヒネ自体は強い副作用がありますが、しかし鎮痛薬としての非常に有益な効果もあることから、鎮痛薬としての効果は高くしかし麻薬的な作用を少なくする努力は続けられており、現在でも医療現場では医師の管理の下で使われています。 たとえば末期がん患者の苦痛軽減とか戦場で負傷した人に対する第一治療薬ですね。 最近の医療用のモルヒネは通常のモルヒネよりも非常に副作用(麻薬性)が少なくなっています。 ご質問にあるのは覚せい剤だと思いますがこれもそのうちエフェドリンなどは気管支炎や喘息の治療薬としての効果もあるので、昔は良く利用されていました。しかし近年は代替となる薬品、つまり同様な効果があり習慣性など副作用のない、または少ない薬剤が開発されて、置き換わりも行われています。 ただご質問にある覚せい剤の効果である勉強がはかどるなどは脳に作用しているものであり、これはそのこと自体が問題(中毒患者が求めるのはその爽快感ですから)なので(つまり脳に作用する->脳がそれを要求するという循環を招く)、話は簡単ではないでしょう。 なお、この問題は考えていくとどこまでを麻薬とするのかなどの線引きが難しい話もあります。たとえば大麻(マリファナ)などは実は習慣性もほとんどなく(タバコのほうが強い)、喘息にも有効な薬剤であることから、これはむしろ社会的な禁止の側面もあります。(なので厳密にはマリファナは麻薬ではなく別の法律で規制されています。近年ヨーロッパの国では解禁したところもあります)
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- mydummy
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麻薬というのは「主作用をもたらす成分と副作用をもたらす成分の混合物」という単純な構図ではないのです。純粋なコカインやエフェドリンが、主作用と副作用の両方をもたらすのでございます。 まず麻薬の働き方の説明から。 私たちの体(臓器)は、神経伝達物質やらホルモンやらと呼ばれるものを介して互いに通信し、制御しているのでございます。つまり「働け」「休め」といった命令を神経伝達物質などで出しているわけでございます。そしてその神経伝達物質などを受け取る「受信機」ことレセプターというものが全身にあるのでございます。 麻薬のたいていのものは、このレセプターに「偽の信号」を送りつけるのでございます。具体的には神経伝達物質のふりをしてレセプターに働きかけ、臓器や脳を働かせたり休ませたりするのでございます。俗にアッパーと呼ばれるのは働かせるものが多く、ダウナーと呼ばれるものは休ませるものが多いですね。 しかし、生物の体というのはそんなに単純ではないのでございます。伝達物質やレセプターには微妙なサブセットというものがございまして、「心臓は働け」「気管支は広がれ」「脳の一部分は働け」とか細かい命令が出せるのでございます。また、神経伝達物質の多くはシナプスという微小な構造の中に限定的で放出・回収されます。つまり、伝言ゲームのように、お隣さんにだけひそひそ話で命令を伝えます。生物はこのような方法によって、時間的・空間的に細かい制御を行っているのでございます。 しかし麻薬はこんなに細かくないのでございます。時間とか場所とか無視して大声で「働けっーーー!!」と叫ぶのでございます。だからこそ通常あり得ないハイな状態になれるのでございますが、やらなくていい場所や時間にも命令を出すので当然そこに「副作用」が表れます。 これが麻薬の主作用と副作用の大まかな解説でございます。 副作用の少ないモルヒネなどというのは、昔のモルヒネは「痛み神経は休めーーー!!!」とだけ命令する物質だったものを、一部分を化学処理して変換し、対象となるレセプターのサブセットを絞り、「一定時間だけある部分の痛み神経は休めーー!」くらいにしたものでございます。 で、お望みの副作用だけ取り除けるかどうかという問題ですが、全身の神経機構の時間的・空間的・薬理的機序を全て明らかにしないとならないので、あと100年くらいは無理なんじゃないかと予想してみるのでございます。
- Ichitsubo
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快楽をもたらす成分=依存性をもたらす成分ですので不可能です。 副作用という言葉は、快楽をもたらすという主作用と併せ持つ作用という意味です。 一つの成分がこのように多種の作用をしているのです。
補足
回答ありがとうございます 補足ですが 副作用はなぜ起こるのでしょう? つまりなぜ1つの成分が多種の作用を 起こすのでしょうか?
お礼
回答ありがとうございます そうだったのですか麻薬と一概に言っても いろいろあるんですね 大変参考になりました ありがとうございます