書簡体文学といえば、ずいぶん昔に読んだ「若きウェルテルの悩み」を思い出し
この本の紹介でもと考えましたが、もうすでに、十分丁寧な回答が寄せられていましたので、
その他で思いついたものとして、こんな作品を挙げてみました。(帯タイトル風に)
◆もう今では読まれることは少なくなった、作者の当時の心情を吐露した小説。
小林秀雄の「Xへの手紙」。三角関係とは、人間の永遠のテーマかも知れませんね。
◆十六世紀、一航海者が、小田信長と接したときの書簡が発見され、それを翻訳した形式の
小説で、内なる小田信長を、作者独特の澄んだ文体で描いた歴史小説、辻邦生の「安土往還記」
◆「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて
、ほんとうに想像すら出来ないことでした。」で始まる、男女の悔恨と思慕。そして再生への決意を描いた
宮本輝の「錦繍」。超オススメ本です。
あと孤児院で育った少女が大学に入れてもらう条件に月に一度手紙を書く約束をする、
ウェブスターの「あしながおじさん」も書簡体文学だったような・・・
お礼
ありがとうございます! 書簡文学と書簡集が違うというのを初めて知りました。 勉強になります。 お薦めの本、是非読んでみようと思います。