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極座標変換について

∂2u/∂x2+∂2u/∂y2 =∂2u/∂r2+1/r*∂u/∂r+1/r^2*∂u/∂θ ∂2u/∂x2はuをxで2階偏微分の意味です。 この過程について、いろいろな本を見たのですが省略されていて分かりません。教えてください。特に、x=r*cosθ y=r*sinθをどのように使うべきなのか教えてください。おねがいします。

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  • shkwta
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回答No.3

ご質問の式は間違っていて、右辺の第3項はθに関して2階偏微分です。 ∂2u/∂x2 + ∂2u/∂y2 =∂2u/∂r2 + 1/r*∂u/∂r+1/r^2*∂2u/∂θ2 となります。 ------------------------------------- 以下は一つの解説です。 (∂/∂x) はyを一定にしてxを変化させる偏微分演算子。 (∂/∂y) はxを一定にしてyを変化させる偏微分演算子。 (∂/∂r) はθを一定にしてrを変化させる偏微分演算子。 (∂/∂θ) はrを一定にしてθを変化させる偏微分演算子。 それぞれ、《一定にするもの》が異なるので注意してください。 (1)ここで(∂/∂x)を(∂/∂r)と(∂/∂θ)で表わすとなると、「θを一定にしてrを変化させる」「rを一定にしてθを変化させる」の2つをうまく混合して、結果として「yを一定にしてxを変化させる」を実現しなければなりません。そのため、(∂/∂r)と(∂/∂θ)をどういう割合で混ぜると(∂/∂x)になるかを考えます。 (2)そこで、両者を混ぜた{A(∂/∂r) + B(∂/∂θ)}を考えます。A,Bはrとθの適当な関数です。 yを一定にするとは、   {A(∂/∂r) + B(∂/∂θ)} y = 0 となることであり、これがxに関する微分を表すとは   {A(∂/∂r) + B(∂/∂θ)} x = 1 となることです。この2つの式が両方成立することが   {A(∂/∂r) + B(∂/∂θ)} = (∂/∂x) の必要十分条件です。 ※偏微分演算子だけで書いた   {A(∂/∂r) + B(∂/∂θ)} = (∂/∂x) のような式はわかりにくいかもしれませんが、何らかの関数 U に作用させた   A(∂U/∂r) + B(∂U/∂θ) = (∂U/∂x) という式で、Uを省略して表わしていると考えてください。 (3)関数C,Dを考え、(∂/∂y)についても同様に式を立てます。    {C(∂/∂r) + D(∂/∂θ)} x = 0 and {C(∂/∂r) + D(∂/∂θ)} y = 1 ⇔{C(∂/∂r) + D(∂/∂θ)} = (∂/∂y) (4)次の4種類の偏導関数を求めておきます。x = r cos θ, y = r sin θ より  (∂x/∂r) = cos θ  (∂x/∂θ) = - r sin θ  (∂y/∂r) = sin θ  (∂y/∂θ) = r cos θ (5)これらを(2)(3)にいれて連立方程式として解くと(r≠0)  A = cos θ  B = - (sin θ)/r  C = sin θ  D = (cos θ)/r  (6)これで1階の偏微分は求められたので、今度は、次の形の2階の偏微分を求めます。 (∂/∂x)(∂/∂x) = {A(∂/∂r) + B(∂/∂θ)} {A(∂/∂r) + B(∂/∂θ)}  (∂/∂y)(∂/∂y) = {C(∂/∂r) + D(∂/∂θ)} {C(∂/∂r) + D(∂/∂θ)} これらを展開して出てくる A(∂/∂r){A(∂/∂r)} などは、積の微分法で求めます。 一般に公式として  (∂/∂t)(U V) = {(∂/∂t)U} V + U {(∂/∂t) V}  これを使い、  A(∂/∂r){A(∂/∂r)} = A{(∂/∂r)A}(∂/∂r) + A A {(∂/∂r)(∂/∂r)} のように求められます。 (7)これを求めるには、つぎの8個の偏導関数を求めておく必要があります。  (∂A/∂r) = 0  (∂A/∂θ) = - sin θ = B r  (∂B/∂r) = (sin θ)/(r^2) = - B /r  (∂B/∂θ) = - (cos θ)/r = - D  (∂C/∂r) = 0  (∂C/∂θ) = cos θ = D r  (∂D/∂r) = - (cos θ)/(r^2) = - D /r  (∂D/∂θ) = - (sin θ)/r = B (8)これらの偏導関数を使うと、(6)の計算に必要な8個の2階偏導関数が計算できます。  A(∂/∂r){A(∂/∂r)} = A^2 (∂/∂r)(∂/∂r)  A(∂/∂r){B(∂/∂θ)} = A (- B /r)(∂/∂θ) + A B (∂/∂r)(∂/∂θ)  B(∂/∂θ){A(∂/∂r)} = B (B r)(∂/∂r) + B A (∂/∂θ)(∂/∂r)  B(∂/∂θ){B(∂/∂θ)} = B (- D)(∂/∂θ) + B^2 (∂/∂θ)(∂/∂θ)  C(∂/∂r){C(∂/∂r)} = C^2 (∂/∂r)(∂/∂r)  C(∂/∂r){D(∂/∂θ)} = C (-D/r)(∂/∂θ) + C D (∂/∂r)(∂/∂θ)  D(∂/∂θ){C(∂/∂r)} = D (D r)(∂/∂r) + D C (∂/∂θ)(∂/∂r)  D(∂/∂θ){D(∂/∂θ)} = D B (∂/∂θ) + D^2 (∂/∂θ)(∂/∂θ)  上4式の和が(∂/∂x)(∂/∂x) 、下4式の和が(∂/∂y)(∂/∂y)です。 (9)これらを、A = D r, C = - B r を利用して整理します。  A(∂/∂r){A(∂/∂r)} = D^2 r^2 (∂/∂r)(∂/∂r)  A(∂/∂r){B(∂/∂θ)} = -B D (∂/∂θ) + B D r (∂/∂r)(∂/∂θ)  B(∂/∂θ){A(∂/∂r)} = B^2 r(∂/∂r) + B D r (∂/∂θ)(∂/∂r)  B(∂/∂θ){B(∂/∂θ)} = -B D(∂/∂θ) + B^2 (∂/∂θ)(∂/∂θ)  C(∂/∂r){C(∂/∂r)} = B^2 r^2 (∂/∂r)(∂/∂r)  C(∂/∂r){D(∂/∂θ)} = B D(∂/∂θ) - B D r (∂/∂r)(∂/∂θ)  D(∂/∂θ){C(∂/∂r)} = D^2 r(∂/∂r) - B D r (∂/∂θ)(∂/∂r)  D(∂/∂θ){D(∂/∂θ)} = B D (∂/∂θ) + D^2 (∂/∂θ)(∂/∂θ) (10)これら8式の総和が (∂/∂x)(∂/∂x) + (∂/∂y)(∂/∂y) です。   (∂/∂x)(∂/∂x) + (∂/∂y)(∂/∂y)    = (D^2 + B^2) r^2 (∂/∂r)(∂/∂r)    + (D^2 + B^2) r (∂/∂r)    + (D^2 + B^2) (∂/∂θ)(∂/∂θ) D^2 + B^2 = 1/(r^2) なので、   (∂/∂x)(∂/∂x) + (∂/∂y)(∂/∂y)   = (∂/∂r)(∂/∂r) + (1/r)(∂/∂r) + {1/(r^2)} (∂/∂θ)(∂/∂θ) これで、求める公式が得られました。

aabbccdd
質問者

お礼

長文、丁寧な文ありがとうございました。理解するのに一苦労でしたがよく分かりました。微分演算子のような考え方でいいんですよね? 本当にどうもありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.2

∂r/∂x,∂θ/∂x はどうなるか r=(x^2+y^2)^(1/2) θ=arctan(y/x) とr,θについて解く必要あると思います ∂r/∂x =(1/2)2x(x^2+y^2)^(-1/2) =x(x^2+y^2)^(-1/2) =x/r ∂θ/∂x =忘れてしまいました(>_<; (* 逆関数の微分でも使って思い起こしましょう)

回答No.1

chain ruleを適用するだけだと思います 2回使うから計算は多分めんどくさくなるかもしれません ∂2u/∂x2+∂2u/∂y2 =∂(∂u/∂x)/∂x+∂(∂u/∂y)/∂y =∂((∂u/∂r)(∂r/∂x)+(∂u/∂θ)(∂θ/∂x))/∂x  +∂((∂u/∂r)(∂r/∂y)+(∂u/∂θ)(∂θ/∂y))/∂y というような感じでしょうか