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“cry for the moon”のイディオムの由来
私の持っている英和辞典(旺文社英和中辞典)には、“cry for ~”で「泣いて…を求める」とあり、“moon”の単語の所には“cry for the moon”の意味として「得られないものを欲しがる,不可能なことを望む」とあります。 文字通り「泣いて月を求める」こととはそういうことを指しているらしいというのは何となく分かりますが、このイディオムにはどういう由来があるのでしょうか?諺のようなもので、はっきりとしたことは分からないのでしょうか?それとも何かの故事とか、文学作品から来ているものなのでしょうか?
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「名月を取ってくれろと泣く子かな」(一茶) と書き始めて投稿しようとしたら、potechu さんの投稿が先に出て、リンクされたサイトを読みました。書き出しは同じで、このサイトよりも調べが行き届いていないのでは、話になりませんので、投稿を止めました。しかし、この件、何か気になり、その後もいろいろ思いをめぐらし、一つの考えをまとめてみました。 英語の辞書を10冊ほど当たると、そのうち2冊だけが「moon」という単語に「不可能なこと」という定義を載せていました。 5 : something impossible or inaccessible <reach for the moon> Merriam Webster URL: http://tinyurl.com/9l9eb 7. Something unreasonable or unattainable: American Heritage Dictionary URL: http://tinyurl.com/au7zv この定義を使えば、cry for the moonが「得られないものを欲しがる」という意味になります。しかし、これはすっきりしません。「moon」という単語に「不可能なこと」という意味があってcry for the moonという慣用句が生まれたのか、cry for the moonという表現が定着したので「不可能なこと」が生まれたのか、よく分かりません。 英国の牧師で作家のE. Cobham Brewer (1810–1897)は著書のDictionary of Phrase and Fableの中で、cry for the moonに触れています。 He cries for the moon. He craves to have what is wholly beyond his reach. The allusion is to foolish children who want the moon for a plaything. (全く手の届かないものを切望する。喩えれば、月を玩具にしたがる子供の愚かしさである) URL: http://tinyurl.com/d6jyp どうやら、洋の東西を問わず、子供は泣いて月を欲しがるようです。 蛇足ながら、cry for the moonのほか次の表現も使われます。 ask for the moon reach for the moon wish for the moon
お礼
たくさんのことをお調べ頂き、頭の下がる思いです。どれだけたくさんの時間と労力を費やされたことか。それを考えるだけでも、その努力だけでも嬉しい限りです。 おっしゃるようにもともと「moon」に「不可能なこと」という意味があるかもしれない、という考え方も、非常に興味深いと思いました。
補足
回答を寄せて頂いた2名の皆様!どうもありがとうございました!とても参考になりました。どのご回答もそれぞれ納得のいくものばかりで、ホントは皆さんに20ポイントずつ差し上げたいところなんです。あるいはマスター20ポイントと準マス10ポイントを山分け(?)してもいいんです。それともいっそ公平を期すためにポイントを付けないというのもありかな、とも思ったのですが、「お礼の意味を込めてポイント付けるように」とのこと。そうもいきませんね。そこでここは私の独断と偏見(?)でポイントを付けさせて頂きました。でも回答に優劣があるとは思ってません。ですので、また機会がありましたらぜひご回答よろしくお願いします!
お礼
とても興味深く読ませて頂きました。ありがとうございます。筆者の言葉を借りれば、「なんだか、とても不思議に思えます。」 受験の時も単語やイディオムを暗記しなきゃ、なんて思わずに英語をこうやって勉強していたら、ずっと楽しいものだっただろうと思います。