the summerは総称表現か他季節からの類別か
I like the summer best of all seasons. のthe summerは総称表現なのでしょうか、それとも他の季節から類別されて限定された季節なのでしょうか?
私自身はどちらの解釈も成り立つと思います。
ある季節が他の季節から類別されて限定されるということは、spring, summer, autumn, winterの4要素が互いに対立関係をなしているために、その中の一つが限定されるということです。
総称表現だということになると、the lionは個別の差異を捨象した典型または原型と呼べるものとして把握されます。
I like the summer best of all seasons. のthe summerが総称表現だという根拠はI like summers best of all seasons. とも言えるということです。又、比較級(例えばI like the summer better than the winter.)や最上級の文においては、典型的な性質同士で比較する方がやりやすいということもあります。また、夏一般について述べているということもあります。
では、単に、前後の文脈なしでI like the summer. と言ったときはどうかということですが、総称表現だと取るのが普通だと思います。ネイティブならそう言うと思います。別の季節との対比がはっきり示されていなければ総称表現で、対比がはっきりしていれば総称表現でも、他の季節との類別でもどちらも可能だと思います。
ここで他の季節との類別ということを対立関係という視点で考察してみたいと思います。
話の前提として、対立関係がどのような状況において把握されるかということについて述べておきます。私の考えでは、ある上位概念を持つ何かが他の同種の比較的少数の下位概念との間に明確な相違点を持つ時だと思います。
たとえば、a seasonという上位概念を持つspring, summer, autumn, winterは互いに対立関係にあります。よって、どの一つを取りだしても、他から類別されてtheがつきます。
では、The lion is a wild animal. におけるthe lionはどうなのでしょうか。このthe lionは差異を捨象した典型あるいは原型とも言えるものです。上位概念はa wild animalです。下位概念を構成する野生動物は数が多すぎて、対立関係が漠然として見えにくくなっています。The lion is a wild animal. において、対立関係からtheがつくと説明する解説書もありますが、少しこじつけ気味だと思います。
ところが、The lion preys on the zebra. やWhich do you think is stronger the lion or the tiger? においてはthe lionはそれぞれthe zebraと、the tigerと明らかな対立関係をなします。
二項対立です。対立関係からtheがつくと言えます。
I like the summer best of all seasons. のthe summerを総称表現だとした場合、上位概念が季節で、下位概念はspring, summer, autumn, winterです。たった4つしか要素がないので対立関係が存在することは明白です。
ですから、総称表現として典型・原型が表現されているからtheがつくというだけでなく、対立関係に注目して、他の季節からの類別されるからtheがつくという解釈も可能です。
つまり、集合の要素が比較的少数である場合は、総称表現という考え方と他の季節からの類別という考え方とどちらも成り立つと思うのです。いかがでしょうか?
お礼
回答ありがとうございます。 「白髪三千丈」ですか、勉強になりました。 やっぱり単純に比喩なんですかね? 私が知りたかったのは「意味を含ませた数字」ということだと、さっき気づきました。 また、何かお知恵がありましたら、ヨロシクお願いします。