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多民族国家の言語について
インドや、中国などの多民族国家ではもともとは多くの種類の言語が使われていたが、それでは不便なので、公用語を定めているそうですね。 どちらも非常に大きくて、大勢の人間が住んでますよね。実際のところ、それぞれの国の中で公用語が理解できない人もいると思いますが、いったいどれくらいの割合で存在するんでしょう。 その国の政府でも把握できない問題かもしれないので、正確な数字でなくてもかまいません。 どちらかの国に詳しい人がいらっしゃったら、直感でいいですから、知っている国の方をお教えいただけませんか。宜しくお願いします。
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- Riccota
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横スレです!とても興味深い内容なので、つい書いてしまいます。シンガポールも多民族国家(中国系、タミル<インド>系、マレー系、他)で、中国系の方が一番多いのですが、国語はマレー語だそうです。最近知ってショックでした。マレー系で居住されている方はとても少なく、公用語として英語が使われているし、普通話(中国標準語)が街中にあふれかえっているので(政策の影響)、英語と普通話が国語かなと思っていたのです。すべての公文書は4カ国語でかかれるそうです。マレー語を国語としたのは、外交政策のためで、実際には、中国系は中華学校で英語と中国語(普通話。家ではオリジンの中国方言)、タミル系はタミル系スクールでヒンディー語と英語のように、マレー語は必須でもないそうです。 ちなみにシンガポールで、国語(マレー語)が分からない人はとても多そうです。大多数の中国系の方がそうだと思います。公用語である英語であれば、識字率も高いのでほとんどの方が読み書き話すができると思います。英語が通じない人はこれまでいませんでした(あ、在星日本人の駐在員の奥様が通じませんでした)。先日のシンガポールでのパーティーでも、たぶん100人以上いたと思いますが、すべて英語でした。独特のアクセントはありますが。母国語もとても大切にしている国であるところが、いいですね。まあ300万人しかいないというところが、政策が行き渡りやすいのでしょうけれど。 10年ほどすんでいた英国も、いえロンドンも、他民族都市でしたが、移民査証による居住も多いため、公用語であり国語である英語が、ほとんど通じない区域があり、学校の教師が困っていました。公共施設にはマイノリティ言語のパンフレットや通訳サービスがありました。各国のCensusにあるかもしれませんがどうでしょうか。 母国語でも、読み書きはできなくて話せる場合が多いので、識字率は、どうやって目安にするか難しいところですね。 そういえば、アメリカの国語を長い間英語だと思っていました。なんかたくさん無知をさらけ出してしまって、回答からほど遠いかもしれません。ごめんなさい。(一応、言語学者)
- 参考URL:
- http://www.census.gov/
- Limlin
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識字率というのがひとつの目安になるのではないかと思います。各国のデーターが載っているような本等で調べられますし、ネットでなら、外務省の各国情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html)、英語になりますが世界銀行の各国のデーター・統計ページ(http://www.worldbank.org/data/countrydata/countrydata.html)で知ることができます。 世界銀行のデーターによると、 ●中国 Literacy rate, adult male (% of males ages 15 and above) つまり、15歳以上の男性の識字率は1999年で91.7%となっています。 意外に高いのは、中国語は各地域・民族で発音は異なっても、漢字で書いてしまえば意味はわかるからかもしれません。識字率は、話し・聞いて理解するというより、読み書きができるということですから。 ちなみに15歳以上の女性の識字率は1999年で77.0%。男女差が出ています。 ●インド 15歳以上の男性67.7%、15歳以上の女性44.4%(1999年) 中国よりは低く、女性にいたっては半数以上が読み書きできないってことですね。 こういう状況だから、選挙のときなどは、候補者や政党を字の形ではなく、絵みたいなシンボルで投票できるようにするなどの工夫をしているんでしょうね。 統計は各国とり方がそれぞれだったりしますので、1%とか0.1%の違いを比較してどうこうはいえませんが、ひとつの目安にはなるでしょう。 インドは確か、国の公用語に加え、州ごとの公用語というものもあると、どこかの本(言語政策についての本)で読んだ記憶があります。No.1の人も書かれていますね。 政府等のいろいろな刊行物、情報、公教育など1つの言葉だけでできれば、非常に経済的ですが、すべての人がある1つの言語を理解できる国というのは少ないので、公用語を複数にしたり(スイスは4つです)、インドのように国の公用語に加え地方の公用語を決めたり、公用語に加え、主だった掲示物やアナウンスには複数の言語を使う(観光客用ではなくそこに住んでいる人のために)など、各国いろいろ工夫をしているようです。 公用語は非常に政治的な意味合いも持ってしまうものです。ある1つの民族の言語を公用語としてしまうと、他の民族との間で不公平が生じ、争いのもとにもなりかねません。そこで、アフリカなどの多くの国は、どの民族の母語でもない英語やフランス語など、旧宗主国の言語を公用語としているところも多いです。 公用語はこのように決め方を間違うと(?)争いのもとにもなりかねませんが、国を統一する手段でもあります。イスラエルは、世界各国に散らばっていたユダヤの人たちが、ユダヤの国・イスラエルとしてスタートするため、どの人たちも普段使っていない、たぶんもともとはユダヤの人たちが使っていた言葉、古語的になっていたんでしょうか、そういったイスラエルの言語を、建国の際国の言葉としたようです。スイスはドイツ語、フランス語、イタリア語に加え、象徴的な言語としてロマンシュ語が公用語になってます。フィリピンはタガログ語をベースとしたフィリピノ語を国語とし、小学校・中学校の教科書も、英語で書かれたものからフィリピノ語で書かれたものへと変えていきました。言語をいつにすることで、共通の『国民』意識を芽生えさせようというわけです。 このような統一、さらにはグローバル化による世界各国で見られる英語重視の傾向とは別に、ローカル化、ローカル重視の動きも見られます。 少数民族の言語を大切にしようという動きです。特に初等教育では、母語による教育(日本では日本語による教育っていうのは当たり前のことなんですけどね)、あるいは民族の言葉を学ぼうという動きも世界各国で出ています。 長文になってしまいました。すみません。 多民族国家、公用語にご関心があるなら、「言語政策」に関する本を読むと面白いですよ。
そういえばスペインも実は多言語国家なのですよね・・・・。 共通語としてはカスティーリャ語(いわゆるスペイン語)がありますが、公用語は、カタルーニャ語、バスク語、ガリシア語、バスク語などがあります。 公用語と違うのかどうか知りませんが、バレンシア語というのもありそうです。 ほとんどの人はバイリンガル(土地の言葉+標準スペイン語)だと思います。 フランコ政権時代に土地の言葉が弾圧され、スペイン語に統一されていたからなおさらでしょうけど。 カタルーニャ地方の都会の人(バルセロナとか)は地元民どうしはカタランで、よその人にはスペイン語を使ってくれます。 でも田舎に行くとカタランばっかりと読んだこともあります。実情は知りませんが、人づてに聞いただけなので。 スペイン語圏である中南米は、先住民だとスペイン語がよくできないということがあるようです。 若い世代で学校に通ってる人たちはスペイン語できるでしょうけど。 前にノーベル平和賞を受賞したグァテマラのリゴベルタ・メンチュさんという人がいますが、彼女は「スペイン人は先住民がロクに喋れないし文化もないと思ってる。だからスペイン語を覚えて、先住民にも文化があることを知らせてやろうと思ったの」と語ったそうです。 リゴベルタさんは1959年生まれだそうです。 少なくともその世代の方だと、高度なスペイン語能力がある人ばかりではなかったのだろうと推察されます。 インド映画(タミル語)を見たら(日本語字幕つき)、主人公が英語を喋るのを「インテリでかっこいい、さすがわれらがヒーロー」みたいな描写をしていました。 フィリピンでは英語ができると出世するとかあるようです。 英語やスペイン語でも、理解する人がどのくらいいるのか、使える人でもどのくらいのレベルなのかというのは、いろいろ事情があるのでしょう。 またヨーロッパの話ですが、フィンランドではフィンランド語とスウェーデン語が公用語です。 かつて、スウェーデンに長年支配されていた国です。。 公用語と言っても、9割がたはフィンランド語話者であるようですが。 「ムーミン」の原作者、故トーベ・ヤンソンさんはスウェーデン系フィンランド人でした(父がスウェーデン系フィンランド人、母がスウェーデン人)。 フィンランド語よりはスウェーデン語のほうが得意で、執筆はスウェーデン語で行っていたそうです。 話がだいぶずれちゃいましたね、ごめんなさい。
お礼
>そういえばスペインも実は多言語国家なのですよね・・・・。 エッそうなんですか。 >共通語としてはカスティーリャ語(いわゆるスペイン語) なんですか。 今、目から鱗がバラバラ落ちて床中、鱗だらけです。 そういわれたら確かに以前バスク語について聞いたことがあるのは思い出しました。 スペインのバスク地方で使われるバスク語は他のヨーロッパで使われるどの言語とも類似点がなくてかなり変わった言語だということですよね。 確か「帽子をかぶった男の人の隣で」という「単語」があるんですよね。 実のところは「インド語」というと変なのに、「中国語」という言葉は普通に使われていることがきっかけでこの質問を書いたのですが、「スペイン語」も変な言葉なのでしょうか? とにかく解答ありがとうございました。
- elsa_yesha
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中国に留学していました。 普通話(中国政府が公的に認めた標準語。教科書にも書いてある発音表記法を用いた言葉)を上手く話せない人はそれこそ沢山います。 しかし、普通話を話せない人=公用語を理解できない?というとNO!です。 ウルルンがいくような山奥の少数民族の村長レベルだと、地元の言葉しか話せない人もいるでしょう。しかしまれです。 中国の方言の差が大きく、地方間で理解出来ないというのは本当です。でも基本は日本と同じです。 日本の場合を考えて見ましょう。 沖縄人。最近沖縄出身の芸能人が沢山いますね。オレンジレンジなんかは若いのに沖縄のイントネーションで話しています。のんびりしてていいですよね。私たちは彼らが沖縄イントネーションで話していたとしても聞き取れていますよね。ときどき???な単語もありますが、意味を聞けば理解できるはずです。 「ちゅら」と言われて分からなくても、標準語の「美しい」の意味と言われれば、それで次に「ちゅら」と言われたとき意味が理解出来ます。 しかし、沖縄の昔ながらの方言、沖縄の若者であっても聞き取れないおばあさん世代の方言になると、沖縄に住んでそこの人たちから何度も何度も学び取らなければなりません。それはまるで別の言語のようです。 中国も同じなのです。 中国の普通話は「北京を中心とした中国北方方言を基本として作られた言語」という定義があります。しかし北京の土話(地方の地元言葉)は決して普通話とは違います。 ただ中国では昔の王朝時代の名残で、中国北全域は同じ王朝が支配していたため広い土地であっても基本は同じですが、南は様々な王朝が乱立していたので、狭い地域でしか通じない方言が沢山あります。 重ねて普通話が中国北方を基本とした為、南方の人たちは習得が苦手となってしまいました。 ここからが本題です。中国語には方言と口音があります。 日本人が言う訛りは口音です。標準語を話そうとしているときに出てしまうイントネーションの違いです。 方言とは上海語や広東語と言った文法以外全てが別な言語の「地域だけの公用語」です。 中国人には上海や広東といった方言を話せることは自慢となります。 芸能人も出来る言葉(普通話、上海語)など表記できるほどです。 北は良いとして、南方出身の人たちは普通話を話すとすぐに分かります。 中国語を勉強し始めた人には差が分からないそうですが、結構明白です。 私は北京にいたので、南方出身者は普通話でがんばっていました。 感覚で言うと、関西人がたどたどしく標準語をはなしているようなものでしょうか?北京で上海語を話した暁には相手にしてもらえません。 中国では地元人か否かで地方差別はあるにしても、訛っているからという差別はめったに見かけません。経済的に発展した上海出身者でも普通話が北方の田舎地域出身者に適わないことも関係あるでしょう。 話がいろいろ飛んでいますね。 公用語を普通話と仮定すると、理解できない人は少ないです。今はテレビも普及してますから、学校がある地域の人は理解出来ます。 しかし関西では先生から関西弁で離すので、国語の授業でも関西イントネーションで朗読するでしょう?そのように普通話を話しているつもりでも、口音が強い(強すぎる)人もものすごくいます。
補足
たいへん詳しい説明ありがとうございます。 >中国政府が公的に認めた標準語 は「普通話」で >「地域だけの公用語」 は「方言」 と呼ばれるのですね。 >普通話を話せない人=公用語を理解できない?とい >うとNO!です。 >普通話を上手く話せない人はそれこそ沢山います。 >地元の言葉しか話せない人もいるでしょう。しかし>まれです。 ということは、「地域だけの公用語=方言」が理解できない人はまれだが、「中国政府が公的に認めた標準語=普通話」が理解できない人は沢山いると理解すればよいのですね。 無責任な回答を要求することになって申し訳ないのですが、「普通話が理解できない人は」はどれくらいの人数いるのでしょうか? 数万人から一億人の間ぐらいでしょうか?
- hakkoichiu
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雑談として聞いて下さい。 マレーシアの得意先が来た時、夫婦とも中国系なのに英語で話し合っていたのでどうしてなのか尋ねるとお互いの家族の出身地が遠く離れているので故郷の言葉(中国語の方言)では通じ合えないと言っていました。 推測ですが、戦前に教育を受けた地方の人は北京語マンダリンにはうとい可能性があるのではないでしょうか。
お礼
#1の方と本当によく似た話が印中両国のどちらでも存在することに、びっくりしています。 ホントは反対なんですが、日本の第二公用語を英語にしようなんて意見が時々聞こえてきますけど、結構便利そうですね。 回答していただきありがとうございました。
興味深いテーマですね。身近にインド人の夫婦がいるのですが、お互いヒンディー語を使う地方出身です。旦那さんのヒンディー語に訛りがあるようで、奥さんは分かりにくいと言い、普段は英語で会話しています。 中等教育以降は、ヒンディー語で教育を行う学校(公立が多いようです)、英語で教育を行う学校(大抵の場合私立のようです)とがあり、余裕のある家庭は、子供を英語で教育を行う学校へ通わせることが多いと言っていました。 少し調べてみたところ、インド政府はヒンディー語を公用語にすることを推し進めており(それ以外に17種類の言語が地方の公用語とされているそうです)、人口の40%がヒンディー語を話すそうです。 あまりお役に立てない独り言のような回答ですみません。
お礼
回答ありがとうございました。 そういう夫婦が存在するのはちょっと日本ではありえませんね。 とても興味深い話教えていただきましてありがとうございました。
お礼
解答していただきありがとうございました。 気楽に質問したのですが、実に奥の深い問題が横たわっているのですね。 教えていただいたページなどからじっくり勉強させていただきます。