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宮沢賢治の求めた「本当のさいわい」
学校で宮沢賢治の求めた「本当のさいわい」をテーマにしてレポートを書いているのですが なかなか、資料が見つかりません。 宮沢賢治の求めた「本当のさいわい」が言及されていて、手に入りやすい本などはありますでしょうか? ぜひ、教えてください。
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卒業論文で「本当のさいわい」について書きました。 図書館で借りたものをいくつか載せておきます。 『新修 宮沢賢治全集』宮沢賢治著、筑摩書房 『『銀河鉄道の夜』とは何か』村瀬学著、大和書房 『宮沢賢治を読む』山下聖美著、星雲社 『『銀河鉄道の夜』とは何か』がよかったかな。 「本当のさいわいとは」という項目もあったと思います。 また、#1の方がおっしゃっているように『農民芸術概論』の「世界が全体幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」との言葉からも賢治の考えが伺えます。 世界は人間が中心ではなく、他の自然と同格だという認識を持っていたとされています。 「世界が全体幸福」というのは人間や動植物、この世の中に存在する全ての生き物を指しています。 賢治の作品に動物や植物が多く出てくるのもそのせいなのかもしれません。 『銀河鉄道の夜』には、自分の命を犠牲にして他の者の幸せを願うさそりが出てきます。 主人公のジョバンニも、そのさそりの話を受けて「僕はもうあのさそりのように、ほんとうに皆のさいわいのためならば僕の体なんか百ぺん灼いてもかまわない」と言っています。 『よだかの星』のよだかも似たような感じです。 このような「自分を犠牲にしてまでも他のものたちを助ける」といったことからも、賢治の考えが分かるかもしれません。 賢治の実家は仏教を信仰していました。さらに賢治はキリスト教にも関わっていたようです。 これは私論なのですが、仏教の「慈悲(書物などでは「自己犠牲」とされています)」的な精神、キリスト教の「アガペーの愛(無条件の愛)」的な精神の影響もあるのかなと思っています。 長文失礼しました。
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- kurarara
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この言葉は「銀河鉄道の夜」にも出てきますよね。下記のサイトの掲示板でお尋ねした方が適切なアドバイスがもらえるかもしれません。回答されている方の中には賢治研究の第一人者の方もいます。すぐにお返事がもらえるか分かりませんが。また同じサイトの他のページに参考文献の膨大なリストがありますので参考になるのではないでしょうか。
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お礼遅くなってすいません。 これで、卒業制作が間に合いそうです。 ありがとうございました。
- Kuppycat
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彼の作品には宗教的な物が数多くあります。 彼の求めた「本当のさいわい」は彼のもつ宗教観からくるものと、私は考えます。 そして、#2のかたがおっしゃいつように、彼の求めた理想は「雨ニモマケズ」に集約されていると思います。 申し訳ないことに、資料として良い物の提示は出来ませんが、探すための指針になれば幸いです。 以上、ご参考とまで。
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- pangnya
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私は、宮沢賢治が求めていたものとは、それこそ、そのまんまですが、「雨ニモマケズ」の世界だと思っていましたが・・・。 ただし、昔の道徳の教科書等での解釈は、宮沢賢治は、こんなに立派な神様のような人だったんだということだと思いますが、私は、少し違うと思っています。 宮沢賢治は、彼の遺書ともいえる「雨ニモマケズ」で、”サウイウモノニ ワタシハナリタイ”と結んでいます。 ”そういう者に私はなりたい”のです。 ”そういう者に私はなった”のではありません。 つまり、彼は、彼の理想としたイーハトーブの中で、そういう神様のような人間になりたかったのだけど、結局、なれなかったと言っているのです。 私は、そこに、人間としての宮沢賢治の最後の気持ちが込められていると思っています。 したがって、宮沢賢治の求めた本当の幸いは、「雨ニモマケズ」の世界そのものであり、しかも、それは現実には実現不可能な世界だったのです。 もしかして、何か見当違いのことを書いていたら、ごめんなさい。
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お礼遅くなってすいません。 これで、卒業制作が間に合いそうです。 ありがとうございました。
宮沢賢治の言葉で、 「世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」があります。 それは、『農民芸術概論綱要』という本に書かれているのですが、その言葉がヒントになると思います。 申し訳ないことに本は分かりませんが、参考になるサイトを紹介しますね。
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お礼遅くなってすいません。 これで、卒業制作が間に合いそうです。 ありがとうございました。
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お礼遅くなってすいません。 たくさんの資料を教えてくださってありがとうございます。 これで、卒業制作が間に合いそうです。 ありがとうございました。