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「けぶるような笑み」の意味
最近、「けぶるような笑み」という表現を見かけましたが、意味がわかりません。国語辞書をいくつかあたりましたが、わかりませんでした。どのような笑みの時に使用するのでしょうか?
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補足を拝見しました。 そうですねえ、どちらの辞書にも源氏の若紫の巻から例を取り上げているんですね? そうすると時代感覚の基準として平安時代を設定していることになりますね。 平安の頃、貴族階級の人々の身だしなみとして衣に香を焚きしめたそうですが、いまどきの香水等と違って沈香だとか白檀だとか天然素材から利用できる自然な香りですよね。そして、この当時の人々の美意識として先にも申し上げたとおり「あからさまな」「激しい」ものは美しくないという感覚があった。ですから「におやか」という感覚にも当然「あからさま」「激しい」という感覚は含まれていなかったのではないでしょうか。言ってしまえば「ほんのり」と「におやか」の間に大差はない、と。こういうことになりましょうか。
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- sirayukihime
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初めまして。 早速ですが、この場合「ほんのり」があるないには、拘らなくていいのじゃないかと思います。 大辞泉と広辞苑ですか、違いは「ほんのり」か「におやか」ですね。どちらも香りにまつわる言葉ですね。要するに美しさの表現のバリエーションですから、それがどのように美しい笑みであるか、ということですよね。 日本人古来の美意識には激しいものむき出しのものは浅ましいダサい美しくないという感覚があります。こんにちの、これでもかと言わんばかりの風潮とは雲泥の差ですね。 「けぶる」ような笑み・・・つまり芳香があえかに広がるように、ほんのり匂やかな、ゆったりと、おうような、花のつぼみが、ゆっくり広がっていくような、春霞にけぶるような・・・ こんなイメージでしょうか。
補足
ご回答ありがとうございます。「ほんのり」に拘ったのは、「ほんのり」が程度を表す言葉だからです。「美しくにおやかに見える」の方には、あからさまではないといったニュアンスは入ってないような気がしますが、いかがでしょうか?
- tyuuta
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煙るような笑みではないでしょうか? ほんのり美しく見えるという意味ですが
- 参考URL:
- http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?index=05660500&p=%B1%EC%A4%EB&dtype=0&stype=0&dname=0na&pagenum=1
補足
回答ありがとうございます。 確かに、大辞泉には、「ほんのりと美しく見える」という意味が載っており、例文として、「面付きいとらうたげにて眉のわたりうち―・り」〈源・若紫〉があげられています。 ところが、手元の広辞苑の第二版を見ると、「美しくにおやかに見える」という意味が載っていて、例文として、同じ文章である「眉のわたりうち―・り」〈源・若紫〉があげられてます。 つまり、広辞苑の方には「ほんのり」という部分がないのです。「ほんのり」があるのとないのでは、意味がかなり違うような気がするのですが・・・。
お礼
ご回答ありがとうございました。時代背景を考えると、まったくおっしゃるとおりだと思います。大変参考になりました。