- ベストアンサー
呉音読み?漢音読み?それとも?
漢字の読み方についての質問です。 学校で「呉音読み」とか「漢音読み」とかがあることは習いました。 しかしどの読み方が「呉音読み」なのか、また「漢音読み」なのかが判りません。 どれが「呉音読み」なのですか? また「漢音読み」なのですか? またそれ以外の読み方はあるのですか? どなたか教えて下さい。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
漢字の読みには一生悩まされますね。最高学府を卒業し 60歳になっても自国語を辞書なしで100%読めない(発音できない)国語を持つ日本は世界でも珍しい存在だと思います。 漢字の読みは漢字や学問が日本に伝えられた時代とルートによって次のように分かれます。 漢音(かんおん) 8世紀ごろをピークとして、遣唐使や渡来人によって伝えられた中国語音にもとづき、日本語の中に取り込まれた読みのこと。現在の私たちが普通に使う音読みのこと。人をジンと読む。 呉音(ごおん) 5~6世紀ごろ日本語の中に取り入れられた漢字の音読み。8世紀になって「漢音」が入ってくる以前には、この音が漢字の音読みの主流だった。仏教用語によく用いられる。人をニンと読む。 唐音(とうおん) 10世紀ごろから江戸時代の末(19世紀)までの長い期間に渡って、日本語の中に取り入れられていった漢字の音読みのこと。時代的にも地域的にもさまざまな中国語の音をベースにしている。蒲団をフトンと読む。 以下は参考まで。 訓読み(くんよみ) 漢字の意味する内容を日本語に置き換えた読み方。「大」を「おおきい」と読んだり、「修」を「おさめる」という読み方。漢和辞典では「字義」「意味」などという呼び方をする。 重箱読み(じゅうばこよみ) 2文字からなる漢字熟語を、1文字めを音読みで、2文字めを訓読みで読む読み方。「縁側」「台所」「本屋」「蜜蜂」など。逆に1文字めを訓読みで、2文字めを音読みで読む読み方を「湯桶読み」という。 それぞれの読み方(キーワード)で検索すれば多くの例(漢字の読み)がわかるでしょう。
その他の回答 (3)
皆さんの回答で、ほぼ言い尽くされていますね。 ただ、一部補足したいことがあります。 1.「呉音」「漢音」「唐音」以外に「慣用音」というのがあって、これは日本人が習慣的に適当に読み方を当てたものです。 例「消耗」の「耗」(こう)を(もう)と読むのが一例で、他にもかなりあります。 2.「榊」「峠」「裃」などは日本人が作った漢字(国字)で、これには「訓」だけあって、「音」は存在しないと考えます。 3.「国語」が読めないというより「漢字」が読めないと考えるべきで、日本人が漢字を使った以上仕方のないことです。
お礼
早速ありがとうございます。 参考になりました。
- azuki24
- ベストアンサー率49% (907/1826)
音の種類は、呉音・漢音・唐音・宋音があります。 【呉音】 漢音の渡来以前に伝来した、中国南方系の字音に基づく音。 【漢音】 奈良時代~平安初期に伝来した、隋・唐代の中国黄河中流地方の発音に基づく音。 【唐音】(宋音を含む) 平安中期~江戸時代に伝来した音。唐代末・宋・元初め頃までの音、明代・清代の音など。 個々の音読みがどれに該当するかは、一般的には漢和辞典を引いてみるしかありません。 たとえば【行】の音。 ギョウ〈ギャウ〉… 呉音 コウ〈カウ〉……… 漢音 アン ……………… 唐音
お礼
早速ありがとうございます。 参考になりました。
- poohron
- ベストアンサー率59% (574/971)
音読みには「呉音」や「漢音」の他に、 「唐音」・「宋音」・「慣用音」があるそうです。 「唐音」は 平安中期から江戸時代までに日本に伝来した音の総称。 「宋音」は 唐末から元初のころまでの音で、ほとんどの場合「唐音」に まとめられており、「唐音」と「宋音」をまとめて「唐宋音」とも呼ばれます。 「慣用音」は 日本でなまったり誤ったりして広く使われ、一般化している漢字の音。 参考URLにこれらを含めかなり詳しく書いてありますのでご覧になってみて下さい。 下記はその中の1ページです。 「呉音と漢音とはどう見分けるか?」 http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/goonkanon2.htm
お礼
早速ありがとうございます。 参考になりました。
お礼
早速ありがとうございます。 丁寧な説明早恐れ入ります。 参考になりました。