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『児』という漢字の読み方

『児童』の場合の児の読みはジ、『小児科』の場合の読みはニと読みます。漢音と呉音の違いであろうと思うのですが、なぜ小児をショウニと読ませるようになったのか(男児・女児の場合はジなのに)、お教えください。

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  • nakaizu
  • ベストアンサー率48% (203/415)
回答No.5

大漢和で調べてみました。 小児ということばは新しくはありません。漢和辞典には列子や史記に用例があり、2000年以上前から使われていた言葉だとわかります。ただし、日本で史記などを読む場合は漢音で読む習慣ですので「しょうじ」となります。 医療関係については小児科医を表す「小児医」という言葉がすでに史記にあります。また、宋の時代には「小児衛生総微論方」という小児医学の専門書が発行されています。 おそらくは中国の漢方医学では「小児」という言葉が普通に使われていて、それが日本に伝わったものと思われます。 というわけで留学僧らが中国医学を日本に伝えた奈良時代からすでに「小児」は「しょうに」であったろうと推測します。

tengyu
質問者

お礼

再度のお答え、有難うございます。 大変詳しく調べていただき、非常に良くわかりました。 奈良時代からあった言葉とは、驚きです。感激しました。 友人にもきちんと報告ができます。本当に有難うございました。

その他の回答 (4)

  • nakaizu
  • ベストアンサー率48% (203/415)
回答No.4

小児の起源は残念ながら知りません。しかしながら一般論として、漢音は古代中国の長安あたりの発音、呉音は上海あたりの発音をもとにしています。 漢音が圧倒的に多いのですが、仏教関係は南方から伝わったこともあり、呉音が多いです。いわゆるお経はすべて呉音で読んでいます。 医者と僧侶は現在では無関係ですが、昔はそうではなかったと思われます。僧侶が医療に携わったことも多かったろうと思われます。おそらく、仏教と共に中国の医術が日本に伝わったために病気関係に呉音が多いのでしょう。 小児以外にも、「解熱」(漢音は「かい」呉音「げ」)とか「悪寒」(漢音「あく」呉音「お」)などの例があります。

tengyu
質問者

お礼

お答、有難うございます。 確かに仏教関係の言葉には呉音が多いと聞いた事があります。昔の、人々と僧侶の関係が現代とは違い、密であったと考えれば、医術用語にも呉音が多いのも納得できます。 小児科という言葉が比較的新しいものだとしても同様な流れということで、きているのでしょうね。

  • tatsumi01
  • ベストアンサー率30% (976/3185)
回答No.3

小児の由来はわかりませんが、戦国武将の「可児才蔵(かに・さいぞう)」が思い浮かびました。 岐阜県に「可児(かに)市」があるようです。

tengyu
質問者

お礼

お答え、有難うございました。 地名・人名の読み方はなかなか難しいものが多く(だからおもしろいのですが)、参考になりました。

  • mans_sato
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回答No.2

>小児という言葉はは割りに新しいものということになるでしょうか。 詳しくはわかりませんが、子どもを表す言葉は、江戸期には「童(わらし、わっぱ)」「ややこ(赤ちゃん)」などだと思いますね。そういう意味では、「小児」という呼び名は新しいといえるのではないでしょうか。

tengyu
質問者

補足

重ねてのお答え、有難うございます。 実は小児科医の友人の、何故そのように言うようになったのか、という投げ掛けが発端だったのです。 しかし、改めて考え直してみますと、私の疑問は(友人の疑問はさておき)、なぜ小児をショウニとよみ、ショウジと読まないか、ということになろうかと思います。 漢音・呉音反対に、男児をダンジと読み、ナンニと読まない。また女児はジョジであり、ニョニとは普通は言わないですよね。 漢音読み・呉音読みの区別がどうしてなされたか、ということだと思い至りました。 この点については如何でしょうか?

  • mans_sato
  • ベストアンサー率54% (115/210)
回答No.1

漢和辞典などには、「しょうじ」「しょうに」の両方が記載されていますね。確かに、漢音は「じ」ですし、呉音は「に」です。 病院における診療科目名ですので、同音異義語が多い「しょうじ(商事・庄司・障子・賞辞etc.)」を避けて「しょうに」としたと考えられると思います。 また、大人に対する「小人(しょうにん)」という音、意味ともに近い言葉によるものとも考えらないでしょうか。

tengyu
質問者

お礼

早速のお答え、有難うございました。 医療現場での混乱をさけるため、というお説、興味深くうかがいました。そちらには考えが至りませんでした。そうしますと、小児という言葉はは割りに新しいものということになるでしょうか。 また、音・義ともに近いほうを、というお説には成る程そうかも知れない、と思いました。

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