列子という漢文は一体・・・？

質問

最近学校の授業で列子という漢文について色々とやっているのですが、今度の期末テストの記述部分で「道教における列子の位置づけとは何か？」という質問が出ると予告されたのですがさっぱり分かりません。申し訳ございませんがどなたか分かる方がいましたらどうか教えてください。

回答No.2

岩尾 俊志（@arakan）

何しろ古い時代の人なので、そもそも列子が実在したかどうかさえ
　議論が分かれるところです。

　道教の中では老子が始祖。荘子が正当な後継者。
　列子は老子の孫弟子ぐらいの位置付けということになります。
　老子や荘子に比べると、目の前の政治を慨嘆するとか
　悪政に苦しむ民衆のために変革するとかの現実関与の姿勢はやや薄く、
　生死も含めた存在の相対性を中国古来（民間伝承）のたとえ話を
　駆使して分かりやすく説明したというぐらいでしょうか。

　「愚公山を移す」とかが有名ですが、それ以上の位置付け、それも
　　高校で求められる位置付けとなると私も首を傾げます。

　私の説明以上でも以下でもないはずですが？

お礼

ご返答ありがとうございました。なかなか調べても無かったのでたいへん役に立ちました。おかげ様で結構理解できました。ありがとうございました。

回答No.1

岩尾 俊志（@arakan）

道教というのは一般には老子と荘子を指しますが、列子も同じ系列に
　属します。
　道教とは文字通り「道」を教えたもの。
　「道＝ｄａｏ」とは、われわれをはじめとし、草木、鳥獣、宇宙のあらゆる
　ものをそのようにあらしめている宇宙の「法則」「エネルギー」
　のことを指します。

　たとえばケプラーは惑星の運動法則を簡単な楕円の公式に
　集約しましたが、宇宙が今のように整然と存在するためには
　そのような「理法」の存在があるわけです。

　老子荘子（列子も）の説く道教思想とは、それをあらゆる
　たとえ話を使って解き明かしたものです。

　孔子孟子という「儒教」が
　人のあり方、政治のあり方という「目に見える世界」の
　法則性を解き明かしたのに対し、「目に見えない世界」を
　解き明かしたという違いがあります。

　それから学校とは、高校でしょうか、大学でしょうか？　それによって答える深さも違ってきますので、
　これで不足なら「哲学」カテゴリーで質問ください。

補足

ご返答有難うございます。たいへん助かります。情報不足ですみません。高校です。ちなみにこの位置づけというのは列子がどのような役割をしているか、またなぜ列子が良いのかということらしいのですが僕にはさっぱりでして．．．。どうかもう少し簡単に説明いただけたらよりうれしいです。お願いします。