政府支出とクラウディングアウトの関係
ある政府支出の増加量に対するクラウディングアウトの量を計算したいのですが、計算結果が2通りできてしまい困っています。どなたかアドバイスいただけないでしょうか。
例えば、Y:国民所得、C:消費、I:投資、G:政府支出、r:利子率、M:名目貨幣供給、P:物価水準として、
条件式
Y=C+I+G
C=0.8Y
I=60-r
G=20
M/P = Y-2r
M=330
P=1
が与えられていたとします。
ここで、Gが20→34に増加したときのクラウディングアウトの量を計算したいのですが、計算方法によって2通りの答えが出てしまうのです。
まず、与えられた条件式から連立方程式を解いて
G=20の時は Y=350、r=10
G=34に増加すると Y=370、r=20
が求められるまではよいのですが、問題はここからです。
<解1>
クラウディング・アウトの量を、利子率増加による投資の減少分ととらえて、条件式で与えられた投資関数I=60-rと、先ほどの連立方程式の結果を用いて、
ΔI=(60-10)-(60-20)=10
これがクラウディングアウトの量となる。
(これが正解?)
<解2>
クラウディング・アウトの量を、
http://homepage3.nifty.com/itic/keizai4.htm
上記サイトの一番上の図で言う、Y2とY1の幅ととらえる。
この幅は(Y2-Y0)-(Y1-Y0)で計算できる -(1)
ここで、Y1は370、Y0は350よりY1-Y0=370-350=20である。-(2)
さてY2-Y0は45度線分析より
Y2-Y0=(1/(1-c))ΔG (※この式のスモールcは限界消費者性向とする)
で求められると考える。
このとき、ΔGは34-20=14、cは与えられた条件式C=0.8Yより、c=0.8と
「推測」する。(コレ自信ないです・・条件式C=0.8Yを、基礎消費をゼロ、限界消費性向0.8の消費関数として解釈しました)
そうすると、Y2-Y0=(1/(1-0.8))*14 = 5*14=70と求められる。
(1)(2)とあわせて、
(Y2-Y0)-(Y1-Y0) = 70 - 20 = 50
これがクラウディングアウトの量となる。
(これは不正解?)
このように、解1だと10、解2だと50と、違う結果になってしまいました。
参考書の答えから、おそらく解1が正解で、解2がどこか間違っていると思うのですが、解2の何が間違っているかわかりません。どなたかご指摘いただけないでしょうか。参考書片手に独学でここまで勉強してきましたが、そろそろ限界です・・なにとぞよろしくお願いいたします。
お礼
ありがとうございました。非常に助かりました。