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臨床心理士という仕事のメリット、デメリット
こんにちは。 高校で臨床心理学者について勉強しているのですが、臨床心理士の仕事のメリット、デメリットというのがわかりません。 どなたか、この仕事について詳しい方はいらっしゃいませんか?よろしくお願いいたします。
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まず確認しておきたいのは, 臨床心理士というのは「仕事」の名前ではなく 財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する「資格」の名前だということです。 財団法人日本臨床心理士資格認定協会 http://www4.ocn.ne.jp/~jcbcp/ 臨床心理士の資格を持つ人は 公立学校のスクールカウンセラーであったり, 精神病院の心理士であったり, 児童相談所の心理判定員であったり, 少年鑑別所の鑑別技官であったりと さまざまな職域でいろいろな仕事をしています。 (注:臨床心理士資格がなくてもこれらの仕事に就いている人はいます) さてメリット,デメリットというのが誰にとってのものなのか判然としませんが, 現在の臨床心理士の問題点として指摘されているものをいくつか挙げておきます。 ・民間の認定資格であるため法的な権限がなく責任が曖昧であること。 ・よって立つ理論や得意とする技法による違いが大きいのにサービス利用者には区別しにくいこと。 ・不適応を個人内部の問題に還元することで社会システムの改善による解決から目を逸らせてしまいがちなこと。 また制度的・政治的なレベルでは以下のような問題が挙げられます。 ・指定大学院制による大学院カリキュラムへの介入と学部卒現職者,他領域出身者の排除。 ・指定大学院の乱立と養成システムの不備による有資格者の水準のばらつきと不合格者・有資格無職者の増大。 ・認定協会と管轄官庁の密接な関係を背景としたスクールカウンセラーの寡占と他の職域の軽視。 ・資格の母体となった日本心理臨床学会と他の心理学関連学会との軋轢。 ・教員,医師,看護師,精神保健福祉士など関連職種との業務の棲み分けや利害をめぐる対立。 傍から見るとわかりにくいかもしれませんが, 世の中には臨床心理士の存在自体がデメリットになる人たちもいるわけです。 そういう政治的な問題や役人の都合もあって 臨床心理士がそのまま国家資格になる可能性は低いと思われます。 メリットは...下のサイトなど参考にしながら自分で考えてみてください。 臨床心理士になりたい人のためのサイト http://collabo.s17.xrea.com:8080/phpBB202/
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- Diogenesis
- ベストアンサー率49% (859/1722)
#4,#6です。 まだ締め切られていなかったので追加情報を。 以前からWeb上の掲示板などで積極的に発言なさっている 現役臨床心理士のブログを御紹介します。 心理臨床の現状をめぐる辛口で率直な発言は一読の価値があります。 ロテ職人の臨床心理学的(だったりしないかもしれない)Blog ttp://blog.livedoor.jp/rotemeister/ ところで このブログの最近の書き込みにもあるとおり, 医療心理師なる国家資格を新設する法案が自公民3党合意の下, 議員立法で今国会に提出されようとしています。 この法案の成り行きしだいでは 近い将来,臨床心理士資格のありようが大きく変わってしまう可能性があります。 注目しておいてください。
- NYC10017
- ベストアンサー率47% (21/44)
良いところ:遣り甲斐があるし、お金目的でなければ、結構スケジュールの自由がきく場合が多い。資格自体はしっかりしていますが、教師免許などと比べると、取りやすいと思います。 悪い所:正直言って、儲かりません。好きでやる仕事として遣り甲斐がありますが、「憧れ」の職業の割には生計を立てるには一寸・・・あと、結構「誰にでも出来る」職業だと思われています。女学生があこがれる職業だと言うことは、以前ブームになった日本語教師、コピーライターやハウスマヌカンと一緒で、一寸ミーハーな印象を持たれる場合もありますし、将来が一寸不安な場合も・・・
お礼
ありがとうございます。 そうですね、将来が不安というのはわかります。 憧れではじめ、挫折するひとも多い、それだけ厳しい仕事なんでしょうね。
- Diogenesis
- ベストアンサー率49% (859/1722)
#4です。 ちょっと言葉遣いを訂正させてください。 下から10行目あたり。 × 認定協会と管轄官庁の密接な関係を背景としたスクールカウンセラーの寡占と他の職域の軽視。 ○ 認定協会と管轄官庁の密接な関係を背景としたスクールカウンセラーのガリバー型寡占と他の職域の軽視。 なんだか臨床心理士の悪口ばかりあげつらったように見えるかもしれませんが, けっして臨床心理学的援助の専門家の必要性を否定しているわけではありません。 イエローページにセラピストの広告があふれかえるアメリカのような状況が理想とも思えませんが, 日本では量的にも質的にもまだまだ充足されていないと思います。 ただ世間に幻想をまき散らしながら水ぶくれしてしまった今の臨床心理士制度は問題が多すぎます。 学生集めに奔走する大学と一部の大学教員,そして資格認定協会ばかりがメリットを享受し, 心理学専攻の学生,多くの大学教員,現場の心理職,そして肝心のクライエントにとって 必ずしもメリットが大きいとは言えないのが現状です。 ついでながら 現代の臨床心理学においてフロイトやユングの学説は数ある視点のひとつに過ぎないこと, 臨床心理学者や心理臨床家のすべてが臨床心理士というわけではないことも承知しておいてください。
お礼
ありがとうございます。 世間に幅広く知られるようになり、今後需要が増加すれば少しはここにあがった問題は解決されるのでしょうか。 そうなって欲しいですが、日本では難しいのかもれません。
- 9lover
- ベストアンサー率13% (3/22)
No4の方の情報に近いものですが、 臨床心理士は、協会が認定している資格です。現在、臨床心理士という資格=カウンセラーという認識がかなり広がっていますが、他のカウンセラーの資格として産業カウンセラー(会社組織等での心のケアが中心)などもあります。 また臨床心理学者というのは、研究する人たちなので、患者を診て症例研究をする、療法の研究をする、といった活動がメインになっていると思います。 メリット/デメリットというのは、カウンセリングを行うための特別な資格がないためにカウンセラーを誰もが名乗れる。それを利用した詐欺や宗教活動(悩んでる人たちの弱みに付け込む勧誘など)を行う不届き者が紛れているため、臨床心理士の資格が信頼の一定の基準となる(と考えられている)。 デメリットは、臨床心理士の資格を取るためには指定大学院(指定1種または2種)に入らなければならない。大学院指定の基準が曖昧。臨床心理士として受ける共通の訓練、カリキュラム等がない。 また、医療機関以外のカウンセリングには一般的に保険がききません。 国家資格ができない理由は、協会の独占ができなくなるから、という声もあります。協会は文化庁の河合氏がメインだった学会絡みですし、強いですよ、政治色が。
お礼
お答えありがとうございます。 No.4にもありましたが、政治が強く絡んでいるというのにはびっくりしました。何が問題なんでしょうか? 臨床心理学界には深い問題が山積みなんですね。
- yukinotiri
- ベストアンサー率24% (63/257)
なんとなく聞いたことがある、程度なのですが少しでも参考になればと思い書きました。 メリット 表面だけの付き合いではない デメリット いろいろな悩みを抱えた方が多く生半可な気持ちではやっていけない 社会的にはまだまだ知られいていないため、地位は低い ということでしょうか。 これから本当に需要が出てくる職業だと思うので、やりがいはあると思います。
お礼
ありがとうございます。 世間一般にまだあまり知られていない、というのは問題だと思います。 最近は少しずつ認識されはじめたようですが、それでもまだほかの資格、職業と比べれば知られていない、勘違いされているというのは多いですよね。
- nunnunnun
- ベストアンサー率25% (3/12)
臨床心理士は国家資格ではありません。 臨床心理士資格認定協会!?の認定資格です。 法的には巷の~カウンセラーは無資格でも明日から名乗れます。無資格は極端ですが、~カウンセラーの各団体の中には数回のセミナーとロールプレイだけで資格取得できる団体もあるみたいです。 もちろん臨床心理士資格認定協会の認定をもらうには大変で、更に更新も大変です。(ここが国家資格になれないひとつの要因かもしれません・・・) 実は、就職先でかなり待遇が違ったりするかもしれませんし・・・ 資格を取る前からあまり裏側を知らないほうが良いと思いますので、この辺で切り上げます。
お礼
ありがとうございます。 臨床心理士は国家資格ではないんですか! 指定大学を出て資格を取らなくてはいけないので、国家資格なのだとばっかり思っていました。 勉強不足ですね。
- sgi1962
- ベストアンサー率12% (46/367)
資格需要は今後増すでしょうが、 受験資格を得るまでが大変かなあ、 なんせ大学院までいかなくてはならないから。
お礼
ありがとうございます。 そうですね、何しろ大学院に行くのは「受験資格」を取るためですからね。 そこからも厳しいそうです。現場に出てスキルを身につけるまでには相当長い年月がかかりますもんね。
お礼
丁寧なお答えありがとうございます。 臨床心理士の資格を持っていても責任があいまいな点やその他の問題点というのは意外にも多いのですね。 臨床心理士(カウンセラー、精神科医含め)という名前があまり一般的でないというのも理由もあるからなのでしょうか。