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間取り図(平面図)の輪郭が長方形で無い理由
住宅の新聞チラシを見るたび不思議で仕方ないのですが日本の住宅間取り図(平面図)の輪郭が長方形で無い理由は何故でしょう? 輪郭線がガタガタなわけです。ベランダがせり出す程度だったらわかるのですが、 ・玄関が奥まっている ・洋室より和室が外側にせりだしている ・風呂場がトイレより奥まっている ・リビングとキッチンの外壁が面一でない などです。 初めは日本の狭い敷地にレイアウトしなければならない事情から長方形になりにくと思いきや、郊外の200m2の広い敷地の家もガタガタであるということがわかりました。 欧米の住宅のように単純な箱型に私は憧れがあります。 間取り図の輪郭が長方形だと少なくとも壁面の施工工数は削減され、安く住宅が購入できるのではないかと考えるのですがいかがでしょうか? また表面積の削減により大気との熱交換もしにくくなり断熱効果も大きいのではないでしょうか? それとも強度的にあえてそうしているのでしょうか? 単なる流行なのでしょうか? 平面だけでなく、側面もそうですガタガタです。 ついでに屋根も大小様々な面が何層にも配置されています。お城じゃないんですから。 もっとわかりやすく言うと日本の住宅に4面の壁、2面の屋根で構成されている家が少ない理由はなぜでしょう?
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理由のひとつは、建築にはモジュールというものがあります。日本では91センチが良く使われます。販売されている建材や住宅設備はこのモジュールに適した寸法で規格化されており、91センチを1単位として設計することが一般的です。 そして、部屋も和室8畳(4×4)、和室6畳(4×3)、リビング10畳(4×5)、ダイニング6畳(3×4)、キッチン5畳(2.5×4)、トイレ(2×1)、浴室(2×2)、洗面所(2×2)、玄関(1.5×2)といったふうに一般的な大きさと形があります。 たとえば、上の小さな正方形や長方形を使いやすく、日当たりを考えながら大きな長方形の枠の中にはめ込むとどうしても隙間ができてしまいますよね。この隙間を少なくしようとすれば凸凹ができやすくなります。建売などの場合は小さい面積の中により効率よく部屋をはめこもうとしますので自然と凸凹ができてしまいます。 もうひとつの大きな理由は日本人は明るく、風通しの良い家を好むからです。たとえば、100単位の面積の家を設計する場合、10×10の正方形の家と全体がコの字になるように100単位を並べた家では後者の方が外に面した部分が多くなります。これは窓が取れる面が多いこと示しています。全体の単位の数が多ければ多いほどこの差は大きくなります。大きな家でも凸凹があるのはこの理由が大きいのです。 上の理由から凸凹した平面に屋根を掛けるとどうしても屋根が大小様々な面が何層にも配置されることになります。 日本より寒い欧米の住宅に単純な箱型の家が多いのは窓の面積や数より外に面した部分を少なくし、外からの影響を極力少なくすることを重視した結果です。 家はその土地の気候にあった形をしているものです。しかし、冷暖房の発達した現代ではこの意味も薄れてきていますね。
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- toriga
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kincoさんこんにちは。「輪郭がガタガタ」という点がとてもおもしろい疑問だと思いました。単純に言えばガタガタなのは、そのほうが外観がすてきに見えるから・使いやすい間取りを考えた結果などが理由です。 kincoさんは >欧米の住宅のように単純な箱型に私は憧れがあります。 という感性をお持ちの方ようですね。確かにこれからはシンプルでモダンなライフスタイルをお考えの方にあうようなすっきりとしたお家が求められるようになると思います。実際Kincoさんのご希望のようなお家の提案をしている工務店・メーカーは最近多く出てきていますよ。 >間取り図の輪郭が長方形だと少なくとも壁面の施工工数は削減され、安く住宅が購入できるのではないかと考えるのですがいかがでしょうか? おっしゃるとおりですよ。 たとえば建物の外壁はサイディングを貼る事が多いのですが、その場合でこぼこの角にはコーナー材というものが使われます。この部分が多くなればなるほど材料が必要になってきますから結果的に高くなります。 ・玄関が奥まっている 雨が降ったとき傘をしまって中に入りますよね。奥まって屋根があったほうが便利ではありませんか。四角い箱に雨を避けるための軒をつけるよりはすっきりとした印象になりす。 ・洋室より和室が外側にせりだしている 南西側に和室があるばあい、西日で畳のやけを防ぐため南にしか窓をあけないことがあります。それだと暗くなったり風通しが気になる為、すこし南面に出っ張らせて出た東に小窓をつけたりします。 ・風呂場がトイレより奥まっている 奥まったところに坪庭のようなものをつくってフライバシーを確保しながら露天風呂の雰囲気を楽しむ方法もあります。 ・リビングとキッチンの外壁が面一でない キッチンは3~4帖のスペースで足りるけれど、リビングは15帖以上の広い空間が欲しいといった場合は、リビングを少し張り出してつくったほうが使いやすいです。外壁を面一にしようとばかり考えるとキッチンがものすごく大きな家や、リビングが異常に長い家ができてしまいそうです。 以上ガタガタは「凝ったつくり、家に対するこだわりの現れ」であることが多いのだと思います。
- miboujin
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私は「災害もコストも考えて外観が先に決まったうえで家を考える」のではなく、「住まい方があって、結果、外観」になるからだと思います。 で、その一番の原因は、動線だと思います。 これを町並みにたとえてみてください。解りやすいと思います。 ご質問者さんの家があります。服屋。八百屋。お米屋。クリーニング屋。病院、花屋、レストラン。。等、これが横長に並ぶと、動線は? それより、ご質問者さんの家を中心に、周りを囲むように並ぶと・・。で、どう言うわけか、たった一つの部屋をとっても、形の基本は四角。これを効率のよい動線に並べると、単なる横長に並べるより、はるかに効率のよい動線が出来ます。 少し横道に逸れます。 私の家は、正長方形(?)です。まず先に、地震対策と、念に何度もくる台風の、雨漏り対策を考えたからです。(阪神大震災を体験しています。)その結果、ある意味個性を出す為、三十三軒堂をイメージしました。屋根もへの字です。軒も法規ぎりぎりまでのばし、樋もつけていません。屋根と縁側がきれいな奥ゆきのある直線を出してくれ、災害対策も納得でき、大満足しています。・・ある意味「うなぎの寝床」ですが(⌒▽⌒)アハハ! ただ、私は、台風や苦い地震の経験と、ほんの少し建築を少しかじっているから、そう言うコンセプトで家を考えられたんですが、一般の方が家を考えるなら、敷地やコストも限られていますし、日々暮らす中で、一番に考えるのは、効率のよい動線からだとおもいます。 毎日の生活と照らし合わせたら、動線は、短い方が効率的です。結果、上に伸びたり、変形した外観になったりします。 で、先にも書いたのですが、「災害もコストも考えて外観が先に決まったうえで家を考える」のではなく、「住まい方があって、結果、外観」になる。つまり、なにをコンセプトにするか。理にかなった外観か、動線か?その考え方の違いだとおもいます。 また、日本の場合、こてこてのお城の屋根の形が、潜在的な美学なのだと思います。 ただ、今後は、ご質問者さんの仰る通り、コストの面や、災害の多い事も考慮し、「理にかなった外観から」という考え方を持つ人も増えてくると思います。
お礼
動線の意味がわかりませんでした。 http://www.mmjp.or.jp/honki/ie/anou6p1/anou6p1.htm 家の中でどういう動き方をするのかを考える事を動線計画と言います。 なるほど「動線」ですか! 必要かもしれません。 >服屋。八百屋。お米屋。クリーニング屋。病院、花屋、レストラン。。等、これが 横長に並ぶと、動線は? この場合はちょっと違うと思います。横長に並ぶから看板が見え、どこにどのお店が あるか分かりやすくなります。不要な店の前を通過するには横長の方が便利です。 >ある意味「うなぎの寝床」 商店街の限られた敷地ではこのようになるのは必然的なんでしょう。 私の質問は明らかに庭の広い住宅でもガタガタな理由を知りたいのです。 >毎日の生活と照らし合わせたら、動線は、短い方が効率的です。結果、上に伸びた り、変形した外観になったりします。 上に伸びる意味が分からないのですが、動線が短い方がいいのは納得です。 冷蔵庫・ガスコンロ・炊事場の配置しだいで調理効率が決まるのとよく似てますね。 回答ありがとうございます。
- tiltilmitil
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答えは質問者様が既に書かれていると思います。 >また表面積の削減により大気との熱交換もしにくくなり断熱効果も大きいのではないでしょうか? これです。現代のように冷房が当たり前の時代ではこれはメリットでしょうが、そうでないなら高温多湿の日本の夏にはデメリットです。従って、在来工法の日本の家屋は換気を重視した作りになっているのです。
お礼
>高温多湿の日本の夏にはデメリット 家の中に湿気が発生しがち・・・という意味でしょうか? 湿気はどこからくるかというと地面をはじめとする外部からくると思います。 換気の話は形状の話と何か関係あるのでしょうか? 回答ありがとうございます。
- mardeceto
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これは私の推察ですが・・・ 例えば切妻の家。ヘの字になった妻面こそ最大の特徴です。 これを総2階で建てると正面にはへの字が見えますが、側面は 長方形です。これはデザイン的には面白くないですね。 そこで両側面にもへの字が現れるように突出すと平面図は ガタガタして来ますね。 屋根には山の部分と谷の部分が出来ます。 震災の時、判ったのですが、長(正)方形の家と凸凹した平面 の家を比べると長(正)方形の家はつぶれにくかったようです。 因みに私の家は方形屋根で総2階ですので壁4面、屋根4面です。
お礼
>側面は長方形です。これはデザイン的には面白くないですね。 いわゆるビルディングの場合、ほとんどが直方体です。これを面白くするには壁に水平ラインが入ってたっていいと考えます。屋根が存在しない建造物はゴマンとあり、面白くしようと思えばライン、色彩、何らかのアクセンタ等で勝負すればいい話です。 但し、2面屋根より4面の方が感覚的に見栄えはいいですね。 回答ありがとうございます。
- otenamihaiken
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こんにちは。 確かに言われるとおりだと思います。 個人的には好みの問題かとは思いますが、ニュータウンなどで同時に売り出される戸建を見ますと全く同じ間取りはありませんで、似通ってはいますが少しつづ違うようになっています。 全く同じだと通りを間違えたり、酔って帰るとひょっとすると家を間違えたりするかもしれません。 確かに安く省エネ太陽光発電などを備えた物件には矩形の間取りもあるようです。 このような物件がポツンとあるのもある意味目だって良いのかもしれません。
お礼
>同時に売り出される戸建を見ますと全く同じ間取りはありませんで、似通ってはいますが少しつづ違うようになっています なるほど! 個性を出すためなのかも知れませんネ でも住宅展示場ではその家もガタガタなので“ガタガタ”が流行っている理由が知りたいのです。 >全く同じだと通りを間違えたり、酔って帰るとひょっとすると家を間違えたりするかもしれません 番号を振ればいいだけの話でしょう。 集合住宅の整然とした長い通路を歩いている際、識別しやすい様に三角・五角形・丸型のドアがあるかというとそうではなく、皆長方形でしょう。酔っ払いには気の毒だけど番号を見て頂くしかないわけです。 目立つ・目立たないの理由ではないと考えます。 回答ありがとうございました。
- LAMBLOSS
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チラシの場合建売でしょうから、見た目のデザイン性が目を引くからでは?考えられるメリットとしては日当たりが良い部屋が増やせるくらいですかね。南東もしくは南西向きの場合は2面採光の部屋が増やせるかも。 注文住宅は比較的四角い部屋が多いかも知れませんよ。 チラシはチラシですし。 木造の場合は軸組み工法にも関係がありそうですね~。
お礼
>見た目のデザイン性が目を引くからでは? なるほどです。 でも日本の住宅はもっと、色彩を活用すべきだと考えます。形ではなく、色です。 速攻のRESありがとうございます。
お礼
>日本より寒い欧米の住宅に単純な箱型の家が多いのは窓の面積や数より外に面した部分を少なくし、外からの影響を極力少なくすることを重視した結果です さすが専門家の方です。ありがとうございます。