★Co-writeさんからの補足に対して
丁寧に説明を試みますね。冗長になってしまいました。関係代名詞、関係副詞の考え方の詳細を述べた上で、自動詞、他動詞の区別で結んでいます。
>This is the house where he lives.
>という文で(見かけ上は)he livesが修飾しているのはthe houseで名詞ですよね?
>ということは形容詞っぽいのが関係代名詞、とやると、見かけから,これを関係代名詞と判断してしまうこともあるかもしれないんです。
確かに、Co-writeさんのご指摘通りこの様に、形容詞的だから関係代名詞だと判断する可能性は多いにありますね。完全か不完全かの判断方法を含めて、上記の例を関係代名詞と判断しない方法を書きます。
関係代名詞にせよ、関係副詞にせよ二つの文を、接着することは先ほど説明した通りです。先ほどは、二つの文の接着方法については、関係代名詞しか説明しませんでした。ここで、関係副詞の場合の二つの文の接着方法について書きます。(関係代名詞については、先ほどの回答を見てください。関係代名詞では、二つの文の共通部分を接着しました。)
Co-writeさんの例えを使いましょう。ちょっと、変更しましたが。。。
This is the house where he lives.-----(1)
This is the man whom I met yesterday.----(2)
まずは、(2)から
This is the man. と I met the man(もしくは、himなどの代名詞) yesterday.
the mamという共通した部分のうち片方を消して接着するというイメージです。名詞系を消して接着するので、結果的に、消された側は文の要素が欠落して、完全な文型を持った方の名詞系を修飾することになるので、形容詞的な役割を果たすわけです。
さて、問題の(1)です。これを二つに分けましょう。
This is the house. と He lives in the house(もしくはin the house がthere)となります。
これも、共通部分 the houseを接着することになります。しかし、この場合は、ちょっと問題がありますね。二つの場合分けがあります。この場合わけから関係副詞と関係代名詞の使い分けか理解できると思います。
<一つ目>
the house は inに導かれる前置詞句です。前置詞句は、形容詞的な役割を果たす形容詞句と、副詞的な役割を果たす副詞句とに分けられます。さて、この場合は「その家の中で/に」→住むと動詞にかかるので副詞的と判断できます。
<二つ目>
lives inを一つの動詞句として扱い、これを一つの他動詞と扱う。
二つ目の場合、lives inを一つの他動詞として扱うので、接着するとThis is the house he lives in.としか書けません。つまり、whereは用いることができず、関係代名詞that/whiciしか使えません。
これに対して、一つ目の場合は、the houseで接着すると後の文の前置詞句が分断されます。この時、分断を認めるなら、二つ目の場合同様に、関係代名詞を用いて二つの文を接着する必要があります。
しかし、副詞的な意味を持つ前置詞句は、その句で意味を持っているので、分断するのは好ましくないと考えるなら、単純にthe houseでの接着はできません。実際、前の文ではthe houseは補語で品詞は名詞(句)、後ろの文では、the houseは副詞句の一部で名詞(句)となっていて、機能が異なる。
そこで、in which = whereなどというルールを設けて、前の文の「補語内部の名詞句」と後ろの文の「文の要素とはならない副詞句内部の名詞句」の接着を可能としています。ですから、前置詞+関係名詞=関係副詞と習うわけです。学校では関係副詞を習った上で、前置詞+関係代名詞=関係副詞と教えるわけですが、構造上は前置詞+関係代名詞の考え方が先立っているのです。
【結論】
関係副詞では、関係代名詞同様に、同じ名詞系に着眼するのですが、片方の文では、文の要素に関わる名詞系、もう一方は、副詞句内部の名詞句を接着して、二つの文を接着します。当然、片方は副詞句内部の名詞系なので、接着した文において、関係代名詞とは異なり、文の要素の欠如は見受けられません。
【注意】
>では当然he livesとI met yesterdayが完全な文かどうかを調べますよね。そのとき、
>liveは自動詞だから完全。meetは他動詞だから不完全、という風に見分けるのでしょうか。
この考え方で、合っています。
しかし、Co-writeさんの例
This is the house where he lives.
において、he livesを完全な文と判断する誤りの可能性は多いにあります。ですから、もとあった二つの文を考えることを勧めます。そうすれば、後ろの文が
he lives in the house.
と理解できるはずです。
確かに、He lives.は完全な文型と言えるでしょう。しかし、重要なのは、もともとあった二つの文です。基の二つの文を考えれば、確かにこの事例ではHe lives.では不十分でHe lives in the house.まで必要だということが理解できると思います。
関係○○詞の後ろが、完全な文なら○○は副詞、
不完全なら○○は代名
という理解は、私の経験上99%の確率で受験英語では有用な方程式ですが、Co-writeさんの指摘の様な突き詰めた学習には理解を与えてくれません。
★受験では、どう見極める?
突き詰めて考えると上記の様になります。しかし、受験等ではそんな悠長なことは言っていられません。
受験では、
A:「前置詞+関係代名詞=関係副詞」
B:「関係代名詞なら不完全な文、関係副詞なら完全な文」
C:「場所ならwhereなどの意味からのアプローチ」
の3つを組み合わせることが有効だと思います。
A,Bを支えるのは、自動詞、他動詞の区別です。ただ、これだけでは知識が不足します。
更に、
D: 「自動詞+前置詞=他動詞(的)」
という知識です。
この知識により、A,Bが自在に操れるようになります。
A、B、Dを使いこなすためのバックボーンとしては、
「一つの動詞に対して、自動詞の用法、他動詞の方法、動詞+前置詞(イディオム)の用法への習熟」です。例に挙げられたliveならliveから live live inの両方を瞬時に頭に思い浮かべることができたかどうかがポイントとなります。もし、例文でlive inを思い浮かべることができれば二つの文を想定することなくin に導かれる名詞が不足しているという理由で、関係代名詞を用いれば in whichを、関係副詞を用いればwhereを選ぶことができるのです。
時には、ごちゃごちゃ考える前にCで一発で分ることもあります。
★自動詞、他動詞の区別
関係代名詞では、完全な文型が損なわれているわけですから、関係代名詞を履修する段階で、文型の考え方を学んでおく必要があります。この考え方を支えるのが自動詞、他動詞の区別です。
他動詞は、V+名詞系
自動詞は、他動詞意外(V+前置詞、V+なし、など)
これらから、自動詞は第三文型を取ることができないことが容易に分ると思います。しかし、先にも書きましたが 自動詞+前置詞を、あたかも一つの他動詞と扱うこともありますので注意。また、2,3,4,5文型を取りうる動詞もあります。
この様に、動詞については他動詞、自動詞、動詞+前置詞(動詞句)、また、その動詞の取りうる文型などといったように多くの正確な知識が必要です。
こういった知識があって初めて、関係代名詞で不完全な文を認識することができるのです。
★余談
関係代名詞、関係副詞を学習する時点で、自動詞と他動詞の違い及び自動詞+前置詞=他動詞的(句動詞)という事柄については習熟している必要あります。しかし、中学、高校で学ぶ英語にて、自動詞、他動詞、句動詞、文型などを学習しなかった方は、突き詰めると関係代名詞、関係副詞を納得することはできないという傾向にあると思います。
補足
分かりました!すごくよく分かってきました! つまり関係詞節の動詞(I ate the dinner he madeのmade)が目的語・補語(の名詞系)を 欲しているようなら関係代名詞、そうではなくてSVOCのどれでもなく普通なら カッコ[ ]で括ってしまうようなもの(副詞句)を動詞(he lives の lives)が欲しているようなら関係副詞、 というわけですね。 そして関係詞節の動詞が欲しているものが果たして目的語・補語なのか、それとも カッコで括ってしまう副詞句なのか、それを判断するのは動詞、動詞句に関する知識(句動詞!)である、 ということですね。 この解釈で合ってるでしょうか? なんだか中学の頃から謎だったところがスッキリしたみたいで感激です。 そしてnontittiさんのような方に当たったこの機会を逃したくないので、ずうずうしいのを覚悟で お尋ねします。ズバリこのように受験英語・TOEICを視野に入れて勉強する時、 これだ!というような文法書はありますでしょうか?もしオススメがあったら教えてください。 そしたらそれをモノにするまでバリボリ勉強します。 今、かつてなく英語へのボルテージが上がってます。