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逆接と譲歩
文法用語として、「逆接」と「譲歩」の意味のちがいがいまいちわかりません。意味関係をわかりやすく説明していただければ、と思います。
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この問題は、(1)文法的観点と、(2)論理的観点とに分けて説明しておく必要があります。 分かりやすく書くつもりですが、(1)の最後のほうに述べてあることが理解できれば十分です。 (1)文法的な観点から ◆逆接 →後続文の内容が、先行文の内容と異なる場合。 たとえば、 先行文をP、後続文をQとすると 「P しかし Q」 の関係になるもの。 便宜上覚えておくとよいのは、 接続詞としては but が、 副詞としては however が、「逆接」の論理関係を 表すということです。 ◆譲歩 →先行文 または後続文の どちらか片方が、自分のいいたい主張に相当し、 もう一方はその主張のひきたて役になる場合。 したがって、譲歩の文は、 メイン(主節)とサブ(副詞節)に分かれます。 たとえば、 Aが自分のいいたい主張だとし、 Xが譲歩節だとすると、 次のような構造を「譲歩」と呼びます。 (1)Xであることは認めるが、Aだ。 (2)確かに(一般的には)Xだが、Aだ。 (3)たとえXだとしても、Aだ。 (4)Xであるにもかかわらず、Aだ。 大ざっぱにいって 接続詞としては though/although/if/even if が、 副詞としては though/nevertheless 等が、 前置詞としては in spite of/despite が、 「譲歩」の論理関係を表すと考えてよい。 以上が、だいたいの原則です。 ◆「譲歩」は、「逆接」をより効果的な形に発展させたものだということができます。 (※その証拠に、逆接の論理関係を示す however は、譲歩の副詞節の代用として生まれたものです。) つまり、譲歩は広い意味で逆接の一部なのですが、文法的説明の際には、【接続詞 though / even if 等を用いて、主節・副詞節を区別するもの】、および【それに準じた論理関係のもの】を「譲歩」とよび、単なる「逆接」と区別しているのです。 ◆「譲歩」とは、相手の言うことをある程度認めた上で違いを主張したり、一般論を引き合いに出して「たしかに人々は○○と言うに違いないが、私の言いたいのは××である」という論じ方をすることによって、自分の主張をより効果的にアピールするためのレトリックなのです。 (2)論理的観点から (1)で述べたような「確かに○○だが、××」という意味をつくっている場合、but を用いた英文でも「譲歩」という場合があります。それは、次のような場合。 may ~ but ... She may hate him, but I like him. 「彼女は彼のことを大嫌いかも知れないが、私は 彼のことが好きである」 これは文法的には逆接ですが、意味関係について論じるときは便宜上「譲歩」と呼ぶことがあります。 同様の例に、 It is true SV~ , but SV... 「なるほど~ではあるが、…だ」 Surely SV ~, but SV ... Certainly SV ~, but SV ... 等々々…があります。 ※ご不明な点があれば、コメントなどでお知らせください。
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「逆説」とか「譲歩」っていう日本語自体が難しいですね。私は 小学生から英語を勉強していましたが、 「逆説」とか「譲歩」の文章を自然に覚えていました。でも、用語は知りませんでした。 それから、英語は社会や理科とも違って「逆接」と「譲歩」というような用語を厳密に識別する問題も 出ないはずです。 しかし、それでは答えになりませんので 説明します。 これは 2つ以上の節や文の相関関係を表すもので、 AとBがあるとします。この場合、AとBに相反性があり、ほぼ対等に置かれると BはAの逆接になります。 従って 対比にスポットが置かれます。 一方、譲歩は AとBが相反する要素を持ちながらも、 片方が妥協して もう片方と辛うじて両立の論理が成立 していることです。 分かりやすく 実例で示します。 He is clever,but his sisiter is silly. この文では 彼は賢ければ、彼の姉(妹)も賢いのが 自然な流れですが、彼は賢いけれど、彼の姉(妹)は 愚か というふうにコントラストをつけています。しかし、ウェートは 後者にあります。 次に He is happy although he is poor. この文では 普通は幸福と貧乏は相容れないものとしての前提があるのに、相容れないはずの2つが両立しています。ここでは メインは He is happyで、 he is poorがサブです。つまり、he is poorがさっきの前提の論理を貫けば メインはHe is unhappyになるんですが、he is poorが「譲歩」して He is happyを成り立たせているわけです。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 逆接というのは元々は日本語の文法で習った用語で、英文法ではあまり使わないのですが、果たして逆接に当たる英文法の用語があるのかどうか、も気になるところです。ひとまずお礼まで。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 少し問題解決の糸口をいただいたような気がします。とりあえず、お礼まで。