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異種個体群間の相互作用について
問題集を解いていて矛盾?を発見しました。 (1)の問題はある地域に生活する生物群集において、異種個体群間に 捕食・被食の関係が成り立っているとすると、その2種の個体数の 変動を表すものとして正しいグラフを選べ、というものでした。 正解は被食者の数が増えると少し遅れて捕食者の数も増え、 被食者の数が減ると少し遅れて捕食者の数も減るという、 ロトカとボルテラが表した周期的な変動のグラフでした。 しかし、その次の(2)の問題ではビーカー内でミズケムシとゾウリムシを 飼育したところ、ロトカ-ボルテラモデルのグラフにはならなかったとあります。 それはビーカー内でミズケムシがゾウリムシを食い尽くして絶滅させ ミズケムシも食べるものがなくなってやがて絶滅するということで 納得できたのですが、問題文には「自然界においてもこのモデル (ロトカ-ボルテラのグラフ)のように変動することは少ない」とありました。 そうなると、(1)の答えと矛盾するのではないか?と思いました。 学校では(1)のように習い、「自然界は範囲も広いし、食い尽くされることは ないんだなぁ」と納得していましたが、”自然界でもそのような 周期的な変動をすることは少ない”とあるので、どちらが正しいのか分かりません。 (1)の問題では他のグラフはすみわけなどで共生したグラフなどで 選びようがないのでそのグラフを選ぶことができましたが、 そのグラフとともに「両者が絶滅するグラフ」が選択肢にあったら どちらを選ぶのがいいのでしょうか。 よろしくお願いします。 ちなみに(1)の問題のほうが(2)の問題よりもやや簡単なレベルです。
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- suiran2
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ロトカ・ボルテラ(Lotka-Voltera)方程式は,あくまでも死亡率や被食率等を一定の条件にし,他の条件を排除した数学的モデルです。 現実では,様々な要因が複雑に絡み合っています。被食者のエサも増減を繰り返しますし,気候も変動します。例えば,東日本におけるシカの増減で一番大きな要因は冬の積雪量です。積雪量が多いと餓死して死亡率が高くなります。 ビーカー内でのゾウリムシとミズケムシの変動も,3種類のグラフが描けます。 (1)ゾウリムシの隠れるところが無く,ミズケムシに食べ尽くされ,共に絶滅するケース。 (2)ゾウリムシの隠れるところがあり,ミズケムシがゾウリムシを食べることが出来ず,ミズケムシが絶滅するケース。 (3)一定間隔で少量のゾウリムシとミズケムシを加えるとほぼロトカ・ボルテラ方程式に近づくケース。これは絶えず動物が移動している事を考えたら一番現実に近いケースと思います。 おそらく以上のことを知っていれば,正解を間違わないように出題されるはずです。
お礼
よく分からず仕舞いでしたが、ご回答ありがとうございました。