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母を扶養に入れる場合・・・
73歳になる一人暮らしの母がおります。 現在の状況は・・・ ・足に4級の障害があり ・年金収入は年額約100万円 ・父の遺族年金は約50万円程度 現在兄の扶養に入っていますが、実際のところ母への送金は行っておりません。おそらく数年前扶養に入れる頃に送金の証拠を作る為、母了解の上で作成した母名義の口座に何度か送金しては自分で引き出していたのだと思います。ちなみに母は一度も仕送りを受けていません。立派な脱税だと思うのですが、恥ずかしながら妹という立場上なかなか言えずに今日に至ってしまいました。 最近兄が「母との同居は今のところ考えられない」と言い出しました。 そこで母に少しでも送金してあげたいと思い、母を私の主人の扶養に入れようかと考えています。 正直我が家も経済状況に余裕はなく、この様な考え方で良いのかどうか分かりませんが、送金額は控除で浮く税金相当額を月割りにした額になると思います。 (我が家) 年収は550万円 私は働くため来年から扶養を抜けることになります 子供2人の4人家族(他に扶養はなし) 母の扶養手当はつかない (兄宅) 年収約800万円 奥さんは扶養内で就業 子供1人の3人家族(他に扶養はなし) 母の扶養手当はつくようです さてこの様な場合、今まで通り兄の扶養に入れておき相当分を母に送金してもらうことを依頼するか、我が家の扶養に入れ送金してあげるか、どちらを選択するのが良いでしょうか?又、実際の金額はどの程度になるでしょうか? 兄とはしっかり話し合いの場を持ちたいと思っていますし、全く理解のない兄ではありませんので、どちらも可能だと思います。 ですが、正直兄には腹を立てております。 もし予想に反して兄が今まで通り送金はしないのに扶養に入れておきたいというようならば、脱税ということで税務署は動いてくれるのでしょうか? その点も解答いただけると有り難いです。
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家族を扶養できるかどうかという条件には以下のものがあります。 1.6等親以内の親族、3親等以内の姻族などであること 2.生計を一にしていること 3.その方の年間の合計所得が38万円以下であること 4.ご親族の中のどなたかの青色や白色申告の際の専従者となっていないこと などです。 http://www.taxanser.nta.go.jp/1180.htm (1)は当然クリアするとして他の条件を吟味してみます。 ご質問の文章以外に収入がお母様にないものとしてます遺族年金は非課税ですので所得には算入しません。それ以外の年金が雑所得にかかるものとして下記のサイトより所得としてはゼロであることがわかります。 http://www.taxanser.nta.go.jp/1600.htm (4)も問題ないものとして生計を一にするかどうかの判断が残ります。 別居の場合「生計を一にする」とは実態としての生計同一関係で判断します。生活費の大半を負担するとかならまず成り立つ関係でしょう。さらに実際上日常的に身の回りのお世話をするとか頻繁に食事を作って一緒に食べる機会をつくるとか、週末には一緒に過ごすとか医療費の負担をするとかの実態があれば、扶養とされても問題になるケースはありません。その実体的な関係をお兄様と質問者様とどちらがつよく持っているのかということで決まると思います。扶養控除は二つに分けることはできませんのでよく話し合ってください。 http://www.taxanser.nta.go.jp/1180_qa.htm#q1 税務署はよほどのことがなければそういう細かいところまで調べませんし調べてもわからないでしょう。ただしお兄様との間で扶養関係を巡って法的なトラブルになった場合はお金はどちらが出しているかというえげつないところから話ははじまるはずです。(親名義の口座を作って自分で入出金するなどはあまり意味があるとは思えませんが) ですのでお一人の方を兄弟2人の納税者が同時に扶養控除の対象にしているとかの事実がなく、生計同一関係が実態として存在すればお母様を扶養に入れても問題はないものと思います。 生計同一関係を無視してお金の面だけで考えるとお兄様が扶養された方が有利と言える可能性があります。日本の所得税は累進課税でして所得が上がるほど税率もあがります。所得税では税率の分岐点の一つが330万円、地方住民税を構成する県民税の所得割では700万円(これは関係ないですね)、市民税では200万円というラインが関係してくるものと思われます。 http://www.taxanser.nta.go.jp/2260.htm http://www.housemate.co.jp/own/kakutei3.html お兄様の扶養状況やほかの所得控除がはっきりすれば確実にわかりますが、お兄様の方がお母様を扶養する節税効果は可能性として高いと思われます。 <お兄様> 収入800万円→所得600万円 所得税では扶養控除等と基礎控除→114万円 社会保険料控除、生保控除→仮に85万として 600万-(114万+85万)=401万円(課税される所得金額) となりこの「課税される所得金額」に対応する税率は2割です。 <質問者様> 収入550万円→所得386万円 所得税では扶養控除等と基礎控除→114万円 社会保険保険料控除等→仮に55万円として 386万-(114万+55万)=217万円(課税される所得金額) となりこの「課税される所得金額」に対応する税率は1割です。 お母様の扶養控除が与える効果は二つのご家族で倍違うということになります。(地方住民税ではちがわない可能性が大きいですが)別居の老親で障害者手帳をお持ちの場合48万円+27万円=75万円となり約2割(計算例では全額2割ではない)の税額の影響となり、現制度下の定率控除を加味しても住民税と併せて最大15万円強ほどの税額減プラス扶養手当がお兄様の手取りに与える影響となります。 では質問者さんのおうちの扶養とされた場合ですが、税額のみの所得税住民税あわせて最大で9万円ほどの手取りの増となります。それぞれの額は今後定率控除が段階的に廃止されるに伴って2割弱ほど大きくなります。 ですのでお兄様のおうちでお母様を扶養された方が、税額や手当だけでいうとその効果は倍以上大きくなります。しかしこればかりは扶養の実態が伴うことが一番重要なことですし、なによりもお母様は自分の扶養のことでお子さんたちが対立することに心を痛めることにもなると想像しますので、ここに寄せられた皆さんの回答をご兄妹でよくお読みになり当事者同士で話し合って円満で禍根を残さない解決をされることが一番かと思います。 ここであげた計算はあくまで一例です。ふた家族ともサラリーマン家庭としていますが自営業だったり、所得控除の内容が想定したものと違うなどすれば大きく結果は変わってくることをお知りおきください。 >脱税ということで税務署は動いてくれるのでしょうか? そこまではいきません。気づかずに二つの家族で親御さんを扶養に入れていたという例は多いので事務的に「修正申告してください」という通知がくるだけです。それをせずに置くと最終的には調査の上で更正処分となり強制的に申告内容が変えられますが、それくらいのことで脱税とは言えません。ほとんどは当事者同士で話し合って修正申告に判を押してそれで終わりです。私が新聞で読む限り「脱税」とされるのは税額で1千万円が最低です。それ以上でも申告漏れとされることも多く、内容から見てどうして脱税事案にしないのだろうと不思議に思える例も多いのです。 ご兄弟でもめて話を税務署に持ち込むのはあまり得策とは言えません。
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- todoroki
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お兄様の行為は脱税だと憤慨されているようですが そういうのは脱税というより節税、よくあるケースのようですよ。 というのも、私も両親を田舎に残して東京住まいです。 一緒に暮らしてないんだから扶養に入れるなんて思ったこともなかったのですが 先日帰省した折、税務署員のいとこから扶養に入れてはどうかと言われました。 一緒に暮らすとかそんなの関係ないとあっさり言われ うちの祖母は長男である私の父と変則的ながら同居をしていたんですが 近くに住んでいる次男である叔父の扶養家族に入っていたそうです。 詳しい仕組みについては不勉強なのでわからないのですが 税金のプロである人間の言うことなので間違いはないと思います。 さて、ここからが問題なのです。 5年前にさかのぼって申告できるから30万円くらいはもらえると言われ 思わずその気になって、父に相談してみました。 そうしたら父は意外なことを言い出しました。 別におまえの扶養に入るのはかまわない でも、東京に住んでいる娘の扶養家族になるということは この町に住む人間として認められなくなる 前に町内会の世話役をやっていたときにそういう老人がいたけれど 市民じゃないので市から支給されるはずのごみ袋がもらえなかった 市から支給されるごみ袋でしかごみ出しができなかったから(今は違いますが) 遠方の子供の扶養になったせいでその人はごみも捨てられない状態になり 世話役として苦労したと言うのです。 現在、母が病気なので、市から受けられるはずのサービスが受けられなくなったら困る それがきちんと保証されるのなら、いつでも扶養に入るよと。 ですから、pianochanさんのご質問を拝見して、そのことが気になっていました。 どちらの扶養に入れるかはご兄弟で話し合って決めればいいと思いますが pianochanさんがお近くに住んでいらっしゃるのに対しお兄様は遠方とのこと。 居住されている地域の福祉サービスが受けられなくなっているのではないですか? 老人会のお誘いがないくらいは別にかまわないけれど たとえばヘルパーさんの派遣が受けられないなどの不利益をこうむることはないのでしょうか? 書類の上ではお母様は関東にお住まいになっているんだと思いますので そちらの方の福祉の恩恵にあずかれるというのが筋だと思いますが 実際に居住していないことはすぐにわかりますから 現在、お母様はどこからもサービスを受けられない格好になっているのでは? 詳しくはいとこに確認しようと思いながらその機会がなくて 結局両親を扶養に入れるのはあきらめました。 少々の還付金より手厚い福祉の方が両親のためになると思ったからです。 もし私の父の言うとおりだったら いくらメリットが大きくても、遠方のお兄様の扶養になっていることは お母様にとっては不利益でしかないはずです。 仕送りの件はとりあえずおいておいて(絶対にもつれますから) お母様が住んでいる地域の人間ではないとみなされてしまうというデメリットを話して pianochanさんの側の扶養にしてくれるよう頼んでみた方がいいのではないでしょうか。 詳しくは税務署でも教えてくれると思いますが 市の福祉窓口なんかでも相談に乗ってくれると思います。 どっちに入れれば得かなんていう、お金の問題ではありませんから。
お礼
>書類の上ではお母様は関東にお住まいになっているんだと思いますので・・・現在、お母様はどこからもサービスを受けられない格好になっているのでは? 住民票は母宅です。同居申請ではなく別居申請です。 デメリットとしては公共施設の入居など収入による減免措置があるような場合の影響ではないかと考えられます。お書きのゴミ袋の件ですが、もし本当に「ゴミも出せない」となると、遠隔地に住む親の扶養に入っている学生は居住地でゴミも収集してもらえないということになります。又、市から配給されるゴミ袋の量を超えて出すことは出来ないということにもなります。通常はゴミの量が無料配布分を超えた場合は自費で購入し出すことが出来ます。現実的にはちょっと考え難いことではないでしょうか。 母は今のところ全く影響なく過ごせています。 >一緒に暮らすとかそんなの関係ないとあっさり言われ 確かに一緒に暮らすのは関係ありませんよね。 ただ母にしてみれば会う度に「いずれは一緒に住もう」と言う兄と義姉に期待しているようでした。実際母の口から「いずれ世話になるのだから」という言葉を何度聞いたことでしょう。私も「そう言ってくれているのだから」という気持ちで兄の身勝手な節税対策に何も言わずにきたわけです。 ところが結局はこの始末です。母も「こんな事なら今まで世話になってきたあなたの扶養に入ってれば少しでも役に立てたのに、ごめんね・・・」と涙ながらに言いました。 もちろん私は自分のために扶養入れようなどとは考えておらず、その節税できた分だけでも母にあげたいのです。とても苦労して私達を育ててくれた母ですから。 母は借家住まいで月数万円をその少ない年金から支払っています。生活は本当にギリギリです。 恥ずかしながら我が家の家計では月約1万円を母との食事や娯楽に遣うのが精一杯なので、もう少し何とかしてあげたいと思っていますが、なかなかこのご時世でお給料も増えずに困っています。 一緒に住むのは関係ないですし節税対策もいいですが、やるべきことを何もせずして利益だけを得ようとする行為は許せません。 お忙しい中、長いお時間をさいていただきましたこと、非常に感謝しております。 また、母のことを一番大切に考えた上での回答をくださりとても参考になりました。本当に有難うございました。
お礼
温かく、又かなりな時間をさいてお答え頂きましたことに心から感謝いたします。 >別居の場合「生計を一にする」とは実態としての生計同一関係で判断・・・その実体的な関係をお兄様と質問者様とどちらがつよく持っているのかということで決まると思います 「生活費の大半や医療費の負担」という条件はどちらの家庭にもあてはまりません。 約10年前に兄が関東に転勤になってからというもの、母の通院や入退院、日頃の世話は全て私がしております。兄は年に2度ほど家族で遊びに帰ってくる程度です。愚痴を言うのは自分でも情けないですが、母親が3ヶ月も入院しているというのに兄が帰って来たのは2、3回。奥さんはたった1回お見舞いに来られただけでした。航空会社勤務ですので飛行機代は無料です。「実家のお稽古事では頻繁に帰るのに、うちの母の為には帰らないの?」なんて思ってしまって・・・いけないですね。でも何となく母が利用されているだけのようで悲しくなります。「いずれは一緒に住もう」と言っていた兄から「同居できない」と聞かされ、母もかなり落ち込んでいました。残念ながら我が家では経済的には上手く助けてあげられないようですが、今まで通り心と生活面の支えになってあげたいと思います。 母の扶養に関しては兄の方がメリットが大きいようですので、切り出し難いですが、よく相談してみようと思います。 とても分かりやすく教えて下さり本当に有難うございました。