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地すべり地帯の土工の考え方について
地すべり地帯での水路の設計をしている者です。 水路に付帯施設(道路、排水)を設けるためには、切土・盛土が避けられない状況です。この場合、地すべり地帯という前提で考えたとき、切土をして一定幅を確保するのか盛土をして一定幅を確保するのか、どちらを優先するべきでしょうか?よろしくお願いします。
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地滑り地形はその土質や想定規模をどう考えるかによって計画が難しく、質問内容では判断出来ません。 しかし常識的に考えると、 1.地滑り地の横を通る道路として考えた場合は、切土では地滑りを抑止いるであろうと思われる地山を取り除く可能性があるため、盛土が前提となります。 2.地滑り地内に道路を造るのであれば、分かりやすく言うと円弧滑り等の範囲内であるならば切土の方が望ましい程度(上載過重が軽減されるから)で、この場合も小規模崩壊に配慮した法面勾配が必要となります。しかしながら、地滑りが起きればどんな施設も災害に遭う可能性があるため、盛土であっても結果は同じです。 総合的には、1)前段にて地滑り地帯を避けられないのか? 2)本当に地滑りが懸念されるのか(頻繁に起きているのか)の総合判断により対処すれば、概ねの方針は出るかと思います。計画対コスト、安全性の比較ですから、ベストが必ずしも一番良い計画とは限りません。
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- oosaki
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地すべり地内のどの辺に水路を造るのでしょうか。 地すべり区域の頂頭部なら切土優先で、末端部なら盛土優先が理にかなっていると思います。 (ただし、一次すべり・二次すべり・三次すべりなど小すべりブロックに注意してください) 水路の付帯施設で道路や排水を造るとは、ちょっとイメージが浮かびません。もしかして、水路を施工するための搬入出路(工事用道路)でしょうか。排水とは、水路が完成するまでの既存の小河川の切り回しでしょうか。要するに、一時的な仮設設備だと思いました。 これを前提に、搬入出路なら大きい切土を避けることができれば(地すべり地内では、大きな地形の改変は好ましくない)、そう神経質になる必要はないと思いますが。それと、特装車(キャタピラ車両)やモノレールなどが使用できれば、多少凹凸は問題ないと思います。 切り回しの排水なら、水替え(ポンプ排水)で対応できないほどの水量なのでしょうか。 仮に、新潟中越地帯などの様に、活動中又は不安定な地すべり地帯なら、上記はあまりお役に立たないかもしれません。降雨や融雪期に、変化が見られない地すべり地帯限定です。 ちなみに、砂防・地すべり技術基準(案)などは当然御存知ですよね。 詳しい状況が不明なので、この程度しか答えられませんが、何かのヒントになれば幸いです。
どちらを優先するかとの質問でしたね。 回答は、水路の位置の土質ごとに、変える。という私見です。ボーリングは必要ではないでしょうか? 水路の利用目的とか砂防ダムが同時施工できるとか、その沢の水系とか、いろいろ要素がありますし。雨量の多い地域か否かも関係ありそうだし。 普通は、土木コンサル会社が、設計されると思いますが。 (さきほどの続きです。)
全くの素人の発言です。 砂防法の標準規格勾配よりかなりゆるく斜面を作り、切土底盤をのこぎり上にカットして盛り土の落下ずれ摩擦を大きくして、少ない盛り土で、設計形状を作り、工期の余裕期間を養生しながら盛り土を絞めて、切土に向かって落下防止くいを打ち斜面のところどころに、砂防規格より多く水平水抜きU字構を走らせ、時間あたりの落下土量に合わせた、水平面をU字構位置に作る。 表面は、必要に応じて、盛り土落下防止用の種吹き付けご、金属ネットとコンクリート吹き付けをする。 以上の設計を多面ボーリング調査データをもとに、設計すると良いのではと思います。 切土の方が、一般的に強度がありそうですが、ボーリング調査をすると、軟弱土盤が設計位置にあるなら、さらに切土して、盛り土加工するとか、土質調査によると思いますが、如何でしょうか? 以上、素人の浅はかな考えでした。