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「焦りもなくはなかった」のニュアンス
いつもお世話になっております。 「焦りもなくはなかった」はどんなニュアンスなのでしょうか。下記は勝手に推測したニュアンスが違っている二つの書き方です。もしかしたら間違っているかもしれません。意味が変わらないように書きかえていただけないでしょうか。宜しくお願い致します。 1.焦りがなかったというわけではない。 2.焦ってたまらなかった。 日本語を何年間も勉強していますが、まだまだ文章がうまく書けません。質問文の中で不自然な表現がありましたら、それも併せて指摘していただければ助かります。 宜しくお願い致します。
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日本語に限らずおよそ否定表現文は分かりにくいと決まったものですが、増してはそれが二重否定になったり、係り結びの関係が取れ落ちていたり、あるいは"すこしも""まったく"といった否定程度を判別させてくれるガイドの副詞が付けられていなかったりすると、もはや殆んど読み手側の恣意に任されかねない恐れが生じます。 そして、本心を露骨にしたくない文章においては、そんな複雑にして曖昧きわまりない表現を駆使することで、実はそっと本音を紛れ込ませたりチラリと本心を垣間見せたりするような、いわば仕組んだ曲折表現も少なくありません。 したがって、書き手がわざと曖昧さを目指したこのような文面を、読み手側がいわば解釈するのは困難なわけですが、そこは承知でそれなりに挑んでみたいと思います。 1.「なく<は>ない」 ないことを、格助詞「は」が受けて強調し、更に打ち消しの表現に繋げているので、ここでは「ないではない」であり、まずはある、確かにあるの意味ととれる。 これが「なく<も>ない」→ないでもない。(少しは)ある、おそらくある…とはニュアンスが異なるところでしょう。 2.「焦り<も>…」 肯定の表現上では「焦りだって」「あせりすら」といった類例暗示でしょうが、この否定文においてはむしろ詠嘆的強調のニュアンスで「確かに焦りが…」と取れそうです。 以上から、このくだりだけでも、実際のところ焦りがかなり募(つの)ったトーンとも読み取れます。 ですから、「1.焦りがなかったというわけではない。」といった格助詞を<が>に替えては「焦りが少しはあった」「焦りもあった」の意味ぐらいにトーンダウンしてしまうでしょう。 では、「2.焦ってたまらなかった。」の方かと言われれば、補助的表現としての副詞がないためもあって、さすがにそこまでは決め付けるわけに行かないと思います。 そこで更に前段の文章を見ると、まず過去からして「ユーザーがまずまず」まで顧客開拓に努力したにも関わらず「売上そのものはなかなか上がらない」という厳しい現実。今をみても「あの手この手で営業活動をしていた」それなのに「小さな商談が決まるだけの日々」といっていますから、創業時からの大変な努力が報われず、今もまとまった商売が成り立たず、最低の損益バランスも覚束ないし、今までのストックが残っている内はまだしも徐々にストックが目減りし、いつしか先行きが見えなくなる不安──すなわち、これぞまさにこれからに対する「焦り」の募り具合がヒシヒシと感じられさえします。 それを敢えて「焦りもなくはなかった。」とばかりダンディズムというか痩せ我慢なのか、ここは曖昧表現にして、じつはそっと先行き不安という<焦りの色が隠せない>心境が吐露されていると思います。これは、実は読み手である私自身の現状もまた問わず語りに反映した結果なのではありますが…。 したがって択一ならば、文面全体からして1.よりは2.の方を私は選びます。 「2.焦ってたまらなかった。」では、焦りで堪(たま)らない、焦りが高まるばかりとか、焦って焦ってしょうがない、焦りの色が濃くなって行く、といった言い方もあるでしょうか。
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- baihu
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否定は、部分否定や全部否定、二重否定などがあって、少しの違いで意味が変わってしまうため、注意して読まなければなりませんね。 この場合、部分否定で1が正しい理解です。 ちなみに、2の意味になる文例は、「焦らないはずがなかった」「焦りがないわけがなかった」などです。 > また、「焦りもなくはなかった」の意味と変わらないようにほかのネーティブな書き方も教えていただければ助かります。 同様の意味を表す文には、以下のようなものがあります。 「焦りがなかったと言えば嘘になる」 「確かに焦りはあった」(否定を使わない言い方です) それから、ご質問の文章には、特に不自然な表現は見つかりませんでした。勉強、がんばっていらっしゃいますね。
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返事が遅くなってしまって、申し訳ありませんでした。 早速のご返事本当にありがとうございました。ほかの言い方もたくさん教わりました。大変いい勉強になりました。本当にありがとうございました。
- shangyan
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こんばんは ここでの「なくはない」とは、「『ない』とは言えない」ということです。 「~も」は、何か他のものもあることを暗示させます。 「カレーライスも好きだ」と言えば、他にも好きな食べ物があることがわかります。 ここでは「あせり」以外にも何かあると暗示させることで、「あせりがあった!」という断定的な表現を避けて、婉曲に述べるために使われていると思います。 1に近いですが、「焦りがないというわけではなかった」が近い表現だと思います。
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いつもお世話になっております。 返事が遅くなってしまって、申し訳ありませんでした。早速のご返事本当にありがとうございました。理解しやすくて、本当にいい勉強になりました。
- pon__11
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No.5さんの《わざわざまわりくどい言い方になっているのには、ストレートに「焦りがあった」とは言いたくない微妙な心理が働いています。》というのはとても良い表現だなと思いました。 あとは皆さんとほぼ同感で、2.の意味は少し遠いように感じます。 これは個人的な感覚ですが、単純に数字で表すと ・焦った(10とする)→・焦らなかった(0とする) →とも言い切れない(また5か6ぐらいまで上がる) という感じでしょうか。 付け加えて、同じようなまわりくどい例をあげるとすれば ・焦りがなかったと言えば嘘になる。 というのもあります。 焦り度合いはかなり弱くなりますが。
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返事が遅くなってしまって、申し訳ありませんでした。 早速のご返事本当にありがとうございました。いい勉強になりました。
- mizuki_h
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補足されている文章を踏まえた所で回答させて頂きます。 1.今年になってユーザーの数はまずまずの状態になった →去年よりユーザーの数が増えて、「最高によい」状態とは言えないが、「悪くない」程度の状態にはなった。 2.しかし売上そのものはなかなか上がらない →しかしやはり期待していたほどの売上は上がらない。 3.あの手この手で営業活動をしていたが、小さな商談が決まるだけの日々 →いろいろと思いつく限りの営業活動をしたにもかかわらず、大きな商談1つで一気に売上が上がるということもなく、小さな商談が複数決まるだけで、目立った売上の伸びはない。 4.焦りもなくはなかった →出来る限りのことをしているにもかかわらず、成果が出ない。 成果が全く出ていないわけではないので、ひどく焦っているということはない。 しかしだからといって全く焦っていないわけではない。 という感じでしょうか? だから1と2のどちらが正しいか、と言う質問には「1の方が正しい」と言えるでしょう。 「焦りもなくはなかった」を意味を変えずに他の表現で表すと、上で書いている 「ひどく焦っているということはない。 しかしだからといって全く焦っていないわけではない。」 でしょうか……。 余計に分かりにくくなった気もしますが(^^; あと、質問文で 「下記は勝手に推測したニュアンスが違っている二つの書き方です。」 とありますが、 「下記は(私が)勝手に推測した、ニュアンスの違う二通りの書き方です。」 の方が私としては分かりやすいです。 せめて「推測した」のあとに「、」を入れて頂くと分かりやすかったかも知れません。 続けて「ニュアンスが」とあったので一瞬どこで文章を区切って良いのか悩みました。 (最初は「推測したニュアンスが」と続けて読んでしまいました)
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いつもお世話になっております。 返事が遅くなってしまって、申し訳ありませんでした。 早速のご返事本当にありがとうございました。一つずつご丁寧に説明していただき大変いい勉強になりました。本当に助かりました。ありがとうございました。
- millennium-man
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「焦りもなくはなかった」 「なくはなかった」というのは二重否定で結局は焦りが あたことになりますがかなり弱い意味になります。 すなわち「他のこともあったが少しは焦りがあった」という意味になります。 1.焦りがなかったというわけではない。 この文は「が」と「も」の違いだけで表題の文と全く変わりません。 2.焦ってたまらなかった。 「~てたまらない」という言い方は自分を抑えることができないのですから、言い換えますと「焦りを 抑えることができなかった」のようになり、かなり強く焦っていたということになります。
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- gugestyper
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これは「~ないこともない」 つまり、『ないことの否定』の過去文ですが、 『ないことの否定』イコール『あること』だけではなく、 そこに「すこし」(a little)というニュアンスが加わります。 わざわざまわりくどい言い方になっているのには、ストレートに「焦りがあった」とは言いたくない微妙な心理が働いています。 そんな訳で 正解は1です。
お礼
いつもお世話になっております。 返事が遅くなってしまって、申し訳ありませんでした。 早速のご返事本当にありがとうございました。「すこし」(a little)というニュアンスが加わりますね。いい勉強になりました。
- ymmasayan
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1で結構です。
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- popo-tantan
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1の方だと思います。 「焦りが無い」ということが「無かった」訳ですから。 すごく焦っていた訳でわないけれど、少しは焦っていた・・・というカンジでしょうか。
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- spinuch
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質問の意味がイマイチ分からなかったんですが、要するに、このほかにどういう日本語で表現すればいいの?ってことでしょうか。その場合なら... 1.焦りがなかったというわけではない。 ↑ これはどういうシチュエーションなのでしょうか? 日本語的には理解しがたいですね。 ”チョット焦った”ってことですかね? 2.焦ってたまらなかった。 ”とても焦った。” ”むちゃくちゃ焦った” こんな感じでどうでしょ?
補足
早速のご返事ありがとうございました。理解しにくくて申し訳ありませんでした。補足させていただきます。 この一文はこんな段落の中にあります。「今年に入りユーザーの数はまずまずの状態になったのだが、売上そのものはなかなか上がらない。あの手この手で営業活動をしていたが、小さな商談が決まるだけの日々。焦りもなくはなかった。」 私は最後の一文「焦りもなくはなかった」の意味がうまく理解できません。とくに、「も」と二重否定のニュアンスはうまく把握できません。文1と文2は自分で推測しながら書いた意味です。文1と文2の意味が良く理解できて、異なっているところも理解できます。自分のこの二種の理解は「焦りもなくはなかった」のニュアンスと合っているのかどうか伺っていたわけです。 また、「焦りもなくはなかった」の意味と変わらないようにほかのネーティブな書き方も教えていただければ助かります。
- -AKIHIRO-
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焦りもなくはなかった →焦りも無いという訳ではなかった という意味だととると、 少し焦りもあった。 けれど、とても焦っているというわけでもなかった。 という風に(私は)解釈しましたが… 1か2かで言うと、1の方だと思います。 文脈にもよるかもしれませんけど…(・・;)
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