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焼戻し

油焼入れしたいのですが, 焼戻しも油でおこなうべきでしょうか? お願いします.

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  • tika
  • ベストアンサー率49% (54/109)
回答No.2

材料と機械的性質若しくは使用用途が分からないとアドバイスできません。補足ください。 焼戻しを含む熱処理は多種多様で一概に判断できないのです。先ず、材料やサイズ、機械的性質が分からない事には焼入れも出来ません。 一般的な鋼の場合、焼入れした鋼は焼入れ効果によっ必然的に内部応力(内部ひずみ、残留応力)が発生します。この内部応力が脆さの原因でさらに表面部に張力として作用している時が破損しやすいのです。 焼入れした状態は硬いけど脆い性質があります。そこで焼戻しが必要になります。 多少の硬さを犠牲にして内部応力の除去を目的とする場合は低温焼戻しで空冷で十分となります。 逆に靭性(粘り強さが欲しい場合)は高温焼戻しで強制ファン(扇風機等)になります。 ここで勘違いして欲しくないのは合金鋼などの材料の場合は焼戻しにおいて焼戻し脆性(ある一定の温度域で衝撃値が著しく下がる事)が発生するのです。その領域は早く冷やす必要があります。 一概にどの程度とは言えません。サイズにより冷え方が違いますし表面は冷えても内部は冷えきれていない場合があるので諸条件を満たした冷却方法が必要になるのです。 PS:熱処理文献は乏しく又難しいので簡単に説明しましたが難しいかも知れませんね。^^;熱処理を行うには材料学の知識が必要になります。参考までに・・・

KAKUHAN
質問者

お礼

tika様ありがとうございます. 返事の方,大変遅れまして申し訳ございません. 自分は,大学院生で研究に取り組んでいます. どう書いたら上手く伝わるか考えていて,そんな中 この質問後,先生にもアドバイスをいただきまして,また手助けも受けまして,熱処理をしてみました. 成功した(?)と思います. ここで自分の質問に答えていただいたtika様 はじめ,みなさま本当にありがとうございます. みなさまの貴重なお時間をさいてまで, 大変詳しい回答,本当にうれしく思います. 今後も,わからないところ質問にさせていただきますので,この未熟な自分にお力をおかしください. 本当にありがとうございました.

その他の回答 (2)

noname#8561
noname#8561
回答No.3

こんばんは。 ちょっとあけていました。前の質問の流れ、拝見しなおしました。 焼入れは成功したんでしょうか?(焼割れがなかったでしょうか?あった場合は1から作り直しです) SKDの耐摩不変鋼(SKD3、3●)(SKD1、1●)(SKD2、2●)ですか? 150度から200度が指定されてますよね。 個人で出来る範囲、身の回りの物として・・・、もちろんプレス、鍛造しないで完全焼入れして見たとして。 植物油でも大丈夫だと思います。(エコナとかは使わないでね^^;) 形状、焼入れ、冷却速度等によって、素材の組織が大分違うので、一概に言えませんが・・・、 一例として・・・(人間が手に持てる道具の範囲?・・・あまり大きくないと言うことで)、180度付近で10~30分かな・・・(保温時は良く拡販して油の温度差を減らします)。 温度計は、料理用でてんぷらに使う0度~200度が測れるデジタル温度計が便利です(1500円くらい)。終了後は外に出して空冷です。 幾つか同じような物(サンプル)を条件を変えて作って試して目的に合った性質になったか確認すると安全です。 今回の一連の質問から、個人的な目的のように思えますし、熱処理は初めてだと思います。専門的な要素は大分抜きました。卓上の空論より、実践第一だと思います。深く考えてもしょうがない部分が大きいです。 誰でも最初は初心者です。私もラボに居たときは専門知識が実演で一致しないので苦労しました。 この分野は、専門諸氏も失敗の連続だし、思考錯誤の連続なんです。 合金設計、炉内雰囲気、均熱(質量効果など)、脆性・・・残留応力の除去、形状の問題・・・等の克服。そのために、今でも特殊焼入れの研究が日進月歩でなされています。 また、ソルトバス(#1さんの言う塩)での熱処理も塩の様々な問題、混合比、事後の処理までが大変なんです。 部品、ダイス等のプロトタイプが作られるときは、まず理論、諸設計はもちろん、同じ鋼種から幾つもサンプルを作って、目的に合った熱処理方法を見つけるんです。 ですから、まず幾つも失敗を恐れず、トライして見るのが一番です。設備をそろえると成ると、個人が出来る範囲でも大変な出費です。設備がそろっても、操作の仕方でムラが出来ます。 私が個人的に行う場合は、やっぱり実務とかで経験した「勘、経験」をフル活用です。炉、塩浴槽、鉛浴槽も中古や自作、温度計も最小限(高いんで)です。 焼入れは0コンマの世界、段階的な保温管理、神経質な熱管理が必要だし、焼き戻しも同じ事が言えます。(手で触れられないと言う事も言えます) まず、焼入れして見たり、戻して見たり、それらをハンマーで割ったり、曲げたりして慣れ親しむ。サンプルを幾つも作り(最低端切れとかで実験して)、「鋼ってこんなもんなんだ~」と言う体験、経験をして見てください。それから材料学、熱処理の本格的な勉強は遅くないかと・・・。いくら設備がそろっていても、最後は経験、勘が大事ですから・・・ね。

KAKUHAN
質問者

お礼

R-TANAKA 様ありがとうございます. お久しぶりです.何度も自分の質問に回答していただいて ありがとうございます.大変詳しい回答ありがとうございます.自分の不安な心に大変助かっています. 前回答のお礼にも書いたんですが,熱処理してみました.戸惑っていても仕方ないことを,R-TANAKA 様を はじめ,先生からも言われまして,実行しました. 成功(?)と思います. 今後も,わからないことを質問しますので, ご存知でしたら,何でも結構です,お時間のあいたときにでも教えてください. 自分には,大変こころ強いです. 本当にありがとうございました.

回答No.1

焼き入れは急冷、焼戻しは緩冷が基本だと思います。 普通は灰などに埋めて緩冷するようです。 ナイフを作ろうと資料を集めていますが、その資料では「ガスレンジの中でそのままさめるまで待つ」と有ります。 なお、仕事で出入りしている熱処理業社では塩水(塩化ナトリウムとはまったく違う塩)で焼きなまししてます。 材質や目的によって焼入れ、なまし条件が異なりますので文献にて調べた方が確実でしょう。(焼入れも油が良いとは限りませんし、どんな油でも良いと言う訳ではないようです) あまり参考にならなくてすみません。

KAKUHAN
質問者

お礼

bathbadya様ありがとうございます. 自分の目的にあったものを 文献から探すことがやっぱり大切ですね・・・

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