材料と機械的性質若しくは使用用途が分からないとアドバイスできません。補足ください。
焼戻しを含む熱処理は多種多様で一概に判断できないのです。先ず、材料やサイズ、機械的性質が分からない事には焼入れも出来ません。
一般的な鋼の場合、焼入れした鋼は焼入れ効果によっ必然的に内部応力(内部ひずみ、残留応力)が発生します。この内部応力が脆さの原因でさらに表面部に張力として作用している時が破損しやすいのです。
焼入れした状態は硬いけど脆い性質があります。そこで焼戻しが必要になります。
多少の硬さを犠牲にして内部応力の除去を目的とする場合は低温焼戻しで空冷で十分となります。
逆に靭性(粘り強さが欲しい場合)は高温焼戻しで強制ファン(扇風機等)になります。
ここで勘違いして欲しくないのは合金鋼などの材料の場合は焼戻しにおいて焼戻し脆性(ある一定の温度域で衝撃値が著しく下がる事)が発生するのです。その領域は早く冷やす必要があります。
一概にどの程度とは言えません。サイズにより冷え方が違いますし表面は冷えても内部は冷えきれていない場合があるので諸条件を満たした冷却方法が必要になるのです。
PS:熱処理文献は乏しく又難しいので簡単に説明しましたが難しいかも知れませんね。^^;熱処理を行うには材料学の知識が必要になります。参考までに・・・
お礼
tika様ありがとうございます. 返事の方,大変遅れまして申し訳ございません. 自分は,大学院生で研究に取り組んでいます. どう書いたら上手く伝わるか考えていて,そんな中 この質問後,先生にもアドバイスをいただきまして,また手助けも受けまして,熱処理をしてみました. 成功した(?)と思います. ここで自分の質問に答えていただいたtika様 はじめ,みなさま本当にありがとうございます. みなさまの貴重なお時間をさいてまで, 大変詳しい回答,本当にうれしく思います. 今後も,わからないところ質問にさせていただきますので,この未熟な自分にお力をおかしください. 本当にありがとうございました.