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参考と引用とコピペ???
かなり以前から、研究者や大学生の論文の提出に関わって、「コピペ」というのが問題になっています。 また、書籍には、たいてい「参考文献」というのがあります。 教えてほしいのは、次の2点です。 1 論文の発表や書籍の出版に関わって、表題の「参考」と「引用」と「コピペ」の違いを教えてください。 2 論文なんかは、最後に「引用文献」をきちんと表記していれば、「コピペ」には該当しないという理解でよいのでしょうか???著作権上も問題はないと理解してもよいのでしょうか???
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- y0702797
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「参考にした文献。その文献を引用した」というのは、結論を出すための証拠付け(エビデンス)のために使っただけなので、複製を取り、別の場所に貼り付けをしたコピー&ペーストではない。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10068/12612)
以下のとおりお答えします。 >1 論文の発表や書籍の出版に関わって、表題の「参考」と「引用」と「コピペ」の違いを教えてください。 ⇒「参考」:当該文献の論旨などについて、それを参照したり、評価したり、論評したりする場合に、参考元の著作物の著者、著書名、発刊社名、発行年、参照箇所(章・節・ページなど)を明示します。 「引用」:文字通り、当該文献の特定箇所を引き写し、引用元の著作物の著者、著書名、発刊社名、発行年、引用箇所(章・節・ページなど)を明示します。引用部分は必ず引用符「 」などで囲むことが必要です。 「コピペ」:ネット上の記事などから、一部分を切り取って貼り付けます。少なくとも、元の記事が載っているURLや切り取り年月日などを明示する必要があります。 >2 論文なんかは、最後に「引用文献」をきちんと表記していれば、「コピペ」には該当しないという理解でよいのでしょうか???著作権上も問題はないと理解してもよいのでしょうか??? ⇒「引用文献」の場合、上述のように、その引用元の著作物の著者、著書名、発刊社名、発行年、引用箇所(章・節・ページなど)を明示してあれば、著作権上の問題は起こらないと思います。問題は、単なる「コピペ」にすぎないものを「格上げ表示」する場合があることです。そういう疑いを持たれないためにこそ、引用元の著作物の著者、著書名、発刊社名、発行年、引用箇所(章・節・ページなど)をしっかり明示することが必要になるわけです。
お礼
ありがとうございました。 簡潔ですんなりと頭に入りました。
- MT765
- ベストアンサー率57% (2091/3632)
1 参考:論文を書く上で何らかの書籍などを参考にすること 引用:他人の書いた文章の一部を引用と分かる形で自分の論文に入れること コピペ:人の文章を丸写しにして引用も参考文献も記載しないこと 2 コピペした上で引用文献を記載してもそれは引用ではなく丸写しなのでアウトです。
お礼
ありがとうございました。
ええと、質問者さんが仰る「コピペ」とは、剽窃を指しているのではないかと思われます。 「コピペ」自体はコピー&ペーストの略です。 PCの機能を指す用語ですが、スマホなどでもこの機能はありますね。 そしてこの行為自体は問題はありません。 ですが、デジタルではコピー&ペーストが容易であることから、他者の著作物を簡単に「コピペで盗む」行為が増えたことをおっしゃっていると思います。 それから、これは論文に限らない問題です。 デジタルで発表されたものはなんでも、盗んだ方が自分で作るより労力が軽くすむため、「盗む」人は多々います。質問サイトでも、過去の他人のベストアンサ―をまるまるパクる人や、回答に、検索して探した文章をそのまま張り付けるだけの人が多数います。 これらは全て著作権侵害です。 >1 論文の発表や書籍の出版に関わって、表題の「参考」と「引用」と「コピペ」の違いを教えてください。 引用は、引用の条件を満たしている時に引用と見なされます。 参考とは、論文の内容に対して副次的な文章を提示する程度の場合の影響力に書きます。おまけってことです。 コピペ=剽窃、パクリとは、他者の著作物を引用の条件を満たさずに取り込む、つまり「他人の物を勝手に自分が作ったものかのように扱う」行為全般を指します。 >2 論文なんかは、最後に「引用文献」をきちんと表記していれば、「コピペ」には該当しないという理解でよいのでしょうか???著作権上も問題はないと理解してもよいのでしょうか??? 「引用の条件を満たす」ことが重要です。 引用の条件は複数あります。その中には「裁判になってみないとわからない」判断がそのときそのときで変わる部分もありますが…。 「引用文献を示す」は、引用とみなされる複数の条件の一つです。 引用の条件にはおおむね、 ・すでに公表された著作物からの引用である ・引用の必要性がある ・目的上、正当な範囲のみ引用している ・質、量ともに自分の著作物のほうが主であり、それを補うために引用が使われている ・自分が書いた部分と、引用部分が明確に区分けされている ・どこから引用したか、出典を明記してある ・引用部分に勝手に手を加えない このあたりは必ず言われるルールです。 まず、「すでに公表された著作物であること」「出典を明記する」は、他人があとから出典を確かめられるようにするためです。 出典をちょっと確かめてみようか、となったときにすぐに参照できないと困るし、出典を書いた意味がないでしょう。 それからちょっと留意しておきたいこととして、「著作物でない」部分はコピペしたって別に著作権侵害にならないんですね。 たとえば「東京都は日本の首都である」などは、私の文章をコピペして使っても大丈夫です。こういう、事実の羅列に過ぎず、誰が書いても同じ文章になるとか、誰が撮っても同じになるだろう記録写真や絵なども著作物になり得ません。 「自分が書いた部分と、引用部分が明確に区分けされている」 これは、引用符を使うということです。 たとえば、文化庁はそのやり方について >言語の著作物についてはカギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること と説明しています。 出典:13 著作者の権利の制限(許諾を得ずに利用できる場合) https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/93736501_11.pdf (ページ69) この中で、私が「引用部分の先頭に”>”をつけた」「引用部分の前後を改行し、私の文章と区別をつけた」この2つが「引用部分を区別できるようにした」工夫です。 また、このPDF文書のタイトルとURLを示したのが、「どこから引用したか、出典を明記する」に当たります。 ただし、この2つはどのように行うか、ジャンルによってかなり変わったりします。これはネットの質問サイトの文章ですから、慣行に従い改行と不等号で示しました。 しかしこれが引用と見なされるのはネットだからで、論文だとこれでは不適切な場合がほとんどです。 論文の場合、学部によって適切な引用方法が少しずつ違ったりします。ご自分の学部の論文を多数読み、どのような引用と出典についての記述が一般的か学んでください。そののち、指導教員に指導をあおぐと完璧でしょう。 「引用部分に勝手に手を加えない」 これは意外と落とし穴になりがちです。 主張を変えてしまうような改竄だけでなく、大意は同じであっても勝手に文章を縮めたり入れ替えたり、語尾を変えるだけでも改竄と見なされます。 実を言うと要約もこの改竄と見なされる可能性が高いです。 たとえば、何かの作品をブログや動画に全部要約してのせてしまうと著作権違反です。 引用の条件に付いて、あとはググってみてください。 「引用の条件」「引用の条件とは」で上位に出てきたサイト(信頼性の高そうなところ)を読むだけでかなりわかるはずです。 それから、学生向けの論文の書き方の本を読むことをお勧めします。 最近の本には、出典をネットに求める際の書き方まで書いてあったりするからです。 個人的には戸田山和久の「新版 論文の教室」(NHKブックス)が好きです。 論文の書き方について、たいへん読みやすい上、単なる書き方だけでなく向かい合うための意識の持ち方まで手取り足取り教えてくれるうえ、それ以外の知の領域まで示唆深い内容だからです。 Amazonのリンクを貼ります。 https://www.amazon.co.jp/dp/4140911948
お礼
大変詳しく説明していただき、恐縮です。 また、私の質問の意図を理解していただきありがとうございます。文章力に自信がつきました。 引用の条件は複数あります。その中には「裁判になってみないとわからない」判断がそのときそのときで変わる部分もありますが…。……やはり判断が難しい部分はあるのですね。 事実の羅列に過ぎず、誰が書いても同じ文章になるとか、……判断が難しいケースも生じますよね。 誰が撮っても同じになるだろう記録写真や絵なども著作物になり得ません。……そうなのですか??? 個人的には戸田山和久の「新版 論文の教室」(NHKブックス)が好きです。……私も本を読んだり、文章を書いたりするのは好きですので、探してみます。 ちなみに、私は大学生でも、著述を職業とする人間でもありません。棺桶に片足を突っ込んでいる老人ですが大変参考になりました。誤解を与えたかもしれません。🙇
- t_ohta
- ベストアンサー率38% (5292/13826)
「参考」と言うのは他者の論文等を読んで参考にし、自分の考えをまとめるモノ。他者が書いた文章をそのまま使うモノでは無い。 「引用」は自分の論じている内容を補完するために他者が書いた文章の一部を書き写すモノ。著作権法などで認められるのは、他者の書いた文章の一部だけを利用し、自分の書いた文章が大部分を占めている中で部分的に参考情報として記載し、かつ引用部分が自分の書いた文章と明確に区別できるように記載している必要がある。 「コピペ」は自分で文章を考えず他人の書いた文章を丸ごと写して自分が書いた文章であるかのように発表したモノ。
お礼
ありがとうございました。 「著作権法などで認められるのは、他者の書いた文章の一部だけを利用し、自分の書いた文章が大部分を占めている中で部分的に参考情報として記載し、かつ引用部分が自分の書いた文章と明確に区別できるように記載している必要がある。」……参考になりました。
お礼
ありがとうございました。