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サクラサクのようなもの
日本の電報では、合格をサクラサク・不合格をサクラチルなどと 表現していました。 あからさまに合格・不合格とは言わないのは、婉曲表現を好む日本らしい物言いですが、諸外国にも通信文などでこういう婉曲表現はあるでしょうか?
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- Nakay702
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>ここで私が尋ねているのは、このように長大な語源解説を要するものではなく、もっと単純で分かり易いものです。 ⇒なるほど。それでしたら、例えば、極めつけの一句、「おとといおいで」。 遅れてきた人に対して、「遅いよ。遅すぎるよ。」と言う代わりに皮肉の気持ちを込めて言う婉曲表現。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10068/12613)
再々のお礼を拝見しました。 >「お宅」は軽い婉曲表現 なぜ? ⇒電話に限らず、一般に相手をいきなり名指しで呼ぶのはぶしつけで、失礼に当たると見られる傾向があります。そこで、直接相手の名前を呼ばず、「相手のいる場所」を言うことで相手のことを暗示するような方法が発達しました。それで、例えば「御前(おんまえ)、お上(おかみ)、其方(そなた)、彼方(あなた)」などの呼び名が用いられるようになったのは周知のことですよね。ということで、「~さんのお宅ですか」の「お宅」も、相手の住まいについて尋ねているのでなく、やや遠回しに、やんわりと相手の名を指している、ということです。 >「どなたですか?」=究極の、謙譲と尊敬の表現 なぜ? ⇒名指しで相手を呼ぶという非礼感はアジア世界では共通の感覚のようです。それを避けるために、1つには上で見たように、「相手のいる場所」によって相手を暗示する方法が発達しましたが、他方、「相手の職業・地位や、一般に尊重される身分」などの名で相手を暗示する方法も普通に行われています。例えば、「社長、先生、大統領、との(殿)」などです。このように、相手のことを職位や身分を表す語で暗示する方法は段階があって、比較的事実に近い呼び名から、明らかにかけ離れた、誇大な呼び名が用いられることもありますね。そして、そのエスカレートの極みが「あなたが偉大すぎて、その立派さを表せる言葉を知りません」といったニュアンスを込めて、「私はあなたを存じませんので教えてください」ということにまで至るわけです。「ぼやかしによる謙譲・尊敬表現 の極み」です。 東南アジアのある国に赴任したくだんの大使の場合、すでに偉い立場にある人ですから、生半可な言葉ではヨイショできません。そこで、電話をかけてきた国の大臣は、着任歓迎と祝辞を伝えようと、「ぼやかしの極み」の表現、「私はあなたを存じませんので教えてください。どなた様ですか?」と言うに至ったのでしょう。つまり、大臣としては、最高の敬意を表した呼び方をしたつもりだったわけです。 ところで、日本語の古文で天皇を表すとき、「みかど(帝)」という言葉を使うことがありますが、これはもともと、「御門(みかど)」、すなわち、「皇居の門」という意味であった。つまり、天皇の住まいの場で天皇を表した。これの小さな現代版が「お宅」でしょう。また、相手のいる場所を指す語によって相手を暗示するのも畏れ多い場合は、例えば、「小倉山峯のもみぢ葉心あらば今一度(いまひとたび)のみゆき*待たなむ」のように、別の名詞や動詞などでやんごとない身分の人であることを推測させました。すなわち、「みゆき」=「行幸」=「天皇の外出」によって、相手が天皇であることを示したわけです。くだんの「どなた様ですか?」も、これと幾分似た発想と言えるかも知れません。
お礼
そういうことでしたかー。 「殿」も元々は住まいのことですね。 ただ、ここで私が尋ねているのは、このように長大な語源解説を要するものではなく、もっと単純で分かり易いものです。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10068/12613)
再度のお礼をありがとうございました。 そのものずばりを言わないで、遠回しに言う、暗示するのが婉曲表現(Euphemism) の常套手段ですね。電話で「~さんのお宅ですか」と言いますが、この「お宅」は軽い婉曲表現と言えるかも知れませんね。 「ぼやかしは婉曲表現の極意と見たり」がこの際の標語です。日本の高官が東南アジアのある国(タイだったか)に大使として赴任した際、着任早々にお国の大臣から電話がかかってきて、いきなり「どなたですか?」と言われたそうです。これには腹が立ったが、実はこれが究極の尊敬語であると後で知ったのだとか。 そう言われてみればうべなるかなですね。「~さんですか/~様ですか/~先生ですか → もしかして~様でしたでしたか → 間違っているかも知れませんが~様でしたでしたでしょうか → 私は存じませんので教えて下さい、どなた様でしょうか?」というようにぼやかしの度合い(=丁寧度)が上っていった結果、くだんの、究極の、謙譲と尊敬の表現とは相なった、という次第でしょう。いやあ、婉曲表現は奥が深い!
お礼
>「お宅」は軽い婉曲表現 なぜ? >「どなたですか?」=究極の、謙譲と尊敬の表現 なぜ?
- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11205/34807)
>「貞操観念の無い女」のことを日本語でもいろんな譬え呼称があるので、外国語にもあるのでしょうね。 それね、最近の若い男の子の間ではそういう女の子のことを「フリーWi-Fi」って呼ぶらしいです。 あまりに言い得て妙すぎて、ここ10年間で最高に気に入ってるシモネタです・笑。
お礼
ああ
- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11205/34807)
金田一春彦先生がおっしゃっていた話を書き起こしたものを読んだものにこんなことが書いてありました。 金田一先生によると、男性器はどこの言語でも割とおおっぴらな言葉なのだそうです。日本語でも「ちんちん」は、かつてはピー音(大抵は「チン!」という音)で消されていた時期もありましたが、今は全く修正されていません。芸人さんが「ちんちん」といってもそのまま放送されます。 けれど、女性器はどこの言語でもだいたい「あそこ」とかそんな感じの言葉で、口にするのは憚られるそうですよ。日本では、松本明子さんがその言葉を生放送で口にして、何年も仕事を干された話が有名ですね。
お礼
下ネタで言えば、「貞操観念の無い女」のことを日本語でもいろんな譬え呼称があるので、外国語にもあるのでしょうね。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10068/12613)
お礼をありがとうございました。 >「天使が通る」は面白いですね。 ⇒何で天使なんでしょうね。「神の使い」だからでしょうか。我々の言葉に置き換えて言えば、「御触れ役が来た」といった感覚でしょうかね。 ところで、No. 2さんも触れていましたが、トイレを表す語は婉曲表現の代表格ですね。厠、雪隠、後架、御不浄、御手洗、便所、洗面所、化粧室、トイレ…。スペイン語でも、トイレを表す語は、retrete〔レトレテ〕、servicio〔セルビシオ〕、baño〔バニョ〕、aseo〔アセオ〕などいろいろあります。それに加えて(滞在中に知ったのですが)、cuarto de felicidad〔クワルト・デ・フェリシダ〕「幸せの部屋」などとも言っていました。ことほど左様に、1つの語を使い続けると、言葉まで「臭い」と感じられるようになるので、それで婉曲表現のお出ましとはなるんですね。フランスでも「百号室」なんて言い方をすることがあるそうで、トイレの婉曲表現は世界共通のようです。 …どうも、臭い話ばかりで失礼しました。(<Q>)
お礼
トイレを、 スペイン語「幸せの部屋」フランス語「百号室」 というのは、面白いですね。 ありがとうございました。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10068/12613)
以下のとおりお答えします。 >日本の電報では、合格をサクラサク・不合格をサクラチルなどと 表現していました。 あからさまに合格・不合格とは言わないのは、婉曲表現を好む日本らしい物言いですが、諸外国にも通信文などでこういう婉曲表現はあるでしょうか? ⇒通信文というよりはむしろ会話文でよく用いられる表現ですが、ヨーロッパなどでは、気まずいことが起こった時の《いいわけ》に婉曲表現を用いることがあります。例えば、会議や会話で話しが途切れてしまうと、一瞬気まずい沈黙の時が流れますが、そんな時すかさずこう言います。 フランスの場合:Un ange passe.〔アン アンジ パス〕「天使が通る」。 スペインの場合:Ha pasado un angel.〔ア パサド ウン アンヘル〕「天使が通った」。 どちらの場合も、「我々が黙ったのは話題が途切れたからではない。天使さまが通るから黙って見送りをしたのだ」という《いいわけ的婉曲表現》です。日本にはこういう時の言葉がありませんね。昔なら、おもむろにタバコを取り出して、考え深そうな表情を浮かべながら火をつけたりすることがよくあったように思いますが、禁煙の場が増えて今となっては、どうも気まずくて、手持無沙汰で、困ったものです! 逆に、これは日本にあって、外国にない表現に関する話です。1個だけ残っているおいしいお菓子などを食べる時、我々は「残り物には福がある」とか言って、ある種のバツの悪さをかわしますね。外国でもこのバツの悪さは変わらないようですが、《いいわけの言葉》はないらしいのです。 ドイツの話です。パーティ会場で、おいしそうなハンバーガーが残っていました。その時、急に電気が消えて真っ暗になりました。すると、ややあって暗闇の中から「ギャーッ!」という叫び声。その直後に、電気がつきました。ある女性の手がハンバーガーの上に乗っていたのですが、何と、さらにその手の甲にフォークが2,3本突き刺さっていました!ドイツに、「残り物には福がある」という表現さえあったら、こんな悲劇は起こらなかっただろう、という話でした。
お礼
「天使が通る」は面白いですね。 ありがとうございました。
- deoky22
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サクラクサクは外国語では表現できないです。 サクラサクは婉曲表現ではなく慣用句になります。 慣用句を外国語で表現できる事の方が少ないと思います。 トイレを化粧室等と言う様な湾曲表現なら外国でもあります。
お礼
婉曲表現が慣用句化したものでしょう。分ける必要もない。 化粧室の外国語表現に興味が出てきました。 ありがとうございました。
- 69015802
- ベストアンサー率29% (386/1311)
英語ですが、湾曲というよりも直接的ですが。 チャックが開いてた時は Examine your zipper と言われました。 あと”出来婚”は Shotgun wedding だそうです。
お礼
「チャックを点検しろ」なんて、どこが婉曲? あからさまです。 「ショットガン婚」ならまだわかりますが。 ありがとうございました。
お礼
婉曲といえば婉曲ですが、今では喧嘩を売る言葉に聞こえます。カッとされそうで、なかなか言えないですね。