仕事の自分ごと化ができない。
仕事の自分ごと化ができない。
自分は35歳にしてWEBデザイナー・ディレクターからある広告代理店の営業に派遣社員として転職したのですが、
上司に「仕事の自分ごと化」が出来ていない。自分がもし社長で、そのクライアントのその案件しかやっていなかったとしたら、どんな行動を取るか考えて、と言われました。
周りの方達が皆優秀であり、単純に自分の営業としてのスキルや経験が足りていないという事はわかるのですが、
正直この「自分ごと化」についてはあまり飲み込めません。
派遣社員だからと言って手を抜こうと意識しているわけでは無いですが、そもそも目の前の案件をスムーズに多くこなしたところで多く稼げる訳でもありませんし、見積りだって自分では勝手に決められない、派遣なので月25,000円程かかる通勤交通費も出ない、ボーナスも出ない、休んだ分給料は引かれる。
なのに会社の利益、クライアントの利益を考えて動く、というのにピンとこないと言うか違和感があるのです。
何というか、「えっ!そこまで求められるの?」と思う瞬間が割とあります。
正直、ただでさえ細かい色々な依頼が舞い込んで、対応に追われているのに、そこまでクライアントのために誰かとぶつかってまで色々提案したり、あれこれと帳尻を合わせるために意欲的に考える、というのが自分にはわからないのです。
同じ立場でも仕事に対する「熱さ」みたいなものを持っている人をどうしても第三者的な目線で見てしまい、温度感の差を感じてしまいます。
人の役に立ちたい、という気持ちはもちろんあるのですが、えっ?そこまで?と思ってしまうのです。
結局クライアントもサラリーマンとして上司の都合でコロコロ振り回されて苦しんでいるだけですし、
もっと本当に弱い立場で困っている、苦しんでいる人達は社会に居ると思うので。
このように、35年生きてきて、サラリーマン・営業に向いてないであろう自分ですが、今の仕事は今までにない回路ができ始めている実感があり、漠然と苦手だと思っていたことを少し克服できるチャンスだと思っており、上司の方も僕とあまり年が変わらないのですが、厳しくも自分を育てようとしてくれている実感があり、期待に応えていきたい、という気持ちは確かにあります。
でも上記のような理由で、気持ちが板挟みになってしまう事がたまにあります。
多くのサラリーマンが「当事者意識」「自分ごと化」を刷り込まれていると思いますが、真面目に考えるほど、「俺は社長じゃないしなぁ」と思ってしまいます。
社会人としての自覚が足りません、とか曖昧で聞かれた事に答えていない根性論みたいな意見ではなく、自分のような人間はどうしていくのがいいか、自分の考え方を理解頂ける方に答えて頂ければと思っています。